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たわらノーロードとは?多数のファンド特徴や先進国と全世界株式のどれがいいかなど選ぶためのポイントを徹底解説

たわらノーロードとは?多数のファンド特徴や先進国と全世界株式のどれがいいかなど選ぶためのポイントを徹底解説

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執筆者:

公開:

2025.09.25

更新:

2025.09.25

投資信託・ETF

低コストインデックスファンドの草分けとして人気を集めてきた「たわらノーロード」。購入時手数料ゼロ、業界最低水準の信託報酬を武器に、登場当初は他の追随を許さない存在でした。しかし、いまやeMAXIS Slimやニッセイシリーズなどの後発商品がコスト競争を繰り広げ、優位性は相対的に薄れてきています。とはいえ「たわら」が持つ実績や安定感は健在で、NISAやiDeCoにどう組み込むかは重要な選択肢です。

本記事では、最新のコスト水準やトラッキングエラー、為替影響などの視点から、たわらノーロードを選ぶメリットと注意点を整理し、他社シリーズとの比較も踏まえた判断のヒントを提供します。

サクッとわかる!簡単要約

この記事を読むと、多数ある「たわらノーロード」の中から、自分に合ったファンドを迷わず選べるようになります。たとえば長期積立なら全世界株式や8資産均等型、成長性重視なら信託報酬0.09372%のS&P500など、目的に応じたコア・サテライトの組み方が理解できます。さらに2024年4月から開示が始まった総経費率を踏まえて、実質コストの比較方法も学べます。NISAのつみたて枠120万円や成長投資枠240万円をどう活用するか、指数乖離や為替リスクをどう点検するかまで具体的に整理でき、積立投資を安心して継続する力が身につきます。

目次

たわらノーロードとは?手数料ゼロで低コストなインデックスファンドシリーズ

名前の由来は「俵」、ノーロードは「購入時手数料が0円」の意味

NISAやiDeCoでコツコツ積立したい初心者・中級者におすすめ

為替ヘッジあり/なし、iDeCo専用ファンドなど豊富な選択肢

たわらノーロードの主要ラインナップと選び方の基本

全世界株式|これ1本で世界中に分散投資できる王道ファンド

米国株式(S&P500)|アメリカ経済の成長に集中投資したい方向け

先進国・新興国株式|ポートフォリオを自分で調整したい中級者向け

日本株式(TOPIX/日経225)|国内企業の成長を取り込む選択肢

債券(国内/先進国)|資産の値動きをマイルドにする守りの一手

REIT(国内/先進国)|不動産に分散投資しインカム収益も狙う

バランス型|資産配分をおまかせしたい初心者に最適なパッケージ

新NISAやiDeCoの非課税メリットを最大化する「たわらノーロード」活用術

つみたて投資枠の基本は「全世界株式」か「S&P500」を毎月積立

成長投資枠では「米国株の上乗せ」や「スポット購入」で応用

iDeCoでは取扱金融機関を確認し、長期目線で商品を選ぶ

1.取扱商品の確認

2.長期目線の運用

3.コスト意識

主要ネット証券で購入可能!ポイント還元やサービスで選ぼう

1.購入時の口座指定

2.商品名の確認

3.ポイント還元や手数料

投資初心者が迷ったらコレ!3つの王道ポートフォリオ

①おまかせ重視なら「全世界株式」1本で手間なく分散

②成長性重視なら「S&P500」で米国株に集中

③安定性重視なら「バランス(8資産均等型)」で値動きを抑制

コストは本当に安い?信託報酬と隠れコスト(実質コスト)の見方

表面的な信託報酬だけでなく「総経費率(実質コスト)」を運用報告書で確認しよう

純資産の増加が信託報酬の継続的な引き下げにつながる

パフォーマンスの評価方法|基準価額とベンチマークの連動性が重要

基準価額がベンチマーク(指数)から大きく乖離していないかチェック

分配金は出さずに自動で再投資されるため複利効果が高い

たわらノーロードとeMAXIS Slimの違いは?競合シリーズとの比較と賢い選び方

コスト・純資産・実績で比較|現在はどのシリーズも高性能で大差なし

複数シリーズを組み合わせる際は「重複」を避け「補完」を意識する

最終的には取扱金融機関や好みで決めてOK、大切なのは継続すること

たわらノーロードとは?手数料ゼロで低コストなインデックスファンドシリーズ

「たわらノーロード」は、大手資産運用会社アセットマネジメントOneが提供する低コストインデックスファンドシリーズです。購入時手数料が無料で、信託報酬も業界最低水準。市場の平均的な値動きを目指すシンプルな設計で、NISAやiDeCoを活用した長期・積立投資のパートナーとして、初心者から中級者まで幅広く選ばれています。

名前の由来は「俵」、ノーロードは「購入時手数料が0円」の意味

シリーズ名の「たわら」は、お米などを蓄える俵(たわら)に由来し、着実に資産を育てるイメージが込められています。投資の難しい印象を和らげる、親しみやすい名前が特徴です。

