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国債を100万円分購入すると、10年後にはどの程度増えていますか?
回答済み
1
2026/02/09 10:32
男性
60代
国債を100万円分購入した場合、10年後の受取総額(利息+元本)はどの程度になるのでしょうか。概算の計算手順と注意点を含めて教えて下さい。
回答をひとことでまとめると...
国債100万円の10年後総額は、「税引後利息=100万×利率×(1-0.20315)×10+元本」で概算できます。利率が年2.0%で一定なら、10年で約15万9,370円となります。
佐々木 辰
38歳
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
国債100万円の「10年後の受取総額(利息+元本)」は、①商品タイプ(市場の10年国債/個人向け国債 変動10年など)②適用利率(固定か変動か)③税引後利息④途中換金の条件で決まります。まずは「満期まで保有するか」「利率が途中で変わるか」を前提として整理します。
概算の式は以下のとおりです。
- 税引前利息(年)=100万円×利率
- 税引後利息(年)=税引前利息×(1−20.315%)
- 税引後利息の10年合計=税引後利息(年)×10年
- 10年後受取総額=元本100万円+税引後利息10年合計(利払いは通常半年ごとですが、総額の概算はこの形で把握できます)
例えば利率が年2.0%で一定なら、税引前利息は年2万円、税引後は約1万5,937円、10年で約15万9,370円となり、受取総額は約115万9,370円が目安です。利率が年1.0%なら総額は約107万9,685円、年3.0%なら約123万9,055円程度まで増減します。
注意点は3つです。第一に、変動型(個人向け国債 変動10年など)は半年ごとに利率が見直されるため、上の計算は「平均利率」での概算になります。
第二に、途中換金をすると条件(一定期間の換金制限や調整額)があり、満期まで持つ前提より受取額が下がり得ます。第三に、利息は受取時に課税され、受け取った利息を再投資するかどうかで、実質的な増え方(複利効果)が変わります。
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“100万円を一括投資してほったらかしにすると、将来どうなりますか?”
A. 100万円の一括投資は長期成長も期待できますが、市場変動の影響を受けやすく、積立よりリスクが大きいため定期的な確認が重要です。
2025.10.30
“個人向け国債を1000万円購入すると、毎年どれくらいの利息を得られますか?”
A. 個人向け国債は元本が保証され、現在の金利では年1%前後の利息が得られます。1000万円購入時は年間約8万〜9万円の手取りが目安で、固定金利型は安定重視、変動金利型は金利上昇時に有利です。
2025.10.23
“個人向け国債の変動10年にはどんなメリットやデメリットがありますか?”
A. 個人向け国債の変動10年は、元本保証と金利上昇への強さが魅力の安全資産です。ただし、低金利時は利回りが低く、途中換金には制約があります。
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“個人向け国債の購入を検討しています。固定金利と変動金利どっちがいいでしょうか?”
A. 使う時期と金利見通しで選びます。3〜5年なら固定型、10年以上や金利上昇期待なら変動型が適します。
2025.06.23
“個人向け国債は中途換金すると元本割れしますか?”
A. 購入後1年以上なら中途換金しても元本割れしません。直近利子の一部が差し引かれるだけで、元本+利息が受取れます。
2025.06.22
“国債は儲かるのでしょうか?”
