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S&P500とオルカンの選択基準を知りたいです

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2025/05/27 11:51


男性

40代

question

S&P500とオルカンって、どちらも人気のあるインデックス投資先ですが、具体的にどう違っていて、どんな人にどちらが向いているのかがよくわかりません。それぞれの特徴や、選ぶときに考えるべきポイントを教えてもらえますか?


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)は、米国・日本・欧州・新興国を含む世界中の株式に幅広く分散投資できるインデックスファンドです。約6割を米国株が占める設計ですが、残りの4割は30カ国以上の先進国や新興国に分かれており、地域ごとの好不調を均しながら、世界全体の成長を取り込めるようになっています。特定の国や通貨の動きに資産全体が大きく振り回されにくいため、「世界にまるごと分散して、長くほったらかしで運用したい」という方に向いています。

一方、S&P500連動型の投信は、米国の代表的な大型株500社に集中投資するファンドです。GAFAや生成AI関連など、高収益な企業群がけん引してきたことで、過去30年間の年率リターンはオルカンよりも平均1〜2ポイントほど上回る実績があります。ただし投資先が米国一本に絞られるぶん、米国経済の悪化やドル安などの影響をダイレクトに受けやすい点には注意が必要です。とはいえ、米国の経済成長を信じて集中投資するというシンプルさと管理のしやすさは、S&P500の大きな強みでもあります。

選び方のポイントは、大きく3つに分けられます:

  1. 米国に集中することへの信頼感があるか、それとも世界全体に分散したいか
  2. 通貨や地域のリスクを分散したいか、それよりも成長性を重視するか
  3. 運用の管理をどこまでシンプルにしたいか(例:一本で済ませたい、配分はお任せしたい)

どちらを選んでも、信託報酬は年0.1%未満と低水準で、自動積立もしやすく、長期運用向けの設計になっています。大切なのは、「自分が長く続けられる」と感じる方を選び、途中で方針をブレさせないことです。迷う場合は、今の投資スタイルや資産状況を一度整理し、中立的なアドバイザーと一緒に確認してみるのもおすすめです。

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S&P500指数

S&P500指数とは、アメリカの代表的な株価指数の一つで、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出しています。米国を代表する主要企業500社の株価をもとに構成されており、テクノロジー、金融、ヘルスケアなど幅広い業種が含まれるのが特徴です。 この指数は、米国株式市場全体の動向を示す指標として世界中の投資家に注目されており、投資信託やETF(上場投資信託)のベンチマークとしても広く活用されています。「アメリカ経済の健康状態を測る体温計」とも言われる、非常に重要な指標です。

MSCI ACWI(全世界株式)

MSCI ACWIとは、「MSCI All Country World Index(オール・カントリー・ワールド・インデックス)」の略で、アメリカのMSCI社が提供する全世界の株式市場の動きを反映する代表的な株価指数です。「全世界株式」や「オルカン」とも呼ばれ、世界中の先進国と新興国の株式を合わせた幅広い投資対象をカバーしています。 この指数には、アメリカや日本、ヨーロッパなどの先進国だけでなく、中国やインド、ブラジルなどの新興国市場も含まれており、約50か国、約3,000銘柄以上が組み入れられています。そのため、MSCI ACWIに連動するインデックスファンドやETFに投資することで、全世界の株式市場に分散投資できるのが大きな特徴です。 個別銘柄や地域を選ばず、長期的な資産形成を目指す初心者にも適した投資手段とされており、「これ1本で世界中に投資できる」ことから、多くの資産運用戦略の基本として利用されています。

インデックス

インデックス(Index)は、市場の動きを把握するための重要な指標です。複数の銘柄を一定の基準で組み合わせることで、市場全体や特定分野の値動きを分かりやすく数値化しています。 代表的なものには、日本の株式市場を代表する日経平均株価やTOPIX、米国市場の代表格であるS&P500などがあります。これらのインデックスは、投資信託などの運用成果を評価する際の基準として広く活用されており、特にパッシブ運用(インデックス運用)では、この指標と同じような値動きを実現することを目標としています。

時価総額

時価総額、株式時価総額とは、ある上場企業の株価に発行済株式数を掛けたものであり、企業価値や規模を評価する際の指標。 時価総額が大きいということは、業績だけではなく将来の成長に対する期待も大きいことを意味する。

FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス

FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスとは、世界の先進国および新興国市場を含む、大小さまざまな株式銘柄を幅広くカバーする株価指数です。FTSE(Financial Times Stock Exchange)社が算出・管理しており、全世界株式への投資動向を反映するグローバルなベンチマークの一つです。 この指数の「オールキャップ」という名称は、大型株(ラージキャップ)、中型株(ミッドキャップ)、小型株(スモールキャップ)をすべて含むという意味で、世界50か国以上、約9,000銘柄を網羅しています。これにより、世界中の株式市場の動きを1本で捉えることが可能です。 FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスは、バンガード社のETF「VT(Vanguard Total World Stock ETF)」の連動対象インデックスとしても知られています。VTに投資することで、この指数に連動した全世界分散投資が実現できます。 長期投資やインデックス投資を志向する人にとっては、「これ1本で世界中の株式市場に投資できる」というシンプルかつ強力な選択肢であり、資産形成の中核となることが多いグローバルインデックスです。

GAFAM

GAFAMとは、アメリカの巨大IT企業5社の頭文字を組み合わせた略称で、具体的には以下の企業を指します。 - G:Google(現在の親会社名はAlphabet) - A:Apple - F:Facebook(現在の親会社名はMeta Platforms) - A:Amazon - M:Microsoft これらの企業は、インターネット、スマートフォン、クラウド、SNS、検索エンジン、電子商取引など、現代のデジタル経済のあらゆる分野で支配的な地位を占めています。そのため、GAFAMは単なる企業グループではなく、世界経済や株式市場の動向に大きな影響を与える存在とみなされています。 GAFAMの株価はS&P500やナスダック100といった主要株価指数の中でも特に大きなウェイトを占めており、その動きは指数全体、さらには世界中の投資家の心理に影響を与えます。また、革新的な技術やサービスを次々に生み出しており、成長株としても注目される存在です。 投資の観点では、成長性の高い一方で、バリュエーションの高さや規制リスク(独占禁止法など)にも注意が必要とされるため、個別投資やETF経由での投資を検討する際に理解しておくべき重要なグループです。

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