ゴールドの投資信託におすすめはありますか?また、選ぶ際の比較ポイントも教えて下さい。
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2025/10/31 09:18
男性
30代
ゴールドに投資してみたいのですが、投資信託の商品が多くてどれを選べばいいのか迷っています。初心者でも安心して始められるおすすめのゴールド投資信託や、比較する際に注目すべきポイントがあれば教えてください。
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
ゴールドに投資する投資信託を選ぶ際は、初心者はまず「金価格に連動するインデックス型の純金ファンド」を中心に選び、為替ヘッジの有無を目的に合わせて決めるのが安全です。金鉱株ファンドは値動きが大きいため、最初は避けたほうが無難です。
ゴールド投資信託には「金そのものの価格に連動するタイプ」と「金鉱山企業の株に投資するタイプ」があります。前者は資産防衛や分散投資を目的とした初心者向けで、後者は金価格の変動に加え、企業業績や株式市場の影響も受けるため上級者向けです。
また、比較する際には連動対象が「円建て」か「ドル建て」かを確認しましょう。円建ては直感的に理解しやすく、ドル建ては為替の影響を受けます。
為替ヘッジの有無や信託報酬を含めた「実質コスト」も大切な要素です。あわせて、投資対象が現物裏付けのETFか、海外ETFのみかを把握しましょう。
運用の始め方としては、資産全体の5〜10%程度を目安に金投資信託を組み込み、毎月の積立で価格変動を平準化するのがおすすめです。為替の影響を避けたい場合はヘッジありを選び、円安メリットを狙うならヘッジなしを選びます。
購入前には、目論見書に記載された実質的な信託報酬、連動対象と為替ヘッジの有無、裏付け資産の種類、そしてNISA対応の可否を確認しましょう。これらを確認したうえで、金価格連動型の低コスト投信を中心に選べば、初心者でも安心して分散効果を得られます。
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インデックスファンド
インデックスファンドとは、特定の株価指数(インデックス)と同じ動きを目指して運用される投資信託のことです。たとえば「日経平均株価」や「TOPIX(東証株価指数)」などの市場全体の動きを示す指数に連動するように設計されています。この仕組みにより、個別の銘柄を選ぶ手間がなく、市場全体に分散投資ができるのが特徴です。また、運用の手間が少ないため、手数料が比較的安いことも魅力の一つです。投資初心者にとっては、安定した長期運用の第一歩として選びやすいファンドの一つです。
金鉱株ファンド
金鉱株ファンドとは、金(ゴールド)の採掘や精錬などに関わる企業の株式に投資する投資信託のことを指します。一般的な金価格に連動する「金ETF」や「金先物」とは異なり、金そのものではなく、金を扱う企業の業績に基づいて価格が変動します。そのため、金価格が上昇すれば利益が出やすい一方で、企業の経営状況や株式市場全体の動きにも影響を受けるという特徴があります。 インフレ局面や地政学的リスクが高まる時期には、金の価値が上がる傾向があるため、金鉱株ファンドも注目されやすくなります。ただし、金価格が下がったり、金鉱企業のコストが増加したりすると、損失が出るリスクもあるため、分散投資の一部として活用するのが望ましいです。
実質コスト
実質コストとは、投資信託を1年間保有した場合に投資家が実際に負担する全ての費用を合計し、期中の平均純資産総額で割って割合として示したものです。信託報酬のほかに売買委託手数料や監査費用、保管費用など運用に付随する細かな経費も含まれるため、名目の信託報酬より高くなるのが一般的です。多くの場合、決算後に運用報告書で公表されるため事前に完全な数値を知ることはできませんが、同じカテゴリのファンド同士を費用面で比較する際に最も実態に近い指標として役立ちます。
為替ヘッジ
為替ヘッジとは、為替取引をする際に、将来交換する為替レートをあらかじめ予約しておくことによって、為替変動のリスクを抑える仕組み。海外の株や債券に投資する際は、その株や債券の価値が下がるリスクだけでなく、為替の変動により円に換算した時の価値が下がるリスクも負うことになるので、後者のリスクを抑えるために為替ヘッジが行われる。
現物型ETF
現物型ETF(Exchange Traded Fund)は、実際の株式や債券などの「現物資産」を保有するタイプのETFです。ETFとは、証券取引所に上場している投資信託のことで、株式のように売買できます。 例えば、日経平均株価に連動する現物型ETFの場合、運用会社は日経平均を構成する実際の銘柄を購入し、その価値に基づいてETFの価格が決まります。これにより、投資家はETFを1口買うだけで、多くの銘柄に分散投資できるメリットがあります。 また、先物を活用して運用するETFもありますが、現物型ETFは実際の資産を持つため、価格の透明性が高く、運用の仕組みがわかりやすいのが特徴です。初心者には、実際の株や債券を保有する現物型ETFが安心できる選択肢となるでしょう。





