金利が引き上げられると、個人にはどのような影響がありますか?
金利が引き上げられると、個人にはどのような影響がありますか?
回答受付中
0
2026/01/29 12:14
男性
40代
ニュースで「金利が上がる」とよく聞きますが、自分の生活にどう関係するのかがよく分かりません。預金やローン、投資などにどんな変化が出るのか、初心者でも理解できるように教えていただきたいです。
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
金利が上がると、預金・ローン・投資などあらゆるお金の動きに変化が生じます。まず押さえたい結論は「預けるお金にはプラス、借りているお金にはマイナス、投資では値動きが変わる」という点です。ここを理解すると、生活への影響がぐっと整理しやすくなります。
金利上昇は、銀行預金の利息が増える方向に働きます。これまで利息がほとんど付かなかった普通預金や定期預金でも、受け取れる利息がやや増え、貯めるメリットが高まります。ただし大幅な利息増がすぐに期待できるわけではなく、定期預金やキャンペーン金利を比較して選ぶ姿勢が重要になります。
一方で、住宅ローンなど借入がある人には負担増につながりやすくなります。とくに変動金利型の住宅ローンは、市場金利が上がると返済額が増える可能性があります。固定金利で借りている場合は返済額は変わりませんが、新規の固定金利は上がるため、これから借りる人には影響があります。借入がある人は、金利が上がった場合の返済額を一度試算し、家計に無理が生じないか確認しておくことが大切です。
投資面では、金利上昇は債券価格を下げやすくし、株式にも影響します。債券は金利が上がるほど既存の債券の魅力が下がり価格が下落しやすくなります。株式も企業の資金調達コストが増えることから、利益への懸念から株価が弱含むことがあります。ただし金融株のように恩恵を受ける業種もあるため一概に悪影響とは限りません。
このように、金利上昇は良い面と悪い面があり、自分が「預ける側」と「借りる側」のどちらに比重があるかで受ける影響が異なります。仕組みを理解しておくことで、預金の見直しやローン返済計画の調整、投資判断に落ち着いて向き合えるようになります。
関連記事
関連する専門用語
金利(利率)
金利(利率)とは、お金を貸したり預けたりしたときに発生する利息の割合を表す言葉です。たとえば、銀行にお金を預けると一定の利息がもらえますが、そのときの利息の割合を金利または利率と呼びます。一般的には「金利」が金融機関との貸し借りに使われることが多く、 「利率」は投資商品の収益率などに使われる傾向がありますが、日常的にはほぼ同じ意味で使われています。資産運用の場面では、金利の動きが預金、ローン、債券などの価格や収益に影響を与えるため、金利や利率に注目することはとても大切です。特に経済状況や中央銀行の政策によって金利は変動するため、それを理解しておくことでより良い投資判断につながります。
普通預金
普通預金とは、銀行や信用金庫などの金融機関に預け入れる預金の中で、いつでも自由に出し入れができる最も基本的な預金口座のことです。預けたお金には利息が付きますが、金利は非常に低めに設定されているのが一般的です。その代わり、利便性と安全性が高く、給与の受け取り、公共料金の引き落とし、ATMでの入出金など、日常生活に欠かせない金融機能を担っています。 また、元本1,000万円とその利息までは預金保険制度によって保護されているため、安全性も高いといえます。資産運用というよりは、生活資金や短期的な支出に備えるための管理手段として使われる預金形態です。投資を始める前の資金待機場所や、緊急時に備える資金の置き場としても活用されます。
住宅ローン
住宅ローンとは、自宅を購入したり新築・リフォームしたりする際に、金融機関から長期的にお金を借りるための貸付制度のことを指します。通常、借りた資金は数十年かけて分割返済され、元金と利息を毎月支払っていく仕組みです。 多くの場合、担保として購入する住宅や土地が差し入れられます。住宅ローンには金利のタイプ(固定金利・変動金利)や返済方法(元利均等返済・元金均等返済)など、さまざまな選択肢があり、自分の収入やライフプランに合わせて慎重に選ぶことが大切です。 また、一定の条件を満たせば住宅ローン控除などの税制優遇を受けられる場合もあります。家という大きな買い物を実現する手段として、多くの人が利用する金融商品です。
変動金利
変動金利とは、市場の金利動向に応じて一定の期間ごとに金利が見直される仕組みのことを指します。住宅ローンや投資信託の分野でよく使われ、金利が低下すれば支払い負担が軽くなる一方で、金利上昇時には支払額が増加するリスクがあります。短期的な金利低下が見込まれる場合に有利ですが、将来的な金利上昇に備えた資金計画が重要です。
債券
債券(サイケン、英語表記:Bond)とは、発行者が投資家に対して将来一定の金額を支払うことを約束する金融商品です。 国や地方自治体、企業などが資金を調達する目的で発行し、投資家はこれを購入することで、定期的に利息(クーポン)を受け取ります。満期が来ると、投資した本金が返済されます。 債券はリスクが比較的低く、安定した収入を求める投資家に選ばれることが多いです。 また、市場で自由に売買が可能であるため、流動性も確保されています。債券市場は世界的にも広がりを見せており、多様な投資戦略に利用されています。