「ノーロード」とは購入時手数料が0円という意味で、その名の通り、本シリーズはいつでも手数料無料で買い付けできます。さらに、保有中にかかる信託報酬(運用管理費用)も業界最低水準に抑えられており、長期の積立投資に適した設計です。

例えば2023年には、主力ファンドである先進国株式の信託報酬が年率0.09889%(税込)まで引き下げられました。これは競合ファンドよりわずかに低い水準です。常に業界最低水準のコストを追求する姿勢は、投資家から高く評価されています。

NISAやiDeCoでコツコツ積立したい初心者・中級者におすすめ

たわらノーロードは、長期的な資産形成を目指す投資初心者から中級者に最適なシリーズです。購入時手数料がかからず少額から始められるため、特にNISAやiDeCoで毎月コツコツ積み立てたい方に向いています。

手軽に分散投資を実践でき、安定したリターンが期待できることから、将来のために着実に資産を育てたい人から高い評価を得ています。

短期売買や市場平均以上のリターンを狙う人には不向き

一方で、たわらノーロードはあくまで市場の平均値に連動する成果を目指すため、短期間で大きな利益を狙う方には物足りないでしょう。

市場平均を上回るリターンを追求するアクティブファンドとは異なり、より高いリスクを取って積極的に利益を狙いたい投資家には向きません。また、株式市場全体が下落する局面では、同じように基準価額も下落する点には注意が必要です。

このシリーズは「長期・分散・積立」を実践したい人に適しており、短期売買を志向する人にはミスマッチとなります。

為替ヘッジあり/なし、iDeCo専用ファンドなど豊富な選択肢

たわらノーロードは、国内外の株式・債券・REIT(不動産投信)やバランス型など、多様なニーズに応える豊富なラインナップで構成されています(2025年9月時点で47本)。

為替変動リスクを抑えたい方向けの「為替ヘッジあり」タイプや、iDeCo専用ファンドも用意されています。近年では、特定のテーマに投資する「フォーカス」シリーズなども登場しました。

このように選択肢は幅広いですが、その基本理念は一貫して「低コストで長期積立に適した商品を提供する」という点にあります。

たわらノーロードの主要ラインナップと選び方の基本

たわらノーロードは、全世界株式や米国株式(S&P500)といった王道ファンドから、債券やREIT、バランス型まで、多彩なラインナップを揃えています。これらを「部品」のように組み合わせることで、初心者から中級者まで、自分に合ったポートフォリオを低コストで自由に作ることが可能です。

全世界株式|これ1本で世界中に分散投資できる王道ファンド

商品名信託報酬(目安)NISA対応位置づけ特徴
たわらノーロード 全世界株式0.10989%○(つみたて枠/成長枠)コア日本を含む先進国+新興国へ時価総額比で広域分散。一本化でリバランス不要。

「たわらノーロード 全世界株式」は、これ1本で日本を含む世界中の株式市場に幅広く分散投資できるインデックスファンドです。MSCIオールカントリー・ワールド・インデックス(ACWI)に連動し、約50か国・2,600銘柄以上へ手軽に国際分散できる点が大きな特徴です。

分配金を出さずに利益を自動で再投資するため、長期で複利効果も期待できます。信託報酬は同種のファンドの中で常に最低水準を維持しており、NISAやiDeCoでも人気が高い、まさに王道の商品です。

米国株式(S&P500)|アメリカ経済の成長に集中投資したい方向け

商品名信託報酬(目安)NISA対応位置づけ特徴
たわらノーロード S&P5000.09372%○(つみたて枠/成長枠)コア米国大型株500社に広く分散。超低コストで米国の成長を取り込み。

「たわらノーロード S&P500」は、米国の代表的な株価指数S&P500に連動するファンドです。米国の優良企業500社にまとめて投資し、アメリカ経済全体の成長を取り込むことを目指します。信託報酬は業界最安級で、力強い成長が期待される米国市場に低コストで集中投資したい方に向いています。

このほか、NYダウやNASDAQ100などに連動するファンドも揃っており、米国の多様な成長エンジンに投資できます。

先進国・新興国株式|ポートフォリオを自分で調整したい中級者向け

商品名信託報酬(目安)NISA対応位置づけ特徴
たわらノーロード 先進国株式0.09889%○(つみたて枠/成長枠)コア日本を除く先進国に低コストで分散。シリーズを代表する中核ファンド。
たわらノーロード 新興国株式0.1859%○(つみたて枠/成長枠)サテライト新興国の成長を取り込み。値動きは大きめでポートフォリオの厚みづけに。

「たわらノーロード 先進国株式」は、日本を除く先進国の株式に投資するファンドです。全世界株式から日本と新興国を除いた構成で、米国や欧州を中心にグローバルなポートフォリオを組むことができます。

一方、「たわらノーロード 新興国株式」は、中国やインドなど今後の成長が期待される国々の株式に投資します。先進国株式と組み合わせることで、自分で国や地域のリスク・リターンのバランスを調整したい中級者向けの選択肢です。特徴的な商品として、インドの株価指数に連動するファンドも用意されています。

