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利息と利子の違いはなんですか?

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2025/08/06 08:16


男性

40代

question

利息と利子って、どう違うんですか?たとえば、銀行からお金を借りたときと、逆に預けたときで「利息」「利子」という言葉の使い方が変わるように思います。金融機関や税金の計算でも違いがあるのでしょうか?実際の使われ方や定義の違い、また混同しやすい場面についても教えてください。


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

「利息」と「利子」は、どちらもお金を貸したり預けたりしたときに発生する「お金の使用料」という点では同じ意味を持ちます。たとえば、誰かにお金を貸して利子を受け取ったり、銀行に預金して利息がついたりするように、元本に対して一定の割合でつくお金のことです。ただし、日常会話や金融の現場では、この2つの言葉が使われる場面によって少しずつ使い分けられています。

一般的に「利息」は、借りた人がお金の貸し手に対して支払うお金を指します。たとえば、住宅ローンやカードローンの返済で「利息を払う」と言うように、支払う側の立場で使われることが多い言葉です。一方で「利子」は、預けた人や貸した人が受け取るお金のことを指す場合に使われやすくなっています。たとえば、定期預金や国債などの利子を「受け取る」と表現されることがよくあります。

また、法律や税金の世界では、言葉の使い方がさらに厳密になります。たとえば、預金や債券などで得られる収入は「利子所得」と呼ばれており、税金の計算では特別なルールにしたがって処理されます。この利子所得には税金が源泉徴収されていて、通常は20.315%の税率がかかります。反対に、住宅ローンのように個人が支払う利息は原則として税金の控除にはなりませんが、特別な制度(住宅ローン控除など)がある場合は例外的に優遇を受けられます。

混同しやすいのは、通帳に書かれている「利息」や「利子」の表記などです。銀行によっては「預金利息」と書くところもあれば、「利子」と表現するところもあります。また、債券の説明書には「利子を受け取る」と書かれることが一般的です。このように、同じ意味でも文脈や使う人の立場によって言葉が変わるため、完全に言い分けられているわけではありません。

結論としては、「利息」も「利子」も意味はほぼ同じですが、「支払う立場か受け取る立場か」によって呼び方が変わることがあるという理解が、初心者にとってはもっとも実用的です。書類を書くときや会話で使うときには、誰が誰に対してお金を支払うのか・受け取るのかを意識して言葉を選ぶと、より分かりやすくなります。

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利息

利息とは、お金を借りたときに、その貸主に対して支払う使用料のことを指します。たとえば、住宅ローンやカードローンなどで金融機関からお金を借りると、その元金に対して一定の割合で計算された金額を、利息として上乗せして返済する必要があります。 これは、お金を貸す側にとっての利益であり、借りる側にとっては借入コストとなります。また、逆に自分がお金を預けた場合には、預金利息として受け取ることができ、これは預け先(銀行など)にお金を使わせたことへの報酬となります。利息の金額は「金利」によって決まり、借入期間や元金の大きさによっても変動します。金融取引の基本的な要素であり、資産運用やローン計画を立てる上で欠かせない概念です。

元本

元本とは、投資や預金を始めるときに最初に出すお金、つまり「もともとのお金」のことを指します。たとえば、投資信託に10万円を入れた場合、その10万円が元本になります。 運用によって利益が出れば、元本に運用益が加わって資産は増えますが、損失が出れば元本を下回る「元本割れ」の状態になることもあります。 元本が保証されている商品(例:定期預金、個人向け国債など)もありますが、多くの投資商品では元本保証がないため、どれくらいのリスクを取るかを理解しておくことが大切です。

住宅ローン

住宅ローンとは、自宅を購入したり新築・リフォームしたりする際に、金融機関から長期的にお金を借りるための貸付制度のことを指します。通常、借りた資金は数十年かけて分割返済され、元金と利息を毎月支払っていく仕組みです。 多くの場合、担保として購入する住宅や土地が差し入れられます。住宅ローンには金利のタイプ(固定金利・変動金利)や返済方法(元利均等返済・元金均等返済)など、さまざまな選択肢があり、自分の収入やライフプランに合わせて慎重に選ぶことが大切です。 また、一定の条件を満たせば住宅ローン控除などの税制優遇を受けられる場合もあります。家という大きな買い物を実現する手段として、多くの人が利用する金融商品です。

国債

発行体が各国中央政府の債券を国債といいます。発行目的や利払い方式などで種類が分別されます。中央政府に資金需要が発生した際に、国債を発行して資金の調達を行うことがあります。 投資家は国債を購入することで、発行体である中央政府へ資金を提供し、その見返りとして半年に1回などのペースで、中央政府から利子を受け取ります。償還期限までに中央政府の財政が悪化するなど、債務が履行されない状況に陥らなければ、満期には額面どおりの金額が投資家へ償還される仕組みです。 国債には、固定利付国債、変動利付国債、物価連動国債などがあります。

債券

債券(サイケン、英語表記:Bond)とは、発行者が投資家に対して将来一定の金額を支払うことを約束する金融商品です。 国や地方自治体、企業などが資金を調達する目的で発行し、投資家はこれを購入することで、定期的に利息(クーポン)を受け取ります。満期が来ると、投資した本金が返済されます。 債券はリスクが比較的低く、安定した収入を求める投資家に選ばれることが多いです。 また、市場で自由に売買が可能であるため、流動性も確保されています。債券市場は世界的にも広がりを見せており、多様な投資戦略に利用されています。

定期貯金

定期貯金とは、あらかじめ決めた期間(例えば1年・3年・5年など)お金を預け入れ、満期まで据え置くことで利息が受け取れる、ゆうちょ銀行の代表的な貯蓄商品です。通常の普通貯金に比べて金利が高めに設定されており、資金を一定期間使う予定がない場合に、効率的に利息を得られる手段として利用されています。 満期まで引き出さないことを前提としていますが、やむを得ず途中で解約する場合は、所定の中途解約利率が適用されます。利子は単利で計算され、預け入れ時の金利がそのまま適用される「固定金利型」で提供されるのが一般的です。目的別の貯蓄や資金を安全に保管したい人に向いている商品であり、ゆうちょ銀行の店舗やATM、インターネットバンキングでも手続き可能です。

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