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たわらノーロード全世界株式の評判や評価はどうでしょうか?メリットとデメリットも教えてください。

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2025/10/15 09:13


男性

30代

question

たわらノーロード全世界株式は、世界中の株式市場に幅広く分散投資できる点が魅力的だと聞きました。ただ、同じような全世界株式ファンドが他にも多くあり、どれを選べばよいのか迷っています。信託報酬や運用実績、評判などの違いを踏まえて、このファンドの評価やメリット・デメリットを知りたいです。特に長期投資を考える初心者にとって、リスクや注意点があるかどうかも教えてください。


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

たわらノーロード全世界株式は、世界中の株式市場に幅広く分散投資できる低コストのインデックスファンドであり、初心者にとって扱いやすい「王道」の選択肢です。MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)に連動し、先進国と新興国の株式を1本でカバーできるため、複数のファンドを組み合わせる手間がありません。信託報酬は年0.10989%と十分低水準で、購入手数料や信託財産留保額も無料です。長期投資やつみたてNISAのコア資産として適しています。

評判は概ね良好で、「1本で世界に分散できる」「コストが安い」「管理が簡単」という点が支持されています。一方で、同じ全世界株式ファンドの中では、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)などさらに低コストの競合も存在し、コスト重視派からは「最安ではない」との指摘もあります。それでも、純資産規模が安定しており、運用の信頼性は高いといえます。

このファンドの最大のメリットは、国や地域のリバランスを自動で行ってくれる点です。初心者でも手間をかけずに世界の成長を取り込むことができます。また、ノーロード・低信託報酬という条件により、長期保有でのコスト負担が少なく、安定した積立運用に向いています。運用の仕組みもシンプルで、レポートを通じて構成や配分を確認しやすいのも安心材料です。

一方のデメリットとしては、まずMSCI ACWIが大・中型株中心で、小型株を含まない点が挙げられます。より広く投資したい場合は、小型株までカバーする指数を採用したファンドを検討してもよいでしょう。また、世界の時価総額構成上、米国株式の比率が高くなりやすく、円高局面では基準価額が下落しやすい為替リスクにも注意が必要です。さらに、競合他社と比較すると信託報酬が若干高めであることも、厳密にコストを意識する投資家には気になる点です。

実際に運用を始める際は、つみたてNISAでの積立投資に最も適しており、長期的な資産形成を目指す人にとって使いやすいファンドです。ただし、最安コストを求める場合や小型株を含めたい場合は、eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)やSBI・全世界株式(雪だるま)などの比較も有効です。これらは指数やコスト構造が異なるため、目的に応じて最適な1本を選ぶことが大切です。

総じて、たわらノーロード全世界株式は「世界分散・低コスト・シンプル運用」という三拍子が揃ったバランスの良いファンドです。最安ではないものの、信頼性と扱いやすさの点で十分評価でき、特に投資初心者が長期的に資産形成を進めるうえで、有力な候補といえるでしょう。

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全世界株式ファンド

全世界株式ファンドとは、世界中の株式市場に分散して投資を行う投資信託のことです。日本や米国といった先進国だけでなく、新興国も含めた幅広い国や地域の企業の株式に投資することで、一つの国や地域の経済状況に左右されにくくなります。個別の株を選ぶ必要がなく、一つのファンドで世界経済全体の成長を取り込めるため、長期的な資産形成を目指す方に向いています。また、為替や国ごとの景気動向によるリスクを分散できる点も特徴です。

インデックスファンド

インデックスファンドとは、特定の株価指数(インデックス)と同じ動きを目指して運用される投資信託のことです。たとえば「日経平均株価」や「TOPIX(東証株価指数)」などの市場全体の動きを示す指数に連動するように設計されています。この仕組みにより、個別の銘柄を選ぶ手間がなく、市場全体に分散投資ができるのが特徴です。また、運用の手間が少ないため、手数料が比較的安いことも魅力の一つです。投資初心者にとっては、安定した長期運用の第一歩として選びやすいファンドの一つです。

信託報酬

信託報酬とは、投資信託やETFの運用・管理にかかる費用として投資家が間接的に負担する手数料であり、運用会社・販売会社・受託銀行の三者に配分されます。 通常は年率〇%と表示され、その割合を基準価額にあたるNAV(Net Asset Value)に日割りで乗じる形で毎日控除されるため、投資家が口座から現金で支払う場面はありません。 したがって運用成績がマイナスでも信託報酬は必ず差し引かれ、長期にわたる複利効果を目減りさせる“見えないコスト”として意識されます。 販売時に一度だけ負担する販売手数料や、法定監査報酬などと異なり、信託報酬は保有期間中ずっと発生するランニングコストです。 実際には運用会社が3〜6割、販売会社が3〜5割、受託銀行が1〜2割前後を受け取る設計が一般的で、アクティブ型ファンドでは1%超、インデックス型では0.1%台まで低下するケースもあります。 同じファンドタイプなら総経費率 TER(Total Expense Ratio)や実質コストを比較し、長期保有ほど差が拡大する点に留意して商品選択を行うことが重要です。

信託財産留保額

信託財産留保額とは、投資信託を解約(売却)する際に、投資家が支払うことになる費用の一つで、解約代金から差し引かれてファンド内に留め置かれるお金のことです。 このお金は、運用している信託財産の中に残され、他の投資家に不利益が出ないようにするための調整の役割を持ちます。たとえば、大量の解約が発生すると、ファンドは保有資産を売却して現金化しなければならず、その際に売却コストが発生します。このコストをすべての投資家に負担させると不公平になるため、解約者に信託財産留保額という形で部分的に負担してもらうのです。つまり、長くファンドを保有する投資家の利益を守る仕組みとして設定されています。

リバランス

リバランスとは、ポートフォリオを構築した後、市場の変動によって変化した資産配分比率を当初設定した目標比率に戻す投資手法です。 具体的には、値上がりした資産や銘柄を売却し、値下がりした資産や銘柄を買い増すことで、ポートフォリオ全体の資産構成比率を維持します。これは過剰なリスクを回避し、ポートフォリオの安定性を保つためのリスク管理手法として、定期的に実施されます。 例えば、株式が上昇して目標比率を超えた場合、その一部を売却して債券や現金に再配分するといった調整を行います。なお、近年では自動リバランス機能を提供する投資サービスも登場しています。

為替リスク

為替リスクとは、異なる通貨間での為替レートの変動により、外貨建て資産の価値が変動し、損失が生じる可能性のあるリスクを指します。 たとえば、日本円で生活している投資家が米ドル建ての株式や債券に投資した場合、最終的なリターンは円とドルの為替レートに大きく左右されます。仮に投資先の価格が変わらなくても、円高が進むと、日本円に換算した際の資産価値が目減りしてしまうことがあります。反対に、円安が進めば、為替差益によって収益が増える場合もあります。 為替リスクは、外国株式、外貨建て債券、海外不動産、グローバルファンドなど、外貨に関わるすべての資産に存在する基本的なリスクです。 対策としては、為替ヘッジ付きの商品を選ぶ、複数の通貨や地域に分散して投資する、長期的な視点で資産を保有するなどの方法があります。海外資産に投資する際は、リターンだけでなく、為替リスクの存在も十分に理解しておくことが大切です。

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