日本株式(TOPIX/日経225)|国内企業の成長を取り込む選択肢

商品名信託報酬(目安)NISA対応位置づけ特徴
たわらノーロード 日経2250.143%○(つみたて枠/成長枠)サブコア日本を代表する225銘柄に連動。円建て資産の役割づけに。
たわらノーロード TOPIX0.187%○(つみたて枠/成長枠)サブコア東証全体(時価総額加重)に連動。日経平均より広く国内市場をカバー。

「たわらノーロード 日経225」と「たわらノーロード TOPIX」は、それぞれ日経平均株価と東証株価指数(TOPIX)に連動するファンドです。

全世界株式ポートフォリオの中で日本の比率を高めたい場合や、日本経済の成長をリターンに直接反映させたい場合に活用できます。信託報酬も低水準で、NISAでも安定した人気があります。

債券(国内/先進国)|資産の値動きをマイルドにする守りの一手

商品名信託報酬(目安)NISA対応位置づけ特徴
たわらノーロード 先進国債券0.187%○(つみたて枠/成長枠)安定資産先進国国債中心。株式のボラティリティ緩和役。ヘッジ有無の選択肢あり。
たわらノーロード 国内債券0.154%○(つみたて枠/成長枠)安定資産国内公社債に広く分散。円建てのクッションとして。

株式に比べて値動きが穏やかな債券ファンドは、資産全体のリスクを抑える「クッション」のような役割を果たします。

「たわらノーロード 先進国債券」は米欧など先進国の国債に、「たわらノーロード 国内債券」は日本の公社債に投資します。特に、資産が大きく値下がりする事態を避けたい方や、安定運用を重視する方にとって重要な選択肢となるでしょう。

REIT(国内/先進国)|不動産に分散投資しインカム収益も狙う

商品名信託報酬(目安)NISA対応位置づけ特徴
たわらノーロード 先進国リート0.297%○(成長枠)サテライト海外REIT(除く日本)に分散。不動産エクスポージャーで資産分散。
たわらノーロード 国内リート0.275%○(成長枠)サテライトJ-REIT全体に連動。インカム要素の追加に。

REIT(不動産投資信託)は、国内外のオフィスビルや商業施設といった不動産に投資する商品です。

「たわらノーロード 国内リート」と「たわらノーロード 先進国リート」があり、株式や債券とは異なる値動きをする傾向があるため、分散投資の効果をさらに高めます。家賃収入などに由来する分配金が期待できる点も魅力です。

バランス型|資産配分をおまかせしたい初心者に最適なパッケージ

商品名信託報酬(目安)NISA対応位置づけ特徴
たわらノーロード バランス(8資産均等型)0.143%○(つみたて枠/成長枠)コア(バランス)国内株式・先進国株式・新興国株式・国内債券・先進国債券・新興国債券・国内REIT・先進国REITの8資産を均等配分。一本で超分散と自動リバランス。

複数の資産にまとめて投資できるバランス型ファンドも充実しています。「たわらノーロード バランス(8資産均等型)」は、国内外の株式、債券、REITなど8つの資産に均等に分散投資します。これ1本で手軽に国際分散投資が完結するため、初心者の方にも最適です。

ほかにも、株式の比率を変えてリスク水準を選べる「堅実型/標準型/積極型」など、多様なタイプが用意されており、「おまかせ資産運用」を低コストで実現できます。

新NISAやiDeCoの非課税メリットを最大化する「たわらノーロード」活用術

低コストで長期投資向きのたわらノーロードは、NISAやiDeCoといった非課税制度と非常に好相性です。税金の優遇を最大限に活かすことで、効率的に資産を育てることができます。ここでは新NISAの各投資枠の使い方からiDeCoでの商品選び、購入時の注意点まで、具体的な活用術を解説します。

つみたて投資枠の基本は「全世界株式」か「S&P500」を毎月積立

新NISAの「つみたて投資枠」(年間120万円)は、金融庁が定めた基準を満たす長期積立に適した商品のみが対象です。たわらノーロードシリーズの主要ファンドも多くがこの基準を満たしています。

  • 初心者の方:「全世界株式」や「バランス(8資産均等型)」など、1本で広く分散できるファンドに絞って積立設定するのが、シンプルで継続しやすいためおすすめです。
  • 中級者の方:「先進国株式と新興国株式を8:2で組み合わせる」など、複数のファンドを自分のリスク許容度に合わせて設定することも可能です。

年に1〜2回、資産配分が大きく崩れていないか確認する程度で十分です。たわらノーロードは購入時手数料が無料なので、コストを気にせず配分を見直せる点もメリットです。

成長投資枠では「米国株の上乗せ」や「スポット購入」で応用

年間240万円まで利用できる「成長投資枠」は、つみたて投資枠よりも対象商品が広く、柔軟な使い方ができます。

方式    説明                                   
上乗せ投資つみたて投資枠で積み立てているファンド(例:全世界株式)を、成長投資枠でさらに買い増し、非課税メリットを拡大する。
補完投資つみたて投資枠の運用をコアとしつつ、「S&P500を追加して米国比率を高める」「テーマ型ファンドで新しい分野に少額投資する」など、ポートフォリオの幅を広げる。
スポット購入ボーナス支給時や、市場が大きく下落したタイミングで機動的に買い増しする。

