Loading...

MENU

投資の知恵袋>

退職所得控除の5年ルールについて、誰がどのような影響を受けるのか教えて下さい。

退職所得控除の5年ルールについて、誰がどのような影響を受けるのか教えて下さい。

回答受付中

0

2026/02/09 10:14


男性

60代

question

退職所得控除の「5年ルール」について、対象になるケースとならないケースを知りたいです。控除額や課税額がどう変わるのか、具体例で整理して説明して下さい。


回答

佐々木 辰

38

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

退職所得控除の「5年ルール」は、退職金(退職手当等)を短期間に複数回受け取ると、退職所得控除を重ねて大きく使える状態を調整し、後から受け取る退職金の控除が目減りし得る取扱いです。結果として「(退職金-控除)×1/2」が増え、課税所得・税負担が増えることがあります。

対象になりやすいのは、iDeCo・企業型DCを一時金で受け取った後、5年以内に会社の退職金も一時金で受け取るケース、転職や再雇用で退職金を複数回受け取るケース、同一年に複数の支払者から退職金が出るケースです。いずれも「控除を計算する勤続(加入)年数」が重なりやすく、後発の退職金側で控除調整が入りやすい点が共通します。

対象になりにくいのは、受給間隔が十分空いていて勤続(加入)年数の重複調整が不要な場合です。ただし、制度改正で「5年→10年」へ延長される取扱いもあるため、受給時期の設計は最新ルール前提で確認が必要です。

具体例として、60歳でDC一時金を受け取り、63歳で会社退職金を受け取ると、後者の退職所得控除が圧縮されやすく、税負担が増える可能性があります。退職金を複数回見込む人ほど、受給順と間隔、一時金か年金かの受け取り方まで含めて比較して整理することが重要です。

佐々木 辰さんに相談する
コンシェルジュ編集部に相談CTA老後資産診断バナー

関連記事

退職所得の受給に関する申告書とは?記入例と書き方、提出しない場合の影響を解説

退職所得の受給に関する申告書とは?記入例と書き方、提出しない場合の影響を解説

2025.12.30

難易度:

退職金企業年金

関連する専門用語

退職所得控除

退職所得控除とは、退職金を受け取る際に税金を軽くしてくれる制度です。長く働いた人ほど、退職金のうち税金がかからない金額が大きくなり、結果として納める税金が少なくなります。この制度は、長年の勤続に対する国からの優遇措置として設けられています。 控除額は勤続年数によって決まり、たとえば勤続年数が20年以下の場合は1年あたり40万円、20年を超える部分については1年あたり70万円が控除されます。最低でも80万円は控除される仕組みです。たとえば、30年間勤めた場合、最初の20年で800万円(20年×40万円)、残りの10年で700万円(10年×70万円)、合計で1,500万円が控除されます。この金額以下の退職金であれば、原則として税金がかかりません。 さらに、退職所得控除を差し引いた後の金額についても、全額が課税対象になるわけではありません。実際には、その半分の金額が所得とみなされて、そこに所得税や住民税がかかるため、税負担がさらに抑えられる仕組みになっています。 ただし、この退職所得控除の制度は、将来的に変更される可能性もあります。税制は社会情勢や政策の方向性に応じて見直されることがあるため、現在の内容が今後も続くとは限りません。退職金の受け取り方や老後の資産設計を考える際には、最新の制度を確認することが大切です。

退職給付制度

退職給付制度とは、従業員が退職した後に受け取る給付の内容や方法を、あらかじめ制度として定めた企業側の仕組みを指します。 この用語は、退職時にどのような形で給付が行われるのか、またそれが将来の収入設計にどのように関わるのかを考える文脈で登場します。とくに、退職金や退職年金といった個別の給付を点として捉えるのではなく、それらをまとめた「制度全体」を指す言葉として使われます。企業の人事制度や報酬体系を理解する際の前提語であり、老後資金の構造を整理する入口となる概念です。 誤解されやすい点として、退職給付制度が「退職金制度と同義」あるいは「必ずまとまったお金がもらえる仕組み」と理解されることがあります。しかし、この制度は給付の有無や金額を直接保証する言葉ではありません。退職一時金なのか年金形式なのか、あるいは両者を組み合わせたものなのかといった設計は制度ごとに異なり、同じ名称でも内容は一様ではありません。制度の存在=給付の確実性と短絡的に結びつけると、将来見通しを誤る原因になります。 また、退職給付制度を「個人が自由に選べる金融商品」のように捉えるのも誤りです。この制度は、企業が労務管理や報酬設計の一環として構築するものであり、個々の従業員が独立して設計・運用するものではありません。そのため、給付条件や受取方法は、雇用関係や制度設計に強く依存します。この点を理解せずにいると、退職後の収入を過度に自己裁量で調整できると誤認しがちです。 退職給付制度を理解するうえで重要なのは、「いくらもらえるか」よりも、「どのような考え方で給付が設計されているか」に目を向けることです。賃金の後払いなのか、老後所得の補完なのかといった制度の位置づけを把握することで、退職給付の役割が見えてきます。この用語は、老後生活を直接保証するものではなく、退職後の給付を制度として整理するための枠組みを示す概念として捉えるべきものです。

