銀行で勧められたファンドラップ、本当の契約相手は誰?仕組みや注意点を詳しく知りたい。
回答受付中
0
2025/06/24 12:31
男性
60代
銀行の窓口でファンドラップを勧められて契約しましたが、最近になって実際に契約しているのは証券会社だと聞きました。よく考えずに「銀行の商品」だと思っていたのですが、本当はどういう仕組みになっているのでしょうか?銀行で申し込んでも、契約相手は証券会社になるのですか?
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
ファンドラップは銀行の窓口で申し込めるため、「銀行の商品」と思われがちですが、実際の契約相手は提携する証券会社です。これはファンドラップが「投資一任契約」という仕組みで提供されており、法律上、証券会社のような登録業者でないと契約・運用を行うことができないためです。銀行は取次や相談窓口の役割を担っているだけで、運用判断や資産配分の決定はすべて証券会社が行っています。
そのため、契約書や運用報告書には証券会社名が記載され、契約内容の詳細や手数料も証券会社との取り決めに基づいています。「銀行で買ったものだと思っていたのに」と不安に感じる方も多いですが、そうした誤解は少なくありません。
もし、契約内容や現在の運用状況がよく分からず不安を感じている場合は、一人で悩まず専門家に相談することをおすすめします。ファンドラップの中身や手数料、解約時の対応なども丁寧に整理できますので、必要であればお気軽にご相談ください。あなたの状況に合った判断ができるよう、一緒に確認していきましょう。
関連記事
関連質問
関連する専門用語
ファンドラップ
ファンドラップは、金融機関が顧客から資産運用を一任され、顧客の目標やリスク許容度に応じてポートフォリオを構築・管理するサービスです。顧客の資産を複数の投資信託やETFなどに分散投資し、運用を行います。運用内容や資産配分の調整(リバランス)は専門家が行い、定期的な運用状況の報告も提供されます。 主に、初心者や忙しい投資家が利用することが多く、手数料はファンドラップ・フィーとして一括で支払う形式が一般的です。この手数料には運用管理費やアドバイス料が含まれます。
投資一任契約
投資運用業者が投資家から投資判断の全部または一部を一任され、その投資判断に基づき投資を行うための権限を委託されることを内容とする契約のこと。投資一任契約を締結したラップ口座サービスでは、この契約に基づいた資産配分構築や、株式、投資信託などの売買判断の一任、売買の注文執行、定期的な報告などが提供される。
アセットアロケーション(資産配分)
アセットアロケーション(Asset allocation)とは、資産配分という意味で、資金を複数のアセットクラス(資産グループ)に投資することで、投資リスクを分散しながらリターンを獲得するための資産運用方法。アセットアロケーションは戦略的アセットアロケーションと戦術的アセットアロケーションの2つを組み合わせることで行われ、前者は中長期的に投資目的・リスク許容度・投資機関に基づいて資産配分を決定し、後者は短期的に投資対象の資産特性に基づいて資産配分を決定する。
運用報告書
運用報告書とは、投資信託などの金融商品について、一定期間ごとの運用状況や成果、保有資産の内容、運用方針の変更点などをまとめて投資家に知らせるための書類です。投資信託を管理・運用している運用会社が作成し、通常は半年または1年ごとに発行されます。報告書には、基準価額の推移や分配金の実績、市場環境の変化なども記載されており、投資家が自分の資産がどのように運用され、どのような成果が出ているのかを確認する手助けになります。初心者にとっても、自分の資産がどこに投資され、どのような結果を生んでいるのかを理解するうえで、非常に役立つ資料です。