基本はつみたて投資枠で土台を築き、成長投資枠で補強する、という考え方が良いでしょう。

iDeCoでは取扱金融機関を確認し、長期目線で商品を選ぶ

たわらノーロードは、多くの金融機関のiDeCo商品ラインナップに採用されています。iDeCoで活用する際は、以下の点に注意しましょう。

1.取扱商品の確認

iDeCoで選べる商品は金融機関ごとに異なります。まずは自分が利用する(したい)金融機関で、希望のファンドが取り扱われているかを確認することが第一歩です。

2.長期目線の運用

iDeCoは原則60歳まで引き出せない制度のため、短期的な値動きに一喜一憂せず、長期的な視点でコツコツ積み立てることが大切です。商品の入れ替え(スイッチング)は可能ですが、頻繁に行うことは推奨されません。

3.コスト意識

iDeCoは信託報酬とは別に口座管理手数料がかかります。ファンド自体の信託報酬が低いたわらノーロードを選ぶことは、トータルコストを抑える上で重要なポイントです。

主要ネット証券で購入可能!ポイント還元やサービスで選ぼう

たわらノーロードは、主要なネット証券はもちろん、銀行や信用金庫など非常に多くの金融機関で購入できます。「ネットだけでなく窓口でも相談しながら買える」手軽さも魅力です。購入する際は、以下の点を確認しましょう。

1.購入時の口座指定

NISA口座で購入する際は、注文時に必ず「NISA口座」を指定してください。間違えて課税口座(特定口座や一般口座)で買うと、非課税の対象になりません。

2.商品名の確認

「先進国株式」と「先進国株式(為替ヘッジあり)」のように、名称が似ていても中身が異なる商品があります。自分の投資方針に合ったものを正確に選びましょう。

3.ポイント還元や手数料

ポイント還元や手数料等の条件は販売会社により異なるため、よくみて選びましょう。

投資初心者が迷ったらコレ!3つの王道ポートフォリオ

「どの商品を選べばいいか分からない」というのは、投資初心者が最初にぶつかる壁です。ここでは、たわらノーロードシリーズを使って簡単に実践できる、代表的な3つの投資スタイルを具体的に解説します。それぞれのメリットや注意点を比較し、自分に合ったポートフォリオを見つける参考にしてください。

①おまかせ重視なら「全世界株式」1本で手間なく分散

最もシンプルで王道なのが、「全世界株式」ファンド1本に投資するスタイルです。「たわらノーロード 全世界株式」を毎月積み立てるだけで、自動的に世界中の株式に分散投資できます。

約50か国・2600銘柄以上に投資するため、特定の国や地域の不調を他のエリアが補い、リスクを抑える効果が期待できます。ファンドが自動で資産配分の調整(リバランス)を行うため、まさに「ほったらかし投資」を実現できる手軽さが最大の魅力です。

メリット:手間なく安定的なリターンが期待できる

このスタイルの最大の利点は、1本を選ぶだけで商品選択や管理の手間がほとんどかからない点です。世界経済全体の平均的な成長を捉えることを目指すため、安定したリターンが期待できます。また、信託報酬が低いため、NISAやiDeCoといった非課税制度のメリットを最大限に活かせるでしょう。

注意点・デメリット:大きなリターンは望めず、配分調整もできない

一方で、全世界に広く分散する分、特定の国や銘柄が急騰しても全体のリターンは平均化され、爆発的な利益は期待しにくい点に注意が必要です。また、国や地域の配分は市場規模に応じて自動で決まるため、自分の意思で変更することはできません。資産はすべて株式なので、世界的な株価暴落時には大きく値下がりするリスクも伴います。

②成長性重視なら「S&P500」で米国株に集中

世界経済を牽引してきた米国株の成長に期待し、投資の軸とするスタイルです。「たわらノーロード S&P500」などを活用し、意図的に米国への投資比率を高めます。

組み方には、「全世界株式」に「S&P500」を追加して米国比率を上乗せする方法や、シンプルに「S&P500」だけで運用する方法などがあります。S&P500自体が米国の優良企業500社に分散された指数なので、1本でも十分に分散効果があります。

全世界株式とS&P500で迷った場合の選び方は以下の記事で解説しています。

メリット:米国の高い成長性を低コストで狙える

この戦略の魅力は、過去に高い成長を遂げてきた米国市場のリターンを積極的に狙える点にあります。投資対象を先進国の中核である米国に絞り込むことができます。さらに、S&P500に連動するファンドは信託報酬が極めて低いため、コストを抑えながら力強い成長を目指せるのが強みです。

注意点・デメリット:米国への集中が裏目に出るリスクがある

ただし、投資対象を米国に集中させる分、もし米国経済が停滞する局面では、世界平均のリターンを下回るリスクがあります。資産が米ドルに偏るため、円高が進むとリターンが目減りする為替リスクも考慮しなければなりません。また、「全世界株式」ファンドと組み合わせる際は、米国株部分が重複するため、意図した比率になっているか確認が必要です。