勤続年数

勤続年数とは、同じ会社や組織にどれだけの期間勤めているかを示す年数のことです。これは従業員の働きぶりや経験を表す指標の一つであり、給与や昇進、退職金などの計算にも大きく関係します。たとえば、勤続年数が長いほど退職金の支給額が多くなる企業も多く、老後資金の形成に影響を与えることがあります。また、勤続年数が長い人は企業年金などの福利厚生制度をより多く活用できる場合もあります。資産運用の観点では、勤続年数が長くなるにつれて収入が安定し、計画的な貯蓄や投資を行いやすくなるため、将来のライフプランを立てるうえでも重要な要素です。

iDeCo(イデコ/個人型確定拠出年金)

iDeCo(イデコ)とは、個人型確定拠出年金の愛称で、老後の資金を作るための私的年金制度です。20歳以上65歳未満の人が加入でき、掛け金は65歳まで拠出可能。60歳まで原則引き出せません。 加入者は毎月の掛け金を決めて積み立て、選んだ金融商品で長期運用し、60歳以降に年金または一時金として受け取ります。加入には金融機関選択、口座開設、申込書類提出などの手続きが必要です。 投資信託や定期預金、生命保険などの金融商品で運用し、税制優遇を受けられます。積立時は掛金が全額所得控除の対象となり、運用時は運用益が非課税、受取時も一定額が非課税になるなどのメリットがあります。 一方で、証券口座と異なり各種手数料がかかること、途中引き出しが原則できない、というデメリットもあります。

企業型確定拠出年金 (企業型DC)

「企業型確定拠出年金(企業型DC:Corporate Defined Contribution Plan)」とは、企業が従業員のために設ける年金制度の一つです。企業が毎月一定額の掛金を拠出し、そのお金を従業員が自分で運用します。運用商品には、投資信託や定期預金などがあり、選び方によって将来の受取額が変わります。 この制度は、老後資金を準備するためのもので、掛金の拠出時に税制優遇があるというメリットがあります。ただし、運用によっては資産が増えることもあれば、減ることもあります。また、個人型確定拠出年金(iDeCo:Individual Defined Contribution Plan)と異なり、掛金は企業が負担します。企業にとっては福利厚生の一環となり、従業員の定着にも役立つ制度です。

無料で相談してみる

専門家に相談してみませんか?

無料で相談してみる

投資の知恵袋では、あなたの投資や資産に関する疑問や悩みを専門のアドバイザーに気軽に相談することが可能です。
ぜひご利用ください。

専門家に質問してみる

関連記事

退職所得の受給に関する申告書とは?記入例と書き方、提出しない場合の影響を解説

退職所得の受給に関する申告書とは?記入例と書き方、提出しない場合の影響を解説

2025.12.30

難易度:

退職金企業年金
【年金の税金・手取り額早見表】公的年金控除の仕組みや非課税ラインをわかりやすく解説

【年金の税金・手取り額早見表】公的年金控除の仕組みや非課税ラインをわかりやすく解説

2026.01.28

難易度:

基礎知識iDeCo公的年金企業型DC
退職金・企業年金のもらい方はどれがおすすめ?受取方法別の税金シミュレーションや損しないためのコツを解説

退職金・企業年金のもらい方はどれがおすすめ?受取方法別の税金シミュレーションや損しないためのコツを解説

2026.01.23

難易度:

資産寿命iDeCo確定拠出年金退職金

資産運用に役立つ情報をいち早くGET!

無料LINE登録

LINE登録はこちらから

資産運用について気軽にご相談したい方

プロへ相談する

当メディアで提供するコンテンツは、情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。 銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。 本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。 また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。

投資のコンシェルジュ

運営会社: 株式会社MONO Investment

Email:

運営会社利用規約各種お問い合わせプライバシーポリシーコンテンツの二次利用について

「投資のコンシェルジュ」はMONO Investmentの登録商標です(登録商標第6527070号)。

Copyright © 2022 株式会社MONO Investment All rights reserved.

「投資のコンシェルジュ」はMONO Investmentの登録商標です(登録商標第6527070号)。

Copyright © 2022 株式会社MONO Investment All rights reserved.