金連動ETFにはどのようなものがありますか?またどんな仕組みですか?
金連動ETFにはどのようなものがありますか?またどんな仕組みですか?
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2025/08/15 08:42
男性
30代
金価格に連動するETFには、具体的にどの銘柄があり、それぞれどのような仕組みで金価格に連動しているのでしょうか?国内上場ETFと海外ETFの違いや、現物保有型と先物連動型の特徴も含めて教えてください。
回答
佐々木 辰
38歳
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
金価格に連動するETFには、国内外でさまざまな種類がありますが、大きく分けると「現物保有型」と「先物連動型」の2タイプがあります。
現物保有型は、ETFが実際の金地金(ゴールドバー)を保有し、その価値に応じて基準価額が変動します。例えば国内では「純金上場信託〈金の果実〉(1540)」や「SPDRゴールド・シェア(1326)」が代表的で、いずれも信託銀行などで金を保管しており、価格は国際金相場と円相場の影響を受けます。現物を保有するため、価格連動の精度が高く、現物への交換サービスを提供している銘柄もあります。
一方、先物連動型は、金先物取引(主にニューヨーク商品取引所など)を活用して価格に連動させる仕組みです。現物を保有せず、先物ポジションをロールオーバーして運用するため、保管コストはかかりませんが、先物特有の価格差(コンタンゴ・バックワーデーション)が長期保有のリターンに影響することがあります。海外ETFでは「iShares Gold Trust(IAU)」や「SPDR Gold MiniShares(GLDM)」が現物型、「Invesco DB Gold Fund(DGL)」などが先物型の例です。
また、国内ETFは円建てで取引でき、為替を意識せず金に投資できますが、海外ETFは米ドル建てであり、為替変動リスクも加わります。投資目的や保有期間によって、価格連動精度・コスト・為替影響・現物交換の可否などを比較して選ぶことが重要です。
このテーマは、同じ「金ETF」でも運用構造の違いがパフォーマンスに影響するため、特に長期投資では事前に仕組みを理解してから選択されることをおすすめします。
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基準価額(NAV)
NAV(基準価額)とは、投資信託やETFなどが保有する資産の「1口あたりの価値」を示す指標です。英語ではNet Asset Valueと呼ばれ、ファンドの純資産総額から負債を差し引き、発行口数で割って算出されます。投資信託の価格の基本となるもので、投資家が保有している資産の時価を把握する際の中心的な指標です。 通常の投資信託では、この基準価額は1日に1回(多くの場合、取引終了後)に算出されます。そのため、日中の値動きは反映されず、翌営業日に公表される形になります。一方で、ETFの場合も同様のNAVが算出されていますが、これは「取引日の理論的終値」を示すもので、リアルタイム取引用にはiNAV(インディカティブNAV)が補完的に使われます。 NAVの値は、ファンドが保有する株式・債券・コモディティなどの時価評価額や、分配金・費用(信託報酬など)を反映して計算されます。そのため、市場の変動や為替の影響により日々変化します。投資家はこのNAVをもとに、「ファンド全体の価値がどの程度増減しているか」を把握することができます。 ただし、NAVはあくまで算出時点の理論価格であり、市場での売買価格(ETFの取引価格や投資信託の購入・解約価格)とは必ずしも一致しません。特にETFでは、取引時間中に市場価格がNAVから乖離することがあります。 まとめると、NAVはファンドの「公的な時価」を示す指標であり、投資信託・ETF双方の基準となる価格です。ETFの場合はこれに加え、リアルタイムの理論値であるiNAVを組み合わせることで、投資家はより正確に市場状況を把握できます。
先物取引
先物取引とは、将来のある時点に、あらかじめ決めた価格で特定の商品や資産を売買することを約束する取引のことです。対象となる資産には、原油や金などのコモディティ、株価指数、通貨などがあります。 この取引では、満期時に実際の商品を受け渡すケースはまれで、多くの場合、価格の変動による差額のみを決済する仕組みが一般的です。たとえば、「3か月後に1バレル100ドルで原油を購入する契約」を結び、実際の価格がそれより高くなっていれば、その差額が利益となります。 先物取引は、将来の価格を予想して利益を狙う投資手法(投機目的)として利用されるだけでなく、価格変動リスクを回避するためのヘッジ手段としても広く活用されています。たとえば、商品を扱う企業が仕入れ価格の急騰に備えるために、あらかじめ先物で価格を固定するといった使い方があります。 また、先物取引は証拠金を使った取引(レバレッジ型)であり、少ない資金で大きな金額の取引ができる反面、相場が予想と逆方向に動いた場合には、大きな損失を被るリスクもあります。 投資初心者にとってはやや難易度の高い取引ですが、仕組みを理解することで、コモディティや株価指数など多様な市場にアクセスできる手段となります。正しい知識とリスク管理を前提に、投資の選択肢として知っておくと役立ちます。
コンタンゴ
コンタンゴとは、先物取引の分野で使われる用語で、将来の受け渡し価格(先物価格)が、現在の実際の価格(現物価格)よりも高くなっている状態を指します。 このような状態は、商品の保管コストや金利、将来の需給見通しといった要因によって生じます。たとえば原油市場では、現物を今すぐ購入するよりも、数か月後に受け取る契約(先物)のほうが高値で取引されている場合、コンタンゴの状態にあると言えます。 コンタンゴは、先物を利用したETFや投資信託の運用において重要な概念です。なぜなら、これらの商品は満期が近づいた先物契約を定期的に次の限月へと乗り換える必要があり、このときにロールコスト(乗り換えによるコスト)が発生しやすくなるからです。結果として、先物価格が現物価格より高い状態が続くと、長期保有時のパフォーマンスに悪影響を及ぼすことがあります。 やや専門的な用語ではありますが、先物市場に連動する金融商品に投資する際には、コンタンゴがどのように運用成績に影響するかを知っておくことが大切です。
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