投資の知恵袋
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70歳からの資産運用でおすすめの方法や注意点はありますか?
回答済み
1
2025/10/02 09:08
男性
60代
70歳から資産運用を始めたいと考えていますが、年齢的にリスクを取りすぎるのは不安です。退職後の生活資金を確保しながら、少しでも資産を増やすにはどのような方法が適しているのでしょうか。定期預金や債券、投資信託など、初心者でも取り組みやすい運用方法や注意点について、具体的に教えていただきたいです。
回答をひとことでまとめると...
70歳からの資産運用は、生活費を現金で確保しつつ、低コストで分散投資を行い、安定的に取り崩す仕組みを整えることが最適です。
佐々木 辰
38歳
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
70歳からの資産運用は、資産を大きく増やすことよりも、減らさず安定的に取り崩すことが最も重要です。まずは生活費の3年分程度を現金や短期の安全資産で確保し、残りを低コストで分散した運用に回すことが基本となります。取り崩しの目安は年間2〜3%とし、価格変動に左右されないように計画を立てることが安心につながります。
具体的には、預金や個人向け国債で当面の資金を確保しつつ、債券を中心に資産を配分し、株式は10〜30%程度に抑えてインフレや資産成長への対応を図ります。新NISAは年齢制限がなく活用可能ですが、iDeCoの新規加入は原則65歳未満までに限られるため、制度上の制約を理解したうえで口座を使い分けることが大切です。
商品選びでは、低コストのインデックス投資信託や債券を中心に据え、流動性の低い保険商品や複雑な仕組み債、元本を取り崩す可能性の高い毎月分配型投信などは避けるべきです。また、為替リスクを取りすぎないように円建てや為替ヘッジ付商品を選ぶことも有効です。
運用は年に1回程度見直し、資産配分が大きく崩れた場合に調整を行います。下落時には現金部分から取り崩して安値での売却を避けるなど、運用ルールを守ることが資産寿命を延ばす秘訣です。さらに、医療や介護への備え、相続や認知症リスクへの対応も早めに検討し、資産管理や手続きをシンプルにして家族と共有しておくことが安心につながります。
結論として、70歳からの資産運用は「現金の厚みを持つ」「低コストで分散する」「税と手続きを簡素化する」という3つを徹底すれば、無理なリターンを追わずとも安定した生活と資産寿命の延長が可能になります。
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“投資を始めるには生活費の何か月分を手元に残しておけばいいですか?”
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“リバランスは何をいつどの頻度で行えば良いですか?”
A. 個別商品ではなく株式・債券など大きな区分を年1回程度確認し、まずは積立額の調整で対応します。売買はリスクが高まりすぎた場合や生活前提が変わったときに慎重に行いましょう。
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“投資信託の分配金を生活資金の原資として見込むことは妥当でしょうか”
A. 分配金の目安は将来保証ではなく変動リスクが大きいため、生活費の当てにせず補完的に扱うべきです。
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“毎月分配型のファンドって長期的に得になるんでしょうか?”
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“新NISAの非課税枠は売却後すぐ復活しますか?”
A. 新NISAでは売却後に購入額と同じ非課税枠が翌年復活しますが、年間上限は変わらず、枠が上乗せされるわけではありません。
2025.06.23
“為替リスクって、実際どれくらい影響があるのでしょうか?”
A. 為替リスクは外債の損益に大きく影響します。円高で元本割れの可能性もあり、対策には為替ヘッジや資産全体のバランス調整が有効です。
関連する専門用語
債券
債券(サイケン、英語表記:Bond)とは、発行者が投資家に対して将来一定の金額を支払うことを約束する金融商品です。 国や地方自治体、企業などが資金を調達する目的で発行し、投資家はこれを購入することで、定期的に利息(クーポン)を受け取ります。満期が来ると、投資した本金が返済されます。 債券はリスクが比較的低く、安定した収入を求める投資家に選ばれることが多いです。 また、市場で自由に売買が可能であるため、流動性も確保されています。債券市場は世界的にも広がりを見せており、多様な投資戦略に利用されています。
投資信託
投資信託は、多くの投資家から集めた資金を一つの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する金融商品です。運用によって得られた成果は、各投資家の投資額に応じて分配される仕組みとなっています。 この商品の特徴は、少額から始められることと分散投資の効果が得やすい点にあります。ただし、運用管理に必要な信託報酬や購入時手数料などのコストが発生することにも注意が必要です。また、投資信託ごとに運用方針やリスクの水準が異なり、運用の専門家がその方針に基づいて投資先を選定し、資金を運用していきます。
インデックス投資(指数投資)
インデックス投資(指数投資)とは、特定の株価指数(インデックス)と同じ動きを目指して投資する方法のことを指します。たとえば、日経平均株価やS&P500といった市場全体の動きを示す指数に連動するように、同じ銘柄を同じ比率で組み入れることで、指数全体の成績を再現しようとする投資手法です。個別の銘柄を選ぶのではなく、幅広い銘柄に分散して投資するため、リスクが抑えられやすく、長期的な資産形成に向いているとされています。運用コストも比較的低く、初心者にも始めやすいのが特徴です。近年では、ETFやインデックスファンドを通じて指数投資を行う投資家が増えており、資産運用の基本的な選択肢の一つとなっています。
為替リスク
為替リスクとは、異なる通貨間での為替レートの変動により、外貨建て資産の価値が変動し、損失が生じる可能性のあるリスクを指します。 たとえば、日本円で生活している投資家が米ドル建ての株式や債券に投資した場合、最終的なリターンは円とドルの為替レートに大きく左右されます。仮に投資先の価格が変わらなくても、円高が進むと、日本円に換算した際の資産価値が目減りしてしまうことがあります。反対に、円安が進めば、為替差益によって収益が増える場合もあります。 為替リスクは、外国株式、外貨建て債券、海外不動産、グローバルファンドなど、外貨に関わるすべての資産に存在する基本的なリスクです。 対策としては、為替ヘッジ付きの商品を選ぶ、複数の通貨や地域に分散して投資する、長期的な視点で資産を保有するなどの方法があります。海外資産に投資する際は、リターンだけでなく、為替リスクの存在も十分に理解しておくことが大切です。
アセットアロケーション(資産配分)
アセットアロケーション(Asset allocation)とは、資産配分という意味で、資金を複数のアセットクラス(資産グループ)に投資することで、投資リスクを分散しながらリターンを獲得するための資産運用方法。アセットアロケーションは戦略的アセットアロケーションと戦術的アセットアロケーションの2つを組み合わせることで行われ、前者は中長期的に投資目的・リスク許容度・投資機関に基づいて資産配分を決定し、後者は短期的に投資対象の資産特性に基づいて資産配分を決定する。
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