マニュライフ生命の「未来を楽しむ終身保険」に向いている人の特徴は?
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2025/07/24 16:10
男性
60代
マニュライフ生命の「未来を楽しむ終身保険」は外貨建てで運用益も期待できる一方、為替変動や市場下落のリスクがあります。どのような資産規模や運用目的、リスク許容度を持つ人ならば、この商品をポートフォリオに組み込むメリットが大きいのでしょうか?
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
マニュライフ生命の「未来を楽しむ終身保険」に向くのは、まず死亡保障を確保しながら外貨で資産運用を行いたい人です。定額部分で外貨ベースの元本を保護し、変額部分で市場成長を取り込めるため、保障と運用を一本化できます。
次に、円建て資産に偏りがちで分散を図りたい層です。外貨建て保険は通貨リスクを伴いますが、長期保有により円安局面で資産価値を高める効果が期待できます。相続税対策を考える富裕層にも有効です。
死亡保険金には法定相続人一人当たり500万円の非課税枠が適用され、為替次第では円ベースでの資産拡大も見込めます。さらに、20年以上の長期視点で資産形成を目指す計画的な投資家や、高い金融リテラシーのもと自己責任で判断できる人に適しています。
また、健康告知が不要なため、持病などで別の生命保険に加入しにくい人にとって貴重な選択肢となります。総じて、長期運用とリスク分散を同時に求め、為替リスクを許容できる投資家に向いた商品です。
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関連する専門用語
死亡保障
死亡保障とは、契約者が亡くなった場合に、遺された家族などの受取人に対して保険金が支払われる仕組みのことをいいます。主に生命保険に含まれる保障内容であり、家計の支え手が亡くなった際の遺族の生活費や教育資金、住宅ローンの返済などを補うために活用されます。 死亡保障の金額や期間は契約内容によって異なり、定期保険のように一定期間のみ保障されるものや、終身保険のように一生涯保障が続くものがあります。自分に万が一のことがあったときに、大切な人たちが経済的に困らないように備える目的で利用されるため、ライフプランに応じた保障額の設定が重要です。また、保障を手厚くすると保険料も高くなるため、必要な金額と負担のバランスを考えることが大切です。
外貨建て資産
外貨建て資産とは、米ドルやユーロ、豪ドルなど、日本円以外の外国通貨で保有・運用されている資産のことを指します。たとえば、米ドル建ての預金、外国の株式・債券、外貨建ての保険商品や投資信託などがこれにあたります。 このような資産に投資することで、日本国内だけでは得られない金利収入や成長性にアクセスできるというメリットがあります。特に日本のような低金利環境では、高金利の外国資産への投資は魅力的な選択肢となることがあります。 一方で、外貨建て資産は為替相場の変動によって価値が上下する「為替リスク」が伴います。たとえば、外貨ベースで利益が出ていても、円高になれば日本円での評価額は下がる可能性があります。そのため、外貨建て資産を保有する際は、為替差損益やヘッジの有無にも注意を払う必要があります。 資産運用において、外貨建て資産は「分散投資」の一環としても有効ですが、リスクとリターンのバランスを考慮したうえで取り入れることが大切です。
相続対策
相続対策とは、財産を円滑に次世代へ引き継ぐために行う事前準備のことを指します。主に、相続税の負担を軽減するための税務対策、遺産分割を円満に進めるための法務対策、資産を有効活用するための運用対策が含まれます。相続対策を適切に行うことで、相続に関するトラブルを未然に防ぎ、資産の価値を守ることができます。 税務対策としては、生前贈与や生命保険の活用、不動産の組み換え、小規模宅地の特例の適用などが挙げられます。生前贈与では、基礎控除を活用した暦年贈与や相続時精算課税制度を利用することで、相続税の負担を軽減できます。生命保険は、非課税枠を利用して相続税の負担を抑えつつ、受取人がスムーズに資金を受け取れるため、納税資金の確保にも有効です。また、不動産を賃貸用不動産に組み換えることで、相続税評価額を引き下げることが可能となります。 法務対策としては、遺言書の作成や信託の活用が重要です。遺言書を作成することで、相続人間の争いを防ぎ、スムーズな遺産分割が可能となります。公正証書遺言を作成すれば、遺言の内容が法的に保護され、確実に実行されます。信託を活用することで、認知症などで判断能力が低下した場合でも、財産の管理を適切に行うことができます。 運用対策としては、資産の組み換えや分散投資を通じて、相続財産の価値を維持・向上させることが重要です。不動産や株式などの資産は、相続税評価額や流動性を考慮しながら適切に管理する必要があります。特に、不動産を活用する場合は、賃貸経営を通じて資産価値を高めることで、相続時の財産評価を最適化できます。 相続対策は、相続発生前に計画的に進めることが重要です。特に、税務・法務・運用の各対策をバランスよく検討し、総合的な視点で取り組むことが求められます。そのため、税理士や弁護士、司法書士、ファイナンシャルプランナーなどの専門家と協力しながら、長期的な視点で計画を立てることが推奨されます。早期の準備を行うことで、円滑な資産承継が実現でき、相続人の負担を軽減することができます。
長期運用
長期運用とは、資産を数年から数十年という長い期間にわたって投資し、じっくりと資産を育てていく運用方法のことをいいます。株式や投資信託、債券などを短期的な値動きに左右されずに保有し続けることで、複利の効果や経済成長の恩恵を受けることが期待されます。 短期間での利益を狙う「短期売買」とは異なり、長期運用では市場の一時的な上下にあまり振り回されず、安定したリターンを目指すのが特徴です。初心者にとっても取り組みやすく、時間を味方につけて資産形成をするための有効な手段とされています。特に、老後資金や教育資金など将来必要になるお金を準備する目的で利用されることが多い運用スタイルです。
為替リスク
為替リスクとは、異なる通貨間での為替レートの変動により、外貨建て資産の価値が変動し、損失が生じる可能性のあるリスクを指します。 たとえば、日本円で生活している投資家が米ドル建ての株式や債券に投資した場合、最終的なリターンは円とドルの為替レートに大きく左右されます。仮に投資先の価格が変わらなくても、円高が進むと、日本円に換算した際の資産価値が目減りしてしまうことがあります。反対に、円安が進めば、為替差益によって収益が増える場合もあります。 為替リスクは、外国株式、外貨建て債券、海外不動産、グローバルファンドなど、外貨に関わるすべての資産に存在する基本的なリスクです。 対策としては、為替ヘッジ付きの商品を選ぶ、複数の通貨や地域に分散して投資する、長期的な視点で資産を保有するなどの方法があります。海外資産に投資する際は、リターンだけでなく、為替リスクの存在も十分に理解しておくことが大切です。
分散投資
分散投資とは、資産を安全に増やすための代表的な方法で、株式や債券、不動産、コモディティ(原油や金など)、さらには地域や業種など、複数の異なる投資先に資金を分けて投資する戦略です。 例えば、特定の国の株式市場が大きく下落した場合でも、債券や他の地域の資産が値上がりする可能性があれば、全体としての損失を軽減できます。このように、資金を一カ所に集中させるよりも値動きの影響が分散されるため、長期的にはより安定したリターンが期待できます。 ただし、あらゆるリスクが消えるわけではなく、世界全体の経済状況が悪化すれば同時に下落するケースもあるため、投資を行う際は目標や投資期間、リスク許容度を考慮したうえで、計画的に実行することが大切です。