A. 国債は政府保証で元本安全ですが利回りは預金並みで小さいため、大きくは儲かりません。増やす目的より、近い支出や待機資金の安全運用に向きます。
関連する専門用語
国債
発行体が各国中央政府の債券を国債といいます。発行目的や利払い方式などで種類が分別されます。中央政府に資金需要が発生した際に、国債を発行して資金の調達を行うことがあります。 投資家は国債を購入することで、発行体である中央政府へ資金を提供し、その見返りとして半年に1回などのペースで、中央政府から利子を受け取ります。償還期限までに中央政府の財政が悪化するなど、債務が履行されない状況に陥らなければ、満期には額面どおりの金額が投資家へ償還される仕組みです。 国債には、固定利付国債、変動利付国債、物価連動国債などがあります。
個人向け国債
個人向け国債とは、日本政府が個人投資家向けに発行する債券で、安全性が高く元本保証が特徴です。最低1万円から購入可能で、3年・5年の固定金利型と10年の変動金利型があります。変動金利型は半年ごとに金利が見直され、市場金利の上昇に伴い受取利息が増加するメリットがあります。 一方、株式投資ほどの高いリターンは期待できず、インフレ時には実質的な資産価値が目減りする可能性があります。また、購入後1年間は中途換金ができず、その後の換金時には直前2回分の利子相当額が差し引かれる点に注意が必要です。銀行預金より高い金利を求めるが、リスクを避けたい投資初心者や安全資産を確保したい方に適した商品です。
金利(利率)
金利(利率)とは、お金を貸したり預けたりしたときに発生する利息の割合を表す言葉です。たとえば、銀行にお金を預けると一定の利息がもらえますが、そのときの利息の割合を金利または利率と呼びます。一般的には「金利」が金融機関との貸し借りに使われることが多く、 「利率」は投資商品の収益率などに使われる傾向がありますが、日常的にはほぼ同じ意味で使われています。資産運用の場面では、金利の動きが預金、ローン、債券などの価格や収益に影響を与えるため、金利や利率に注目することはとても大切です。特に経済状況や中央銀行の政策によって金利は変動するため、それを理解しておくことでより良い投資判断につながります。
利金
利金とは、主に債券を保有している投資家が、発行者から定期的に受け取る利息のことを指します。たとえば、国債や社債などを購入すると、一定の期間ごとにあらかじめ決められた利率に基づいた金額が支払われます。この支払いが「利金」です。銀行預金の利息と似ていますが、債券の場合は発行時に利率や支払い頻度が決まっており、受け取る額も比較的安定しています。 利金は、債券を保有することによって得られる「インカムゲイン(定期収入)」の一種であり、長期的に安定した収益を狙う投資スタイルで重視されるポイントです。なお、利金には所得税や住民税がかかるため、実際の受取額は課税後の金額となります。
償還
償還とは、金融商品に投資した元本が、発行体や運用会社から投資家に返還されることを指します。利息や分配金といった収益の分配とは異なり、投じた資金そのものが返ってくる行為です。多くはあらかじめ定められた満期日に行われますが、条件によっては予定より早く行われる場合もあります。 債券では、満期時に額面金額で元本が返却されるのが一般的です。保有中は利息を受け取り、満期に元本が戻る仕組みとなっています。ただし、途中で売却した場合は市場価格での取引になり、償還は受けられません。コーラブル債のように発行体に早期償還の権利がある場合は、投資家の予想より早く元本が返却されることもあります。 投資信託の場合、信託期間が満了したときに残存資産が投資家に償還されます。また、運用資産が小さくなったり、継続が難しいと判断された場合には、満期前に「繰上償還」が行われることがあります。その際、保有口数に応じて償還金が口座に入金されます。 外貨建ての金融商品では、償還時の受取額は為替の水準に左右されます。契約条件によっては償還価格が額面と異なる場合もあり、仕組債や証券化商品のように複雑な償還条項が組み込まれているケースもあります。 税制上の扱いも重要です。債券の償還差益(額面より安く買って満期に額面で返ってくる利益)は、株式などと同様に譲渡所得として課税対象になります。投資信託の償還金も分配金とは異なり、売却と同じく譲渡損益の扱いとなります。 投資家にとっての注意点は、早期償還による再投資リスクや、発行体の信用不安による償還不能リスクです。特に利回りの高い環境で購入した商品が、金利低下局面で早期償還されると、期待した利回りを得られないまま再投資を強いられることになります。 初心者の方は、商品を選ぶ際に「いつ」「いくら」償還されるのか、繰上償還や早期償還の可能性があるのかを必ず確認しておくことが大切です。償還は投資商品の出口であり、資産運用の成果を決める重要な要素です。理解しておくことで、利息や配当とあわせた総合的なリターンのイメージを正しく持つことができます。
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