知人から「ふるさと納税をやらない理由がない」と言われました。本当にお得な制度なのでしょうか。
知人から「ふるさと納税をやらない理由がない」と言われました。本当にお得な制度なのでしょうか。
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2026/02/09 10:14
女性
30代
知人に「ふるさと納税はやらない理由がない」と勧められたものの、本当に家計的に得なのか確信が持てません。注意点などがあれば、教えてください。
回答
佐々木 辰
38歳
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
ふるさと納税は、自治体へ寄附すると「寄附額−2,000円」を上限の範囲で所得税・住民税から控除でき、返礼品も受け取れる仕組みです。家計的にお得になりやすい一方、条件を外すと自己負担が増えるため、万能ではありません。
まず重要なのが「控除の上限」です。上限は年収だけでなく、家族構成や各種控除(住宅ローン控除・医療費控除など)で変わります。上限を超えて寄附すると、超過分は控除されず純粋な負担になり得ます。
次に「手続き漏れ」のリスクです。ワンストップ特例は会社員など一定条件で使えますが、寄附先が6自治体以上になる、期限までに申請書が届かない等で無効化し、確定申告が必要になります。申告・申請をしないと控除が反映されません。
判断のコツは、①上限の目安を事前に確認し、②寄附先数と期限を管理し、③翌年の住民税決定通知書で控除額を確認することです。この3点を押さえられれば「やらない理由がない」という実態に近づきます。
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ふるさと納税
ふるさと納税とは、あなたが応援したい自治体へ寄附を行い、その寄附額のうち自己負担額2,000円を除いたほぼ全額が所得税や住民税から控除される制度です。自治体によっては地元の特産品やサービスを返礼品として受け取れるため、実質的な税負担を抑えつつ地域貢献もできる仕組みとして人気があります。控除を受けるには、寄附金受領証明書を添付して確定申告を行う方法と、年間5自治体以内で利用できるワンストップ特例申請の2通りがあり、申請手続きの簡便さも魅力です。寄附限度額は所得や家族構成によって異なるため、シミュレーションで上限額を把握してから活用することが大切です。
控除限度額(控除上限額)
控除限度額とは、税金を計算するときに所得から差し引くことができる金額の上限のことをいいます。たとえば、確定拠出年金や医療費控除などで使われる制度には、「この金額までなら控除できます」という決まりがあり、その上限が控除限度額です。 この仕組みにより、一定の範囲内で税金の負担を軽くすることができますが、限度額を超えた部分については控除の対象にならないので、利用する際には注意が必要です。投資や資産運用においても、節税を考えるうえでとても重要なポイントになります。
所得税
所得税は、個人が1年間に得た所得に対して課される税金です。給与所得や事業所得、不動産所得、投資による利益などが対象となります。日本では累進課税制度が採用されており、所得が高いほど税率が上がります。給与所得者は源泉徴収により毎月の給与から所得税が差し引かれ、年末調整や確定申告で精算されます。控除制度もあり、基礎控除や扶養控除、医療費控除などを活用することで課税所得を減らし、税負担を軽減できます。
ワンストップ特例
ワンストップ特例とは、ふるさと納税による寄附金控除を受ける際、年間の寄附先が5自治体以内であれば確定申告を行わずに住民税から控除を受けられる制度です。寄附者は寄附ごとに自治体へ特例申請書と本人確認書類を提出するだけで済み、翌年度の住民税から自己負担額2,000円を差し引いた控除額が自動的に反映されます。会社員など普段は確定申告が不要な人にとって手続きの手間を大幅に省ける仕組みですが、医療費控除や副収入などで別途確定申告が必要になった場合は、この特例は無効となり、改めて寄附金控除を申告して精算する必要がある点に注意が必要です。
確定申告
確定申告とは、1月1日から12月31日までの所得を計算して翌年の2月16日から3月15日に申告し、納税する手続き。多くの会社では年末調整を経理部がしてくれるが、確定申告をすると年末調整では受けられない控除を受けることができる場合もある。確定申告をする必要がある人が確定申告をしないと加算税や延滞税が発生する。





