暗号資産に消費税はかかりますか?
暗号資産に消費税はかかりますか?
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2026/02/13 20:33
男性
40代
暗号資産取引で得た利益に対して、消費税はかかるのでしょうか?消費税がかかる場合、確定申告は必要でしょうか?
回答
佐々木 辰
38歳
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
暗号資産取引で得た「利益そのもの」に、原則として消費税はかかりません。消費税は国内での資産の譲渡やサービス提供に課されますが、暗号資産の売買(譲渡)は消費税法上、非課税の取引として整理されます。
一方で、取引所に支払う売買手数料などは「役務提供の対価」として課税対象になり得ます(個人の場合、手数料に消費税相当額が含まれている形が一般的です)。また、あなたが事業として商品・サービスを提供し、代金を暗号資産で受け取る場合は、暗号資産側ではなく「提供した商品・サービス」の消費税の課税関係を判定します。
確定申告の要否は消費税ではなく、主に所得税の問題です。暗号資産の利益は原則「雑所得」として計算し、売却だけでなく他の暗号資産への交換や暗号資産での決済でも損益が生じる点に注意しましょう。給与所得者は原則、給与以外の所得が年20万円超なら申告が必要です。
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暗号資産(仮想通貨/暗号通貨)
暗号資産とは、インターネット上でやり取りされるデジタルな財産のことで、代表的な例にビットコインやイーサリアムがあります。これらはブロックチェーンという分散型台帳技術を基盤とし、国家や中央銀行といった特定の管理主体を持たずに取引されるのが特徴です。 日本では「暗号資産」という名称が資金決済法上の正式な用語として定義されており、これに該当するトークンは法的に一定の規制下に置かれています。たとえば、暗号資産交換業者には登録制が課され、ユーザー保護やマネーロンダリング防止の観点からの監督も強化されています。 資産としての取り扱いについては、税務上は原則「雑所得」として扱われ、短期売買による利益も総合課税の対象となります。また、会計上は現金や有価証券ではなく、「その他の資産」として分類されるのが一般的です。 現在では、決済手段や資金移動のほか、価格変動を狙った投資対象としての側面が大きく、資産運用の一選択肢として注目を集めています。しかしその一方で、価格の急激な変動、ハッキング、保管の難しさといったリスクも内在しており、法律・税務・セキュリティの観点から十分な知識と準備が求められます。
消費税
消費税とは、商品やサービスの購入時に代金に上乗せして支払う間接税で、実際に負担するのは消費者ですが、納税義務を負うのは事業者です。事業者は売上時に受け取った消費税から、仕入れや経費で支払った消費税を差し引いた「差額」を、税務署に申告・納付する仕組みとなっており、これは「仕入税額控除方式」と呼ばれます。 日本では標準税率10%が基本ですが、飲食料品(外食や酒類を除く)や定期購読の新聞には軽減税率8%が適用されるなど、複数税率が併存しています。また、土地の譲渡や住宅の家賃、医療・教育サービスなどは非課税とされ、給与や寄付など対価を伴わないものは不課税です。さらに、輸出取引や国際輸送は税率0%の「輸出免税」として扱われます。 2023年10月からは「インボイス制度(適格請求書等保存方式)」も導入され、買手が仕入税額控除を受けるには、売手が登録された事業者であること、かつ所定のインボイスを発行・保存する必要があります。この制度により、免税事業者との取引では仕入税額控除ができなくなるなど、取引実務への影響も生じています。 家計管理や投資計画においては、こうした消費税の仕組みや制度改正の動向も踏まえ、支出に含まれる実質的な税負担を適切に見積もることが重要です。特に軽減税率の対象や非課税取引の有無を把握しておくことで、生活コストや運用コストを正確に計算することができます。
確定申告
確定申告とは、1月1日から12月31日までの所得を計算して翌年の2月16日から3月15日に申告し、納税する手続き。多くの会社では年末調整を経理部がしてくれるが、確定申告をすると年末調整では受けられない控除を受けることができる場合もある。確定申告をする必要がある人が確定申告をしないと加算税や延滞税が発生する。
雑所得
雑所得(ざつしょとく)とは、所得税法において定められた10種類の所得のうち、利子所得、配当所得、不動産所得、事業所得、給与所得、退職所得、山林所得、譲渡所得、一時所得のいずれにも該当しない所得を指します。具体的には、公的年金や副業による収入、仮想通貨の売却益、FXの利益、非営業用貸金の利子などが該当します。 経費を差し引いた金額が課税対象となり、総合課税の対象となります。また、雑所得が年間20万円を超える場合、確定申告が必要になります。
取引手数料(売買手数料/トランザクションフィー)
取引手数料とは、金融商品や資産を売買する際に、証券会社や取引所、金融機関などに支払う手数料のことを指します。株式や投資信託、暗号資産(仮想通貨)などの金融商品において、売買ごとに一定の割合や定額で課されるのが一般的です。オンライン証券の普及により、一部の証券会社では取引手数料を無料にする動きも広がっていますが、スプレッド(売値と買値の差)や別の形で手数料を回収する仕組みもあります。資産運用を行う際には、取引コストを考慮し、長期的な運用戦略を立てることが重要です。





