三大疾病保険・医療保険・がん保険の違いは何ですか。
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2025/07/28 13:16
女性
40代
保険を見直す中で三大疾病保険、医療保険、がん保険のいずれが自分に合うのか迷っています。三大疾病だけ備えるのと、幅広い病気やケガに備えるのでは保険料や給付方法が変わると聞きましたが、具体的にどの保障がどんな人に向き、どのように給付されるのか教えてもらえますか?
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
三大疾病保険は「がん・心疾患・脳血管疾患」に特化し、診断確定や所定の状態で100万円〜1000万円程度の一時金を受け取れます。まとまった資金を自由に使えるため、治療費だけでなく収入減や先進医療費へも充当しやすい反面、対象外の病気では給付がありません。
医療保険は「入院1日あたり〇円」や手術への給付が中心で、病気・ケガ全般をカバーします。幅広い保障を低コストで確保できますが、長期治療や先進医療など高額費用に対しては給付額が不足する場合があります。
がん保険はがんに限定し、一時金と日額給付を組み合わせて手厚く補償します。診断直後の費用負担と入院・外来治療の継続費用を両立できるものの、他の疾病には対応しません。
選択のポイントは①家族歴やライフスタイルによる疾病リスク②公的医療保険や高額療養費制度で不足する費用の種類③保険料と保障額のバランスです。基礎保証として医療保険を確保し、三大疾病やがんのリスクに応じて特化型を重ねる組み合わせも検討し、自分の家計に合う補償の重ね方を設計しましょう。
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関連する専門用語
三大疾病保険
三大疾病保険とは、がん・急性心筋梗塞・脳卒中のいずれかと医師に診断されたとき、あるいは所定の状態に該当したときに、一時金が支払われる保険です。治療費はもちろん、仕事を休むことで減少する収入や、介護・生活環境の整備などの費用にも充てられるため、医療保険や公的医療保障を補完しながら家計への影響を抑える役割を果たします。保険会社や商品によって給付条件や支払上限、診断後の免責期間に違いがありますので、契約前に内容をよく確認し、自分のライフプランや貯蓄状況に合った保障額を選ぶことが大切です。
医療保険
医療保険とは、病気やケガによる入院・手術などの医療費を補償するための保険です。公的医療保険と民間医療保険の2種類があり、日本では健康保険や国民健康保険が公的制度として提供されています。一方、民間医療保険は、公的保険でカバーしきれない自己負担分や特定の治療費を補填するために活用されます。契約内容によって給付金の額や支払い条件が異なり、将来の医療費負担を軽減するために重要な役割を果たします。
がん保険
がんと診断されたときや治療を受けたときに給付金が支払われる民間保険です。公的医療保険ではカバーしきれない差額ベッド代や先進医療の自己負担分、就業不能による収入減少など、治療以外の家計リスクも幅広く備えられる点が特徴です。通常は「診断一時金」「入院給付金」「通院給付金」など複数の給付項目がセットされており、加入時の年齢・性別・保障内容によって保険料が決まります。 更新型と終身型があり、更新型は一定年齢で保険料が上がる一方、終身型は加入時の保険料が一生続くため、長期的な負担の見通しを立てることが大切です。がん治療は医療技術の進歩で入院期間が短くなり通院や薬物療法が中心になる傾向があるため、保障内容が現在の治療実態に合っているかを確認し、必要に応じて保険の見直しを行うと安心です。
一時金形式
保険金や退職金などを一括で受け取る方式。まとまった資金を一度に受け取ることができるため、住宅ローンの返済や子どもの教育資金など、大きな支出に充てやすいメリットがある。年金形式と比べて、総受取額は少なくなる場合が多いが、資金の即時活用や自己運用が可能。税制面では退職所得控除(退職金の場合)や相続税・贈与税の非課税枠(生命保険金の場合)などが関係し、状況によって有利な選択肢となりうる。インフレリスクや長生きリスクへの対応は自己責任となる点に注意が必要。
保障内容
保障内容とは、保険に加入したときに、どのような場合にどの程度の金額やサービスが支払われるのかといった、保険契約の具体的な中身を指します。たとえば、死亡時に遺族に保険金が支払われる、病気やけがで入院した際に給付金が出る、働けなくなった場合に収入を補う保険金が支払われるなど、保険商品によってその内容はさまざまです。保障内容を正しく理解することで、いざというときに「思っていた保障が受けられなかった」といったトラブルを避けることができます。資産運用やライフプランを立てるうえでも、自分に必要な保障が何かを見極めるために欠かせない視点です。