変額保険の解約のベストなタイミングについて教えてください
変額保険の解約のベストなタイミングについて教えてください
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2026/01/30 13:15
男性
50代
変額保険に加入していますが、解約する時期に迷っています。解約返戻金が積み立て額を上回るタイミングや、運用益に対する課税を考慮すべき時期、あるいは保険料の払い込みが負担になったときなど、どのような条件や状況を目安に解約を判断するのがよいのでしょうか?また、途中解約による損失リスクや、契約期間を満了する場合との違いについても知りたいです。
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
変額保険の解約時期は、単純に「利益が出たから」「元本回復したから」という基準だけでは判断できません。保障機能と投資機能が一体化している商品であるため、解約による影響は複数の側面から整理する必要があります。
まず大きな目安となるのは、解約返戻金と積立額の関係です。加入初期は手数料や保障コストの影響で返戻金が元本を下回ることが多く、短期で解約すると損失リスクが高まります。解約を検討するのであれば、返戻金が積立額を超え、元本割れの可能性が低くなってからの方が合理的です。
次に税金の観点です。解約返戻金が払込総額を超えると、その差益は一時所得として課税されます。特別控除(50万円)や課税計算上の軽減措置があるため負担が極端に大きくなることは少ないものの、解約する年の他の所得と合算されるため、収入が高い時期に解約すると税率が上がりやすくなります。退職後や一時的に所得が少ない時期に解約すれば、同じ利益でも実際の手取りが多くなるケースもあります。つまり、変額保険単体では利益が出れば必ず課税されますが、所得全体の状況によって実際の負担感は変わる点を押さえておくことが重要です。
さらに、保険料の支払い余力も重要な判断軸です。教育費や住宅ローンなど生活に大きな支出が控えている時期に保険料が負担となっているなら、解約あるいは「払済保険」に切り替える選択肢もあります。保障の必要性が薄れてきた時期に高いコストを払い続けることが妥当かどうかも考えるべきでしょう。
途中解約と満了まで継続した場合の違いについても理解が欠かせません。契約を長期にわたって維持すれば、運用成果次第で返戻金が増える可能性はありますが、同時に市場リスクも負い続けることになります。一方で途中解約は、資金を早めに確保できる一方で、元本割れや運用機会の喪失につながるリスクを伴います。
結局のところ、変額保険の解約を検討する際には「返戻金と積立額の関係」「税金の影響」「保険料負担の継続可能性」「保障機能の必要性」「途中解約と満期継続のリスク比較」という複数の要素を同時に見極めることが大切です。短期的な損得勘定に偏らず、ライフプラン全体の中で位置づけを考えることが、最も納得度の高い解約判断につながります。必要に応じて、中立的なファイナンシャルプランナーや税理士にシミュレーションを依頼し、将来の資金計画と合わせて最適なタイミングを検討すると安心です。
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変額保険
変額保険とは、死亡保障を持ちながら、保険料の一部を投資に回すことで、将来受け取る保険金や解約返戻金の金額が運用成績によって変動する保険商品です。 保険会社が提供する複数の投資先から自分で選んで運用することができるため、運用がうまくいけば受け取る金額が増える可能性があります。 ただし、運用がうまくいかなかった場合は、受け取る金額が減ることもあります。保障と資産運用の両方を兼ね備えた商品ですが、元本保証がない点には注意が必要です。投資初心者の方には、仕組みを十分に理解したうえで加入することが大切です。
解約返戻金
解約返戻金とは、生命保険などの保険契約を途中で解約したときに、契約者が受け取ることができる払い戻し金のことをいいます。これは、これまでに支払ってきた保険料の一部が積み立てられていたものから、保険会社の手数料や運用実績などを差し引いた金額です。 契約からの経過年数が短いうちに解約すると、解約返戻金が少なかったり、まったく戻らなかったりすることもあるため、注意が必要です。一方で、長期間契約を続けた場合には、返戻金が支払った保険料を上回ることもあり、貯蓄性のある保険商品として活用されることもあります。資産運用やライフプランを考えるうえで、保険の解約によって現金化できる金額がいくらになるかを把握しておくことはとても大切です。
一時所得
一時所得とは、継続的な収入ではなく、偶発的または一時的に得た所得のことを指す。例えば、懸賞の賞金、生命保険の満期返戻金、競馬の払戻金などが該当する。50万円の特別控除が適用され、課税対象額は控除後の金額の1/2となる。
特別控除
特別控除とは、一定の条件を満たした場合に特別に認められる所得控除のことを指す。例えば、不動産譲渡所得に対する3,000万円特別控除や、住宅ローン控除などが含まれる。通常の控除とは異なり、特定の政策目的のために設けられており、適用を受けるには条件を満たす必要がある。
元本割れ
元本割れとは、投資で使ったお金、つまり元本(がんぽん)よりも、最終的に戻ってきた金額が少なくなることをいいます。たとえば、100万円で投資信託を購入したのに、解約時に戻ってきたのが90万円だった場合、この差額10万円が損失であり、「元本割れした」という状態です。 特に、価格が変動する商品、たとえば株式や投資信託、債券などでは、将来の価格や分配金が保証されているわけではないため、元本割れのリスクがあります。「絶対に損をしたくない」と考える方にとっては、このリスクを正しく理解することがとても重要です。金融商品を選ぶときには、利回りだけでなく元本割れの可能性も十分に考慮しましょう。



