資産運用を個人の資産運用代行に依頼する場合の注意点を教えて下さい
解決済み
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2024/12/21 00:30
男性
60代
資産運用を検討していますが、様々な情報があり難しいので、金融機関に任せようかと考えていました。しかし最近、個人で資産運用の代行をしているという金融に詳しそうな方と出会いました。実績も豊富で話もきちんとしているので信用できそうなのですが、ちょっと不安があります。 なにか注意すべきポイントはありますか?
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
まず、個人の資産運用代行をするには、内閣総理大臣の登録が必要です。個人で登録することも可能ですが、コンプライアンスなどの体制を厳しくチェックされることになるため、実質個人で資産運用代行を実施することは難しく、今回の依頼は違法になってしまう可能性が高そうです。
いかにその人の実績や人柄が一見信用できそうでも、きっぱりとお断りすることをお勧めします。場合によっては警察にご相談いただく必要があるかもしれません。
資産運用を一任したい場合は、正規の金融機関が提供している資産運用サービスの利用をお勧めします。例えば、証券会社のファンドラップサービスや、ロボアドバイザー、投資運用会社による投資一任サービスなどが選択肢として挙げられます。これらのサービスは適切な規制の下で運営されており、投資家保護の制度も整っています。
また、IFAのような金融の専門家を活用されるのも1つの方法です。資産運用の代行はできませんが、資産運用に際して、金融商品の提案や売買の仲介を行っています。金融機関に一任するよりも費用がかからないケースが多く、また、ご相談者様のニーズに寄り添ったサポートを提供している場合が多いです。ぜひ、こちらもご検討ください。
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ロボアドバイザー(ロボアド)
ロボアドバイザーとは、投資家のリスク許容度や運用目的に応じて、自動的に資産配分や投資商品を提案・運用するサービスです。利用者は、いくつかの質問に答えるだけで最適なポートフォリオの提案を受けることができ、少額からでも投資を始められるのが特徴です。 ロボアドバイザーには、「提案型(アドバイス型)」と「運用型(投資一任型)」の2種類があります。提案型は、投資家に適したポートフォリオを提案するものの、実際の運用は投資家自身が行います。一方、運用型は、提案だけでなく資産運用もロボアドバイザーが自動で行い、定期的なリバランスも実施します。 主にインデックス運用を中心としたバランス型の商品が提供され、現代ポートフォリオ理論(MPT)を活用した分散投資が行われます。そのため、個別株の選定や細かい資産管理には向いていません。また、投資家の保有資産全体を考慮した包括的なアドバイスを受けることができない点に注意が必要です。 ロボアドバイザーのメリットとして、投資初心者でも簡単に分散投資ができること、感情に左右されない合理的な運用が可能であること、対面の投資アドバイザーと比較して低コストで運用できることが挙げられます。一方で、一定の手数料がかかること、投資家が細かくカスタマイズできないこと、相場急変時の柔軟な対応が難しいことがデメリットとして存在します。 それでも、投資初心者や手間をかけずに資産運用を始めたい人にとって、ロボアドバイザーは手軽に利用できるサービスとして人気を集めています。
独立系アドバイザー(IFA)
IFAとは、Independent Financial Advisorの略で、日本語では「独立系フィナンシャルアドバイザー」と呼ばれる資産運用の専門家を指す。内閣総理大臣より金融商品仲介業の登録を受け、1つ以上の証券会社と業務委託契約を締結し、投資家に対して資産運用のアドバイス業務や金融商品の仲介を行う。