③安定性重視なら「バランス(8資産均等型)」で値動きを抑制

価格の変動をできるだけ抑え、安定的な運用を目指すスタイルです。株式だけでなく、値動きの異なる債券などを組み合わせることで、資産全体の値動きをマイルドにします。リスク許容度があまり高くない方や、運用期間が比較的短い方に向いています。

簡単なのは「たわらノーロード バランス(8資産均等型)」のように、あらかじめ複数の資産がパッケージされたバランスファンドを1本選ぶ方法です。

メリット:値動きがマイルドで精神的な負担が少ない

最大のメリットは、株式100%の場合に比べて価格の変動幅が小さく、精神的な負担が少ないことです。大きな下落が起きにくいため、教育資金や老後資金といった、使う時期が決まっているお金の運用にも適しています。株式と債券など、異なる値動きの資産を組み合わせることで、より高い分散効果が期待できるでしょう。

注意点・デメリット:リターンが低めで、債券特有のリスクもある

注意点として、リスクを抑える分、株式中心のポートフォリオよりも期待できるリターンは低くなる傾向があります。また、安定資産とされる債券も、金利が上昇する局面では価格が下落するリスクはゼロではありません。もし自分で複数のファンドを組み合わせる場合は、定期的な資産配分の見直し(リバランス)の手間がかかることも覚えておきましょう。

コストは本当に安い?信託報酬と隠れコスト(実質コスト)の見方

投資信託選びで最も重要な要素の一つが「コスト」です。長期運用ではわずかな差が大きな違いを生みます。ここでは、カタログに載っている信託報酬だけでなく、本当の負担を示す「実質コスト」の見方を解説。また、純資産総額(ファンドの規模)とコストの関係についても理解を深めましょう。

表面的な信託報酬だけでなく「総経費率(実質コスト)」を運用報告書で確認しよう

投資信託のコストには、カタログに明記されている「信託報酬」のほかに、株式の売買手数料や監査費用といった、表には見えにくい「隠れコスト」が存在します。これらをすべて合計したものが、投資家が実質的に負担する「実質コスト」です。

そのため、本当のコスト負担を知るには、実質コストで比較することが重要です。2024年4月から「総経費率」として実質コストの開示が義務付けられたため、以前より簡単に確認できるようになりました。ノーロードシリーズは、この総経費率も低く抑えられているのが特徴です。

総経費率の具体的な数値は、年に1度発行される「運用報告書」で確認できます。運用報告書にはコストの内訳のほか、目標とする指数と実際の運用成績の比較なども記載されているので、定期的にチェックする習慣をつけると良いでしょう。

信託報酬と総経費率については以下Q&Aでも説明しています。

純資産の増加が信託報酬の継続的な引き下げにつながる

ファンドの純資産総額(規模)が大きくなることは、投資家にとってコスト面のメリットにつながります。ファンドの規模が大きくなると、運用にかかる固定費が多くの投資家で分担されるため、一人当たりの負担が軽くなる「規模の経済」が働くからです。

運用会社にとっても、純資産が増えて収益が安定すれば、信託報酬を引き下げる余力が生まれます。実際にたわらノーロードは、純資産の増加を背景に、過去に何度も信託報酬の引き下げを実施し、常に業界最低水準を目指しています。

競合ファンドの中には、純資産額に応じて信託報酬が自動的に下がる仕組みを持つものもありますが、たわらノーロードは都度見直しを行うことで、競争力のあるコストを維持しています。純資産が順調に増えているファンドは、それだけ多くの投資家から支持されており、安定運用と低コストが期待できる良い兆候と言えます。

パフォーマンスの評価方法|基準価額とベンチマークの連動性が重要

投資を始めたら、自分の資産がどうなっているか成果(パフォーマンス)を確認することも大切です。インデックスファンドの場合、評価のポイントは「目標とする指数(ベンチマーク)にどれだけ忠実に連動しているか」です。ここでは、基準価額の見方に加え、分配金や為替が成績に与える影響も解説します。

基準価額がベンチマーク(指数)から大きく乖離していないかチェック

インデックスファンドを評価する上で最も重要なのは、「目標とする指数(ベンチマーク)にどれだけ忠実に連動しているか」です。良いインデックスファンドとは、この指数とのズレ(トラッキングエラー)が小さいファンドを指します。

ファンドの値段である「基準価額」は、基本的に指数の動きと連動します。実際には、信託報酬などのコストがかかるため、運用成績は指数をわずかに下回りますが、その差がコストの範囲内に収まっていれば、きちんと運用されている証拠です。

たわらノーロードは運用力に定評があり、この指数とのズレは極めて小さく抑えられています。具体的な運用成績は、年に一度発行される「運用報告書」で指数と比較できるので確認してみましょう。

