チューリッヒ生命の「終身保険プラチナ」のデメリットや注意点を知りたいです。
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2025/07/24 09:35
男性
30代
チューリッヒ生命の「終身保険プラチナ」は保険料が手頃で魅力的ですが、低解約払戻金型ゆえの元本割れや特約付加時の制限が気になります。解約や特約追加を検討する際にどのようなリスクがあるのか、具体的なデメリットと注意点を教えてください。
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
チューリッヒ生命の「終身保険プラチナ」の最も大きなリスクは、低解約払戻金期間中の元本割れです。払込期間中は解約払戻金が通常の終身保険の約七割に抑えられるため、途中解約すると受取額が払込保険料を下回る可能性が高く、終身払を選択した場合は一生涯この制約が続きます。
また、契約後数年で解約すると解約払戻金がゼロ、あるいは極めて少額になることもあり、短期利用には不向きです。三大疾病保険料払込免除特約を付加する際には保険金上限が五百万円に制限され、高額保障を希望する場合は不足が生じる点に注意が必要です。
特約を付加すると保険料が上乗せされるため、低負担のメリットが薄れることもあります。これらのデメリットを避けるには、長期継続を前提に契約し、緊急資金は別途確保することが重要です。
加えて、特約の必要性と保障額をライフプランに合わせて見直し、保険料負担と保障水準のバランスを慎重に検討してください。
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低解約返戻金型終身保険
低解約返戻金型終身保険とは、保険期間が一生涯続く終身保険の一種で、一定期間内に解約した場合の返戻金(契約を途中でやめた際に受け取れるお金)が通常の終身保険よりも低く設定されている保険です。主に保険料を安く抑えるための仕組みで、長期間継続することを前提に作られています。 保険会社にとっては途中解約による支出が少ないため、その分保険料を割安にすることができるというメリットがあります。短期間で解約すると大きく元本割れしてしまうため、長期的な保障や資産形成を目的とした人向けの商品です。終身保障がありながら、支払い負担を抑えたいという人に選ばれることがあります。
払込免除
払込免除とは、生命保険や医療保険などの契約において、契約者や被保険者が高度障害状態になったり、所定の重い病気にかかったりした場合に、それ以降の保険料の支払いが免除される制度のことを指します。免除されたあとも、保険契約は有効に継続され、保障内容はそのまま維持されるのが特徴です。 たとえば、がんなどの重病を患い、働くことが困難になった場合でも、保障を失うことなく保険を続けられる仕組みとして、多くの保険商品に組み込まれています。払込免除はあくまで保険料の支払い義務を免除する制度であり、解約や満期金の支払いとは異なります。契約時にこの特約が付いているかどうか、また発動条件がどうなっているかを確認しておくことが大切です。経済的な負担が大きくなる場面で、保険契約の継続を支える安心の仕組みです。
元本割れ
元本割れとは、投資で使ったお金、つまり元本(がんぽん)よりも、最終的に戻ってきた金額が少なくなることをいいます。たとえば、100万円で投資信託を購入したのに、解約時に戻ってきたのが90万円だった場合、この差額10万円が損失であり、「元本割れした」という状態です。 特に、価格が変動する商品、たとえば株式や投資信託、債券などでは、将来の価格や分配金が保証されているわけではないため、元本割れのリスクがあります。「絶対に損をしたくない」と考える方にとっては、このリスクを正しく理解することがとても重要です。金融商品を選ぶときには、利回りだけでなく元本割れの可能性も十分に考慮しましょう。
保険金
保険金とは、生命保険や損害保険などの保険契約に基づき、あらかじめ決められた事由が発生したときに保険会社から受取人へ支払われるお金を指します。 たとえば死亡や入院、事故による損害などが起こると、契約内容に応じた金額が支払われます。これは万一の経済的損失を補うために設計されており、受け取った人は生活費や治療費、修理費などに充てることができます。