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HDVの安定性が高いと言われる根拠と理由は何ですか?

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2025/06/25 15:59


男性

50代

question

高配当ETFのHDVは安定性が高く守備的と聞きました。本当に高配当が維持され、価格変動も小さいのか気になります。HDVが安定的と言われる根拠と、その理由を教えて下さい。


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

HDVの守備力は三つの仕組みで裏付けられます。

第一に、連動指数はモーニングスターが倒産リスクや増配履歴でスクリーニングし、財務安全性スコア上位の大型株だけを採用するため、配当原資が枯渇しにくいです。

第二に、組入れの約7割が生活必需品・エネルギー・ヘルスケアといった景気耐性の高いセクターで占められ、需要の急減に左右されにくい構造です。

第三に、実績としてβ値はおおむね0.60で、市場が10%下落してもHDVは6%前後にとどまり、過去10年間に減配例もありません。

ただしエネルギー比率が高いため原油価格急落時には相対的優位が低下し、四半期ごとの銘柄入替えで配当水準が一時的に変動するリスクがあります。配当収入を柱にするなら他の高配当ETFや債券と組み合わせ、再投資の時期を分散して安定性を強化することが望ましいです。

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フリーキャッシュフロー

フリーキャッシュフローとは、企業が事業活動を通じて得た現金のうち、設備投資などの支出を差し引いた後に、自由に使えるお金のことを指します。 たとえば、売上から得た資金で商品の仕入れや社員の給料を払い、さらに機械や建物への投資を行った後に手元に残る現金がフリーキャッシュフローです。この金額が多ければ、企業は株主への配当や借金の返済、新たな投資など、柔軟に資金を活用できる状態にあると言えます。投資家にとっては、企業の実質的な資金力や成長余力を測る重要な指標となります。

負債比率

負債比率とは、企業の総資産のうち、どのくらいの割合が借入金などの負債によってまかなわれているかを示す指標です。簡単に言うと、企業が事業を進めるために必要な資金を、どの程度「他人のお金」で調達しているかを表しています。 この比率が高いほど、企業は多くの借金に依存しているとされ、返済負担や財務リスクが大きくなります。反対に低ければ、自己資本を使って安定的に運営していると考えられます。投資家にとっては、企業の安全性や財務の健全性を判断するための重要な基準の一つです。

β(ベータ)

βとは、ベンチマークとの連動性を示す数値のことで、ポートフォリオ運用を考える際にもよく用いられる。 β=個別証券のリターン÷ベンチマークのリターン。この指標が高いほど値動きが激しくなる。例えば、ある銘柄のβ値が1.5ということは、ベンチマークが10%上昇するとその銘柄は15%上昇し、逆にベンチマークが10%下落するとその銘柄は15%下落することを意味する。

セクター分散

セクター分散とは、資産運用において特定の業種や産業(セクター)に偏らず、複数の分野にわたって投資先を分けることで、リスクを軽減する投資手法のことです。たとえば、情報技術、医療、金融、消費財といった異なるセクターに株式を分散させることで、ある業種に不測の事態が起きた場合でも、他のセクターで損失をカバーできる可能性があります。 これは、値動きの傾向が異なる業種を組み合わせることで、全体のポートフォリオの安定性を高めるための戦略です。資産運用の基本である「分散投資」の中でも、地域や資産クラスの分散と並んで重要な考え方の一つです。特に株式投資においては、セクターごとの経済環境の影響が大きいため、この分散の工夫が成果に直結します。

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再投資とは、株式や投資信託などの運用から得られた配当金・利息・分配金などを現金化せず、再び同じ資産や他の金融商品に振り向けることを指します。たとえば、受け取った配当金で同じ株式を買い増したり、投資信託の分配金を再度そのファンドに組み入れるような方法です。 この再投資によって、得られた収益が次の投資原資となり、元本が増加することでさらに多くの収益を生み出す「複利効果」が働きます。特に長期的な資産形成を目指す場合、複利の積み上げはリターンの差を大きく左右する重要な要素です。 また、再投資は相場のタイミングに依存しない「継続的・機械的な投資行動」でもあるため、長期的な投資規律を保ちやすく、感情的な売買を避ける上でも有効です。インデックス投資や積立投資においても再投資の活用は基本戦略のひとつであり、資産運用の効率性と安定性を高めるために欠かせない視点と言えるでしょう。

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