トラッキングエラーについては以下Q&Aで説明しています。

分配金は出さずに自動で再投資されるため複利効果が高い

たわらノーロードの主要ファンドは、投資先から得た配当金を投資家に分配せず、ファンド内で自動的に再投資する「無分配型」を採用しています。

これにより、配当金が元本に加わって雪だるま式に増えていく「複利効果」が最大限に活かされます。分配金を受け取るとその分基準価額は下がってしまいますが、無分配型なら利益がまるごと再投資されるため、効率的な資産形成が期待できます。

そのため、ファンドの真の実力を評価する際は、分配金も利益に含めて計算した「トータルリターン」で見ることが大切です。

分配金再投資型と受け取り型の違いについては以下記事で詳しく解説しています。

海外資産は為替レートの変動がリターンに影響する点に注意

海外の資産に投資するファンドは、為替レートの変動がリターンに影響します。例えば、円安が進むと海外資産の円換算での価値が上がるため、基準価額の上昇要因となります。逆に円高は下落要因です。

たわらノーロードの海外ファンドは、基本的にこの為替変動の影響をそのまま受ける「為替ヘッジなし」タイプです。つまり、円相場そのものがリターンを左右する大きな要因になります。

長期投資では為替の変動はならされていくと考えられていますが、短期的な成績には大きな影響を与えます。自分のファンドが為替の影響を受けるタイプなのかを理解した上で、パフォーマンスを確認しましょう。

為替ヘッジのメリットや注意点は以下Q&Aでも説明しています。

たわらノーロードとeMAXIS Slimの違いは?競合シリーズとの比較と賢い選び方

たわらノーロードの他に、eMAXIS Slimなど優れた低コストシリーズは複数存在します。どれも高性能なため、どう選べばよいか迷う方も多いでしょう。ここでは、競合シリーズとの比較ポイントや、それぞれの特徴を活かした組み合わせ方を解説。最終的に自分に合ったファンドを選ぶためのヒントを提示します。

コスト・純資産・実績で比較|現在はどのシリーズも高性能で大差なし

現在、主要な低コストインデックスファンドシリーズの信託報酬は、熾烈な競争の末にほぼ横並び状態となっており、その差はごくわずかです。そのため、信託報酬のわずかな差で選ぶよりも、他の要素で判断する方が合理的と言えます。

運用実績の面でも、各シリーズともに高品質なインデックス運用を実現しており、優劣を付けるのは困難なのが現状です。「たわらノーロード」も運用の安定性には定評があり、安心して長期保有できるシリーズの一つです。

複数シリーズを組み合わせる際は「重複」を避け「補完」を意識する

各シリーズでは、ラインナップに少しずつ違いや特徴があります。例えば、他社シリーズにはあっても「たわらノーロード」にはないタイプのファンド(例:全世界株式の3地域均等型)もあれば、逆に「たわらノーロード」独自のユニークな商品(例:インド株式ファンド)も存在します。

複数のシリーズを検討する際、最も重要なのは、同じ指数に連動する商品を重複して持たないことです。例えば、「たわらノーロード 先進国株式」と他社の先進国株式ファンドを両方買っても、中身がほぼ同じなので意味がありません。

一方で、一方のシリーズにない商品をもう一方のシリーズで補う、といった補完し合うような組み合わせは有効です。

最終的には取扱金融機関や好みで決めてOK、大切なのは継続すること

総合的に見ると、「たわらノーロード」はコスト・実績ともに他社に引けを取らない、有力な選択肢の一つです。

どのシリーズも非常に低コストで高品質なため、最終的には自分が利用している金融機関(特にiDeCoのラインナップ)で選んだり、あるいは純粋な好みで決めたりしても問題ありません。

投資において最も重要なのは、一度決めた商品をコアとして、腰を据えて保有し続けることです。どのシリーズを選んだとしても、長期・分散・積立という基本原則を続けることが、将来の成果につながります。「たわらノーロード」は、その継続を力強く支えてくれるでしょう。

この記事のまとめ

たわらノーロードは、低コストで長期積立に適したシリーズとして、資産形成の安定した土台となります。まずは全世界株式やS&P500、8資産均等型といった代表的なファンドからコアを決め、新NISAの枠を活用して積立を始めることが基本です。

そのうえで、商品名の類似による重複投資に注意し、運用報告書で総経費率や指数との乖離を定期的に確認すれば、安心して継続できます。さらに、為替ヘッジの有無や取扱金融機関の条件を比較すれば、自分の目的に合った商品選びが可能になります。

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インデックスファンドとは、特定の株価指数(インデックス)と同じ動きを目指して運用される投資信託のことです。たとえば「日経平均株価」や「TOPIX(東証株価指数)」などの市場全体の動きを示す指数に連動するように設計されています。この仕組みにより、個別の銘柄を選ぶ手間がなく、市場全体に分散投資ができるのが特徴です。また、運用の手間が少ないため、手数料が比較的安いことも魅力の一つです。投資初心者にとっては、安定した長期運用の第一歩として選びやすいファンドの一つです。

