マンション購入と賃貸を比較した際のメリット・デメリットを教えてください
マンション購入と賃貸を比較した際のメリット・デメリットを教えてください
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2026/01/29 12:16
男性
30代
マンションを購入すべきか、それとも賃貸のままがよいのかで迷っています。購入と賃貸では、毎月の支出だけでなく、老後の住居費や資産としての考え方、転勤や家族構成の変化への対応しやすさなども違うと聞きました。どのような点を比較して判断すればよいのかを教えてください。
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
マンション購入か賃貸継続かは、「どちらが得か」ではなく、家計の耐久性(不確実性への強さ)と、暮らしの可変性(転勤・家族構成・働き方の変化)に対して、どちらが自分に合うかで結論が変わります。判断のために比較すべきポイントを、実務的な順番で整理します。
比較を始める前に、住む予定年数、転勤や家族構成の変化の可能性、収入の安定度、所有に価値を感じるかといった前提が曖昧だと結論がぶれます。目安として、住む期間が短くなりやすい人ほど賃貸が有利になりやすく、長く住み続ける確度が高い人ほど購入の検討価値が上がります。
費用面は、毎月の家賃とローン返済額だけでは判断できません。購入は管理費・修繕積立金、固定資産税、保険、購入時諸費用、将来の設備交換やリフォーム、売却・賃貸化の費用まで含めた総額で比較します。賃貸も家賃に加え、更新料や引っ越し費用を含めて長期の支出として捉える必要があります。
老後についても、購入すれば住居費がゼロになるわけではなく、マンションでは管理費・修繕積立金が基本的に生涯続き、固定資産税や大規模修繕の一時金が発生する可能性もあります。一方、賃貸は家賃が続くものの、住まいを小さくする、エリアを変えるなどで生活費に合わせて調整しやすい利点があります。
購入を資産として見るなら、価格の上がり下がりだけでなく、売りやすさ(需要のある立地・間取り・管理状態か)、市況悪化時の下振れ耐性、ローン残高との関係、賃貸に出した場合の収支など「換金性」と「下振れ耐性」を重視します。「買ったら資産」ではなく「売れる・貸せる・下がっても致命傷にならない」ことが資産性です。
変化への対応力も大きな差になります。転勤や家族構成の変化、収入変動が起こりやすい場合、賃貸は住み替えで調整しやすい一方、購入は売却損や空室、管理の手間といった現実的なコストが発生し得ます。
最後に、ローンが通るかではなく、最悪の年(収入減+支出増)でも家計が耐えられるかを確認します。金利上昇や修繕積立金の上昇、臨時徴収、教育費や介護費などの大型支出が重なっても破綻しない設計が重要です。実務上は、住む年数別に購入と賃貸の総コストを並べ、僅差なら変化への対応力と心理的価値(住み替え自由度、所有の安心、内装自由度)で決めるのが再現性の高い判断法です。
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