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持株会に加入していますが、インサイダー取引に該当する恐れはありませんか?

持株会に加入していますが、インサイダー取引に該当する恐れはありませんか?

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2026/01/29 12:17


男性

question

持株会に加入して積立購入していますが、社内の業績見通しや未公表の重要情報に触れる立場でも問題なく取引できるのか不安です。インサイダー取引に該当するリスクはありませんか?


回答

佐々木 辰

38

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

持株会の積立自体は直ちに違法とは限りませんが、未公表の重要事実を知った状態で株式の売買判断に関与すると、インサイダー取引に該当するリスクがあります。焦点は「重要事実に当たる情報か」と「それを知って取引したか」です。

重要事実には、業績予想の大幅修正、合併・買収、増資、自社株買い、重大な事故・訴訟など、投資判断に影響が大きく公表前の情報が含まれます。社内の業績見通しでも具体性・影響度が高ければ要注意です。

局面別には、毎月の定期積立が自動で機械的に行われる場合は相対的にリスクが低い一方、拠出額の変更・買増し・売却は「自分の判断」が入るため慎重に。決算前や案件進行中など取引禁止期間(ブラックアウト)がある会社も多く、規程と事前承認(プレクリアランス)に必ず従いましょう。名義を家族に替えたり助言して取引させる行為も問題になり得ます。

判断に迷う場合は、職務上どの情報に触れるか、取引の操作が必要かを整理したうえで事前に確認するのが安全です。

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持株会

持株会とは、企業の従業員が自社の株式を計画的に購入し、長期的に保有することを目的とした制度です。多くの企業が従業員の資産形成を支援するために導入しており、給与天引きで少額から積立投資が可能です。通常、企業は奨励金を支給することで従業員の購入を促し、株式の安定的な保有を図ります。従業員にとっては、奨励金によるリターンの向上や、長期的な株価上昇の恩恵を受ける機会がある一方、株価下落のリスクも伴います。また、企業側にとっては従業員の経営参画意識を高めるメリットがあります。持株会の制度は企業ごとに異なり、加入条件や奨励金の有無、売却の制限などが定められています。長期的な資産形成の一環として活用されることが多く、日本企業では広く普及している制度の一つです。

インサイダー取引

インサイダー取引とは、上場企業の未公表の重要情報を知る立場にある人が、その情報を利用して株式などを売買する行為を指します。これは金融商品取引法で禁止されており、市場の公平性を守るために設けられた重要なルールです。 たとえば、決算の内容や合併・買収の計画、大口契約の締結・解消、役員の交代といった情報は、企業の株価に大きな影響を与える可能性があります。これらが公表される前に、会社の役員や従業員、関係会社、取引先などの内部関係者が株式を売買すると、公平な取引が損なわれることになります。 さらに、こうした情報を直接知らされていなくても、内部関係者から話を聞いた家族や知人が、その情報をもとに株を売買した場合も「情報受領者」としてインサイダー取引に問われる可能性があります。 たとえ意図的でなくても、未公表情報に基づく取引は規制の対象となることがあるため、企業に関わる立場にある人やその周辺の人は特に注意が必要です。投資を行う際は、常に公正な情報に基づいた判断を心がけ、市場の信頼を損なわない行動をとることが求められます。

重要事実

重要事実とは、株式などの金融商品に関する価格に大きな影響を与える可能性がある情報のことをいいます。たとえば、上場企業の決算内容、合併・買収、経営陣の交代、大規模な提携などが該当します。これらの情報は、一般の投資家が知る前に一部の人だけが知っていると、その人たちが有利に取引できてしまい、公正な市場が保てなくなります。 そのため、こうした重要事実は「適時開示」というルールのもとで、公平に公開されなければならないと定められています。投資初心者にとっても、どのような情報が市場の動きに影響するのかを知ることは、リスクを減らすためにとても大切です。

未公表情報

未公表情報とは、まだ一般の投資家や市場に向けて公開されていない企業や組織に関する重要な情報のことを指します。たとえば、企業の決算内容、新しい事業の開始、大規模な提携や買収など、株価に影響を与える可能性がある情報が該当します。このような情報を知っている人が、それをもとに株を売買すると「インサイダー取引」として法律で禁止されており、重い罰則が科されることもあります。投資を行う上では、すべての人が公平な情報に基づいて判断できることが大切であるため、未公表情報の取り扱いには特に注意が必要です。

ブラックアウト期間

ブラックアウト期間とは、上場企業の役員や社員が、会社の未公表の重要事実(たとえば決算情報)にアクセスできる立場にあることを踏まえ、その情報が正式に開示されるまでの一定期間、自社株の売買などを禁止または制限される期間のことをいいます。主にインサイダー取引を未然に防ぐための内部統制措置として設定され、法律で義務づけられているわけではありませんが、多くの企業が自主的に設けています。 たとえば、決算発表の数週間前から発表日までをブラックアウト期間とし、その間に会社関係者が株取引を行うことを禁止することで、公平な市場の維持と企業の信頼性確保を図ります。対象となるのは経営陣やIR担当者に限らず、内部で業績情報にアクセスできるすべての社員が含まれることもあります。 初心者にとっても、「会社の中の人はいつでも株を自由に売買できるわけではない」という基本的な市場ルールとして、ブラックアウト期間の存在を理解しておくことが重要です。

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