信託報酬

信託報酬とは、投資信託やETFの運用・管理にかかる費用として投資家が間接的に負担する手数料であり、運用会社・販売会社・受託銀行の三者に配分されます。 通常は年率〇%と表示され、その割合を基準価額にあたるNAV(Net Asset Value)に日割りで乗じる形で毎日控除されるため、投資家が口座から現金で支払う場面はありません。 したがって運用成績がマイナスでも信託報酬は必ず差し引かれ、長期にわたる複利効果を目減りさせる“見えないコスト”として意識されます。 販売時に一度だけ負担する販売手数料や、法定監査報酬などと異なり、信託報酬は保有期間中ずっと発生するランニングコストです。 実際には運用会社が3〜6割、販売会社が3〜5割、受託銀行が1〜2割前後を受け取る設計が一般的で、アクティブ型ファンドでは1%超、インデックス型では0.1%台まで低下するケースもあります。 同じファンドタイプなら総経費率 TER(Total Expense Ratio)や実質コストを比較し、長期保有ほど差が拡大する点に留意して商品選択を行うことが重要です。

実質コスト

実質コストとは、投資信託を1年間保有した場合に投資家が実際に負担する全ての費用を合計し、期中の平均純資産総額で割って割合として示したものです。信託報酬のほかに売買委託手数料や監査費用、保管費用など運用に付随する細かな経費も含まれるため、名目の信託報酬より高くなるのが一般的です。多くの場合、決算後に運用報告書で公表されるため事前に完全な数値を知ることはできませんが、同じカテゴリのファンド同士を費用面で比較する際に最も実態に近い指標として役立ちます。

トラッキングエラー

トラッキングエラーとは、主にインデックスファンドなどの運用成績が、目標とする指数(たとえば日経平均株価やS&P500など)とどれくらいズレているかを示す指標です。ファンドは基本的に指数に連動するように運用されますが、運用コストや売買のタイミングの違いなどにより、実際の成績が指数と完全に一致することはまれです。 この差が大きいほど、運用が指数とずれていると評価されます。トラッキングエラーが小さいほど、より正確に指数に連動しているとされ、インデックス投資においては重要な確認ポイントとなります。

基準価額

基準価額とは、主に投資信託の商品価格を表すもので、投資信託1口あたりの価値を示しています。毎営業日に一度計算され、投資信託が保有している株式や債券などの資産の時価総額から、運用にかかる費用を差し引いた金額を、発行済みの総口数で割って算出されます。 投資信託の購入や売却の際には、この基準価額が参考になりますので、価格の動きに注目することが大切です。ただし、基準価額は市場価格とは異なり、リアルタイムで変動するわけではないため、翌営業日の価格になることが多い点にもご注意ください。

ベンチマーク

ベンチマークとは、特定の目標や標準として用いる指標のことを指し、ビジネス、金融、技術など様々な分野で利用されます。この指標を用いて、パフォーマンスの測定や戦略の効果を評価し、改善点を見つけることができます。特に投資分野においては、ベンチマークはポートフォリオのパフォーマンスを評価するための基準点として活用され、特定の市場指数や同業他社の成績などが用いられます。 たとえば、投資ファンドの管理者は、自身のファンドのパフォーマンスをS&P 500やナスダックなどの市場指数と比較して評価することが多いです。この比較によって、ファンドの戦略が市場全体と比べてどの程度効果的であるか、またはリスクが適切に管理されているかを判断します。 ベンチマークは、透明性と目標設定を促進し、継続的な改善を目指すための重要なツールです。しかし、ベンチマークを選定する際には、その適切性や関連性を慎重に評価する必要があります。適切でないベンチマークを選ぶと、誤った方向性を示すことがあり、結果的にパフォーマンスの誤解を招くことになるためです。したがって、目標とする成果と密接に関連する、かつ実現可能なベンチマークを設定することが極めて重要です。

為替ヘッジ

為替ヘッジとは、為替取引をする際に、将来交換する為替レートをあらかじめ予約しておくことによって、為替変動のリスクを抑える仕組み。海外の株や債券に投資する際は、その株や債券の価値が下がるリスクだけでなく、為替の変動により円に換算した時の価値が下がるリスクも負うことになるので、後者のリスクを抑えるために為替ヘッジが行われる。

分配金再投資コース

分配金再投資コースとは、投資信託などから支払われる分配金を、現金で受け取る代わりに同じ投資信託の買い付けに自動的に充てる仕組みです。このコースを選ぶことで、受け取った分配金を新たな投資に回すことができ、長期的には複利効果により資産の成長が期待できます。 再投資は手間がかからず、自動で行われるため、初心者の方にも利用しやすい方法です。一方で、分配金を生活費などに使いたい場合には適さないため、自分の投資目的に応じて選ぶことが大切です。

