生命保険を解約するとき、必要なものは何がありますか?
生命保険を解約するとき、必要なものは何がありますか?
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2025/10/20 09:04
男性
30代
現在加入している生命保険の解約を検討しています。保険会社に連絡する前に、事前に準備しておくべき書類や情報について教えてください。
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
生命保険の解約手続きには、保険証券、本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)、届出印、振込先口座情報、そして保険会社指定の解約請求書が必要です。保険証券を紛失している場合でも、保険会社に連絡すれば証券番号の確認や再発行ができますのでご安心ください。
手続きは電話連絡後に郵送で行うのが一般的で、一部の保険会社ではオンライン手続きも可能です。窓口に行く必要は必ずしもありません。書類が保険会社に到着してから、解約返戻金の振り込みまではおおむね1週間から10日程度かかります。
解約の理由によっては、他の選択肢も検討する価値があります。例えば、払済保険への変更では保険料支払いを停止し、保障を縮小して継続できます。
減額という方法では、保障額を減らして保険料を下げることができます。延長保険では、保険料支払いを停止し、同額保障を一定期間継続することが可能です。一時的な資金需要であれば、解約せずに契約者貸付を利用するという手もあります。
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関連する専門用語
解約返戻金
解約返戻金とは、生命保険などの保険契約を途中で解約したときに、契約者が受け取ることができる払い戻し金のことをいいます。これは、これまでに支払ってきた保険料の一部が積み立てられていたものから、保険会社の手数料や運用実績などを差し引いた金額です。 契約からの経過年数が短いうちに解約すると、解約返戻金が少なかったり、まったく戻らなかったりすることもあるため、注意が必要です。一方で、長期間契約を続けた場合には、返戻金が支払った保険料を上回ることもあり、貯蓄性のある保険商品として活用されることもあります。資産運用やライフプランを考えるうえで、保険の解約によって現金化できる金額がいくらになるかを把握しておくことはとても大切です。
払済保険
払済保険とは、もともと契約していた保険の保険料の支払いを途中でやめ、その時点までに払い込んだ保険料を使って、以後の支払いをせずに保障だけを継続する保険のことです。たとえば、終身保険などで使われることが多く、保険料を支払うのが難しくなった場合などに選ばれる方法です。 保障額は元の契約よりも小さくなりますが、保険契約を完全に解約するのではなく、一定の保障を残すことができる点が特徴です。資産運用の観点では、解約返戻金を有効に活用しながら保障を維持する手段として理解しておくと役立ちます。
延長保険
延長保険とは、生命保険の保険料を一定期間以上払い込めず失効の危機に陥ったとき、それまでに積み立てられた解約返戻金を原資として、同じ死亡保障額を期限付きで維持する制度です。 この手続きにより新たな保険料は不要となり、元契約の支払期間中は保障だけが残り続けます。ただし、適用された時点で保障期間がいつ終わるかが確定し、その期限を過ぎると自動的に保障は消滅します。 延長保険は当面の資金繰りに余裕がなくても家族への万一の保障を確保できる救済策ですが、最終的に保障が途絶える点を踏まえ、期限内に復活や再契約など今後の保険設計を検討することが大切です。
保険証券
保険証券とは、保険会社と契約者との間で締結された保険契約の内容を証明する正式な書面です。契約者名や被保険者、保険期間、保険金額、保険料、受取人などの基本情報が記載されており、いわば保険契約の「原本」に当たります。 保険金を請求する際や契約内容を確認する場面では欠かせない資料となるため、自宅での保管だけでなく、万一の紛失に備えて電子データやコピーを別途管理しておくと安心です。 なお、証券を紛失しても契約自体が無効になるわけではなく、保険会社に届け出れば再発行や証明書の発行を受けられますが、手続きに時間がかかることがあるため注意が必要です。




