ゴーファンドについて
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2025/08/04 16:50
男性
ニーサをしています。SCHDもはじめました。貯金してるより運用した方が増えると思い、はじめましたSCHDは思ったより増えません。増えるだころかマイナスです。 でSCHDをやめて、他にも置いてるお金あるのでそのお金を少しでも増えるところに置きたいと思っています。 その矢先、海外投資やゴーファンドをある知り合いから勧められました。 ゴーファンドは少額から始められますが、ヘッジファンドでもあります。初心者は手を出さない方がよいでしょうか??
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
SCHDは、アメリカの有名な高配当企業に分散投資するETFで、年4%ほどの配当が期待できる商品です。最近はアメリカの金利が高く、配当株全体が伸び悩んでいるため、値下がりしているだけで、商品自体に問題があるわけではありません。本来は、配当をもらいながら長く持つことで成果が出るタイプの投資先です。一方で、知人から勧められたGOファンドは、少額で始められるヘッジファンドです。表向きは「月次解約OK」「販売手数料ゼロ」など魅力的に見えますが、内容はかなり複雑です。為替や先物などを使って積極的に運用し、年15%など高い利回りを目指す代わりに、失敗すれば損も大きくなります。また、利益が出てもそこから成功報酬が引かれ、手数料は普通の投資信託よりずっと高くつきます。さらに、情報の開示も少なく、自分で運用状況を詳しく把握するのは難しい仕組みです。こうした商品は、仕組みやリスクをきちんと理解したうえで、余裕資金のほんの一部で試すくらいが現実的です。最近の投資がうまくいかなかったからという理由で、いきなりこういった商品にお金を移すのは危険です。
まずは、自分が「何のために、どれくらいの期間で、どんなリスクまでなら取れるか」を整理することが先です。そのうえで、今のNISAの使い方や投資商品の見直しを考えるのがよいでしょう。もし自分ひとりで判断するのが難しければ、商品を売らない立場の中立的なアドバイザーに相談してみるのもひとつの方法です。今の投資のどこがよくて、どこを直せばいいのか、冷静に整理してくれる人がいれば、納得して次の一歩が踏み出せるはずです。
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ETF(上場投資信託)
ETF(上場投資信託)とは、証券取引所で株式のように売買できる投資信託のことです。日経平均やS&P500といった株価指数、コモディティ(原油や金など)に連動するものが多く、1つのETFを買うだけで幅広い銘柄に分散投資できるのが特徴です。通常の投資信託に比べて手数料が低く、価格がリアルタイムで変動するため、売買のタイミングを柔軟に選べます。コストを抑えながら分散投資をしたい人や、長期運用を考えている投資家にとって便利な選択肢です。
配当利回り
配当利回りは、株式を1株保有したときに1年間で受け取れる配当金が株価の何%に当たるかを示す指標です。計算式は「年間配当金÷株価×100」で、株価1,000円・配当40円なら4%になります。 指標には、実際に支払われた金額で計算する実績利回りと、会社予想やアナリスト予想を用いる予想利回りの2種類があります。株価が下がれば利回りは見かけ上上昇するため、高利回りが必ずしも割安や安全を意味するわけではありません。 安定配当の見極めには、配当性向が30~50%程度であること、フリーキャッシュフローに余裕があることが重要です。また、権利付き最終日の翌営業日には理論上配当金相当分だけ株価が下がる「配当落ち」が起こります。 日本株の配当は通常20.315%課税されますが、新NISA口座内で受け取る配当は非課税です。配当利回りは預金金利や債券利回りと比較でき、インカム収益を重視する長期投資家が銘柄や高配当ETFを選ぶ際の判断材料となります。
ヘッジファンド
ヘッジファンドは、私募形式の投資信託です。富裕層や機関投資家向けに設計された投資ファンドで、高いリターンを追求するために多様な戦略を活用します。短期売買や空売り、デリバティブ(金融派生商品)などを駆使し、市場平均を上回る成果を目指します。 伝統的なファンドに比べて規制が比較的緩やかであるため、運用の柔軟性が高い一方で、情報開示の水準が異なり、ファンドによっては透明性が低い場合があります。また、成功報酬を含む手数料体系は一般的な投資信託よりも高く設定される傾向があり、一定の資金拘束期間が設けられることが多いため、流動性が低い点にも留意が必要です。 投資家は、これらの特性を理解した上で、自身のリスク許容度に合った選択をすることが重要です。
為替リスク
為替リスクとは、異なる通貨間での為替レートの変動により、外貨建て資産の価値が変動し、損失が生じる可能性のあるリスクを指します。 たとえば、日本円で生活している投資家が米ドル建ての株式や債券に投資した場合、最終的なリターンは円とドルの為替レートに大きく左右されます。仮に投資先の価格が変わらなくても、円高が進むと、日本円に換算した際の資産価値が目減りしてしまうことがあります。反対に、円安が進めば、為替差益によって収益が増える場合もあります。 為替リスクは、外国株式、外貨建て債券、海外不動産、グローバルファンドなど、外貨に関わるすべての資産に存在する基本的なリスクです。 対策としては、為替ヘッジ付きの商品を選ぶ、複数の通貨や地域に分散して投資する、長期的な視点で資産を保有するなどの方法があります。海外資産に投資する際は、リターンだけでなく、為替リスクの存在も十分に理解しておくことが大切です。
分散投資
分散投資とは、資産を安全に増やすための代表的な方法で、株式や債券、不動産、コモディティ(原油や金など)、さらには地域や業種など、複数の異なる投資先に資金を分けて投資する戦略です。 例えば、特定の国の株式市場が大きく下落した場合でも、債券や他の地域の資産が値上がりする可能性があれば、全体としての損失を軽減できます。このように、資金を一カ所に集中させるよりも値動きの影響が分散されるため、長期的にはより安定したリターンが期待できます。 ただし、あらゆるリスクが消えるわけではなく、世界全体の経済状況が悪化すれば同時に下落するケースもあるため、投資を行う際は目標や投資期間、リスク許容度を考慮したうえで、計画的に実行することが大切です。