NISA

NISAとは、「少額投資非課税制度(Nippon Individual Saving Account)」の略称で、日本に住む個人が一定額までの投資について、配当金や売却益などにかかる税金が非課税になる制度です。通常、株式や投資信託などで得られる利益には約20%の税金がかかりますが、NISA口座を使えばその税金がかからず、効率的に資産形成を行うことができます。2024年からは新しいNISA制度が始まり、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つを併用できる仕組みとなり、非課税期間も無期限化されました。年間の投資枠や口座の開設先は決められており、原則として1人1口座しか持てません。NISAは投資初心者にも利用しやすい制度として広く普及しており、長期的な資産形成を支援する国の税制優遇措置のひとつです。

iDeCo(イデコ/個人型確定拠出年金)

iDeCo(イデコ)とは、個人型確定拠出年金の愛称で、老後の資金を作るための私的年金制度です。20歳以上65歳未満の人が加入でき、掛け金は65歳まで拠出可能。60歳まで原則引き出せません。 加入者は毎月の掛け金を決めて積み立て、選んだ金融商品で長期運用し、60歳以降に年金または一時金として受け取ります。加入には金融機関選択、口座開設、申込書類提出などの手続きが必要です。 投資信託や定期預金、生命保険などの金融商品で運用し、税制優遇を受けられます。積立時は掛金が全額所得控除の対象となり、運用時は運用益が非課税、受取時も一定額が非課税になるなどのメリットがあります。 一方で、証券口座と異なり各種手数料がかかること、途中引き出しが原則できない、というデメリットもあります。

REIT(Real Estate Investment Trust/不動産投資信託)

REIT(Real Estate Investment Trust/不動産投資信託)とは、多くの投資家から集めた資金を使って、オフィスビルや商業施設、マンション、物流施設などの不動産に投資し、そこで得られた賃貸収入や売却益を分配する金融商品です。 REITは証券取引所に上場されており、株式と同じように市場で売買できます。そのため、通常の不動産投資と比べて流動性が高く、少額から手軽に不動産投資を始められるのが大きな特徴です。 投資家は、REITを通じて間接的にさまざまな不動産の「オーナー」となり、不動産運用のプロによる安定した収益(インカムゲイン)を得ることができます。しかも、実物の不動産を所有するわけではないので、物件の管理や修繕といった手間がかからない点も魅力です。また、複数の物件に分散投資しているため、リスクを抑えながら収益を狙える点も人気の理由です。 一方で、REITの価格は、不動産市況や金利の動向、経済環境の変化などの影響を受けます。特に金利が上昇すると、REITの価格が下がる傾向があるため、市場環境を定期的にチェックしながら投資判断を行うことが重要です。 REITは、安定した収益を重視する人や、実物資産への投資に関心があるものの手間やコストを抑えたい人にとって、有力な選択肢となる資産運用手段の一つです。

バランス型投資信託

バランス型投資信託とは、株式や債券、不動産投資信託(REIT)など、複数の資産に分散して投資を行うタイプの投資信託のことです。1本の商品で複数の資産に自動的に投資できるため、投資初心者でも分散投資の効果を手軽に得ることができる点が特徴です。国内外の資産を組み合わせて運用されるものも多く、経済状況に応じて資産配分を自動で調整する「バランス調整型」と、一定の配分比率を維持する「固定型」に大きく分けられます。リスクを抑えながら安定したリターンを目指す運用スタイルとして、長期的な資産形成に向いており、老後資金や教育資金など幅広い目的で利用されています。

コア・サテライト戦略

コア・サテライト戦略とは、資産運用において「コア資産」と「サテライト資産」を組み合わせることで、リスクとリターンのバランスを最適化する投資手法のことを指す。ポートフォリオの大部分を安定したコア資産で構成し、長期的な市場の成長に連動するリターンを確保する一方で、残りの一部をサテライト資産として運用し、高いリターンの可能性を追求する。これにより、安定性を維持しながら市場環境の変化に柔軟に対応し、資産の成長を図ることができる。

ドルコスト平均法

ドルコスト平均法とは、一定の金額を定期的に投資する方法です。価格が高いときは少なく、価格が低いときは多く買えるため、購入価格が平均化され、リスクを分散できます。市場のタイミングを読む必要がないため、初心者に最適な方法とされています。長期投資で効果を発揮し、特に投資信託やETFで利用されることが多い手法です。

アクティブファンド

アクティブファンドとは、運用のプロであるファンドマネージャーが、市場の平均を上回るリターンを目指して積極的に銘柄を選んで運用するタイプの投資信託のことです。 具体的には、独自の分析や調査にもとづいて、将来性があると見込まれる企業や、割安と判断される株式などに投資を行います。こうした運用には高度な専門知識と時間が必要となるため、同じ投資信託でも市場平均への連動を目指す「パッシブファンド」より運用コスト(信託報酬など)が高めになる傾向があります。しかし、その分大きなリターンを狙える可能性もある点が魅力です。 ただし、アクティブファンドだからといって必ずしも市場平均を上回るとは限らないことに注意が必要です。投資判断がうまくいかなかった場合は、損失が出たり、パッシブファンドに劣る成績となったりすることもあります。 投資初心者の方は、ファンドマネージャーの運用実績やファンドの方針、運用コストなどをよく調べたうえで、自分の投資目的やリスク許容度に合った商品を選ぶことが大切です。購入前に「過去の運用成績」や「運用レポート」を確認し、アクティブファンドの特徴を理解してから投資を始めましょう。

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