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全米株式を対象としたVTIというETFだけ買っておけばいいと言われましたが本当でしょうか?

全米株式を対象としたVTIというETFだけ買っておけばいいと言われましたが本当でしょうか?

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2025/11/10 10:00

米国株式
米国株式

男性

30代

question

VTIだけ買えば十分という意見をよく聞きますが、実際にそれだけで安定した運用ができるのか不安です。全米株式に一本化することのメリットとリスク、他のETFと組み合わせた方が良いケースなど、注意点があれば教えてください。


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

VTIだけでも長期の資産形成は十分可能です。全米の上場企業約4,000社に超低コストで分散投資でき、リバランスや銘柄選定も不要なため、シンプルで効率的な運用が実現します。

市場全体の成長を取り込む構造上、長期的には高いリターンが期待でき、個別株や他ETFに比べて手間や判断ミスのリスクも少ない点が大きな魅力です。

一方で、VTIは米国市場に100%集中しており、地域分散が効かない点がリスクです。米国経済が長期停滞した場合や、ハイテク株への偏り、ドル高円安の逆転局面では資産が大きく減る可能性もあります。また、円建て生活者にとっては為替変動による影響も無視できません。

より安定性を重視するなら、全世界株式ETF(VTなど)で地域を広げるか、米国外株式ETF(VXUSなど)や債券ETF(BNDなど)を組み合わせてリスクを平準化するのが効果的です。投資目的やリスク許容度に合わせて、米国偏重を緩和する設計が望ましいでしょう。

シンプルなVTI一本化は、行動ミスを減らし長期的には有力な選択肢ですが、為替や地域分散を踏まえたバランス設計が安定運用の鍵です。自分に合った最適なETF構成を知りたい方は、「投資のコンシェルジュ」への無料相談で専門家のアドバイスを受けてみてはいかがでしょうか。

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VTI(全米株式)

VTIとは、米国の大手資産運用会社バンガードが運用するETF(上場投資信託)の一つで、正式名称は「Vanguard Total Stock Market ETF」です。日本語では「全米株式」と呼ばれることが多く、アメリカの上場株式市場全体に分散投資できることが特徴です。 このETFは、大型株から中小型株まで含めた約4,000銘柄以上を対象としており、米国市場全体の動きを捉えることを目的としています。代表的なインデックスであるCRSP USトータル・マーケット・インデックスに連動しており、個別株を選ぶことなく、アメリカ経済全体の成長に広く投資できる仕組みです。 低コストで長期保有に向いているため、資産形成を目指す個人投資家にも人気があり、特にインデックス投資や米国株投資を始めたい初心者にとって、シンプルかつ効率的な選択肢となっています。分配金(配当)も定期的に支払われる点も魅力の一つです。

ETF(上場投資信託)

ETF(上場投資信託)とは、証券取引所で株式のように売買できる投資信託のことです。日経平均やS&P500といった株価指数、コモディティ(原油や金など)に連動するものが多く、1つのETFを買うだけで幅広い銘柄に分散投資できるのが特徴です。通常の投資信託に比べて手数料が低く、価格がリアルタイムで変動するため、売買のタイミングを柔軟に選べます。コストを抑えながら分散投資をしたい人や、長期運用を考えている投資家にとって便利な選択肢です。

分散投資

分散投資とは、資産を安全に増やすための代表的な方法で、株式や債券、不動産、コモディティ(原油や金など)、さらには地域や業種など、複数の異なる投資先に資金を分けて投資する戦略です。 例えば、特定の国の株式市場が大きく下落した場合でも、債券や他の地域の資産が値上がりする可能性があれば、全体としての損失を軽減できます。このように、資金を一カ所に集中させるよりも値動きの影響が分散されるため、長期的にはより安定したリターンが期待できます。 ただし、あらゆるリスクが消えるわけではなく、世界全体の経済状況が悪化すれば同時に下落するケースもあるため、投資を行う際は目標や投資期間、リスク許容度を考慮したうえで、計画的に実行することが大切です。

為替変動

為替変動とは、異なる通貨間の交換レートが時間とともに上昇・下落する動きを指します。外国株式や外貨建て債券に投資する際、現地通貨で値上がりしても円に換算すると損益が縮小する、あるいは逆に拡大することがあります。為替レートは各国の金利差、経済成長率、物価動向、地政学リスクなど多様な要因で変動し、短期的には市場心理や投機的な売買による影響も大きくなります。 長期投資では為替変動がリターンを押し上げる場合もあれば、思わぬ損失要因となることもあるため、為替ヘッジや通貨分散などのリスク管理策を検討し、運用成果を円換算で把握する姿勢が重要です。

リスク許容度

リスク許容度とは、自分の資産運用において、どれくらいの損失までなら精神的にも経済的にも受け入れられるかという度合いを表す考え方です。 投資には必ずリスクが伴い、時には資産が目減りすることもあります。そのときに、どのくらいの下落まで冷静に対応できるか、また生活に支障が出ないかという観点で、自分のリスク許容度を見極めることが大切です。 年齢、収入、資産の状況、投資経験、投資の目的などによって人それぞれ異なり、リスク許容度が高い人は価格変動の大きい商品にも挑戦できますが、低い人は安定性の高い商品を選ぶほうが安心です。自分のリスク許容度を正しく理解することで、無理のない投資計画を立てることができます。

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