
チューリッヒ生命の死亡保険「終身保険プラチナ」徹底解説|特徴・評判・口コミも紹介
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公開:
2025.07.24
更新:
2025.07.25
2024年7月発売のチューリッヒ生命「終身保険プラチナ」は、解約払戻金を通常の約70%に抑える低解約払戻金型で月々の保険料を軽減しつつ、一生涯の死亡保障を確保できる新しい選択肢です。
元本割れリスクや特約付加時の保障上限など、見落としやすい注意点も内包するため、保障と資産活用を両立させたい読者は仕組みを正しく理解することが重要です。
本記事では商品の特徴、メリット・デメリット、向き不向き、口コミまで網羅し、加入判断に必要な具体的視点を提供します。
サクッとわかる!簡単要約
この記事を読めば、チューリッヒ生命「終身保険プラチナ」の月々の負担を抑えながら一生涯の死亡保障を得られる仕組みと、その裏に潜む「低解約払戻金期間中の元本割れ」という落とし穴を同時に理解できます。さらに、Web申込で即日保障が開始する利便性、3大疾病保険料払込免除特約によるリスクヘッジ、解約払戻金を教育資金や老後資金へ転用する活用術など、実生活に直結するメリットを体系的に把握できるため、保険初心者でも自信を持って比較検討を進められます。
目次
終身保険とは
終身保険は、被保険者が死亡または高度障害状態になった際に保険金が支払われる生命保険の一種です。「終身」という名前の通り、保障期間に期限がなく一生涯にわたって保障が続く点が大きな特徴となっています。
定期保険のような掛け捨て型とは異なり、終身保険には解約払戻金があるため、貯蓄性があります。保険料は加入時から変わらない平準保険料制を採用しており、年齢による保険料上昇の心配がありません。
終身保険の主な活用目的は、葬儀費用の準備、相続対策、老後資金の積立などがあります。死亡保険金には相続税の非課税枠(500万円×法定相続人の数)が適用されるため、相続税対策としても有効です。
なお、終身保険の詳しい仕組みや選び方については以下の記事を参考にしてみてください。
チューリッヒ生命が取り扱っている生命保険一覧
チューリッヒ生命では、働き盛り世代からシニア世代まで幅広い年齢層のニーズに対応した革新的な保障性商品を提供しています。
カテゴリ | 商品名 | 保険の種類 | 主な特徴 |
---|---|---|---|
医療保険 | 終身医療保険プレミアムZ | 終身医療保険 | 病気やケガによる入院・手術等を一生涯保障。特約で無事故お祝い金付加可能 |
医療保険 | 終身医療保険プレミアムZ Lady | 女性向け終身医療保険 | 女性特有の病気とガンを上乗せ保障。無事故お祝い金特約対応 |
医療保険 | 終身医療保険プレミアムZ ワイド | 引受基準緩和型医療保険 | 健康に不安がある方も加入しやすい設計。保障内容の自由カスタマイズ可能 |
死亡保険 | 定期保険プラチナ | 定期生命保険 | お手頃な保険料で万一と高度障害状態に備える。手続きがカンタン |
死亡保険 | 終身保険プラチナ | 低解約払戻金型終身保険 | 保険料が上がらない一生涯保障。解約払戻金があり掛け捨てではない |
死亡保険 | 収入保障保険プレミアムDX | 収入保障保険 | 働けなくなったときや万一のとき毎月年金受取。健康優良体割引あり |
変額保険 | チューリッヒの変額保険フューチャーリンク | 有期型変額保険 | 死亡・高度障害保障と資産運用機能を併せ持つ。3大疾病保険料払込免除特約対応 |
ガン保険 | 終身ガン治療保険プレミアムZ | 終身ガン保険 | 所定の自由診療まで保障。先進医療給付金や診断給付金など特約豊富 |
3大疾病保険 | 3大疾病保険プレミアムZ | 特定疾病保険 | ガン・急性心筋梗塞・脳卒中を一生涯保障。治療スタイルに合わせた特約選択可能 |
就業不能保険 | くらすプラスZ | 就業不能保険 | 「すぐに」と「ずっと」の2つの給付金で収入をサポート。短期・長期の働けない状態に対応 |
医療保険、死亡保険、ガン保険、就業不能保険など、ライフスタイルに合わせて選択できる多様な商品ラインアップを展開しており、Web申込にも対応した利便性の高いサービスを提供しています。
チューリッヒ生命の死亡保険「終身保険プラチナ」の商品概要
チューリッヒ生命の「終身保険プラチナ」は、2024年7月2日から発売開始された低解約払戻金型終身保険です。正式名称は「低解約払戻金型終身保険」であり、低解約払戻金期間を設けることで保険料を抑えつつ、一生涯の死亡保障を確保できる商品となっています。
この保険は、保険料を抑えながらライフプランに合わせた保障設計ができる点が最大の特徴です。死亡保障が不要になった場合には、解約払戻金をさまざまな資金に活用できるため、掛け捨てではない終身保険として設計されています。
Webからの申し込みに対応しており、24時間いつでも手続きが可能です。クレジットカード支払いによる保険料払込を選択すれば、契約成立時にお申し込み日に遡って保障が開始される仕組みとなっています。
項目 | 詳細 |
---|---|
商品名 | 終身保険プラチナ |
発売日 | 2024年7月2日 |
保険種類 | 低解約払戻金型終身保険 |
契約年齢 | 0歳〜75歳 |
保険期間 | 終身 |
保険料払込期間 | 終身払・有期払から選択可能 |
保険金額 | 100万円〜3億円(100万円単位) ※3大疾病保険料払込免除特約付加時は500万円まで |
保険料払込方法 | 月払・半年払・年払 |
保険料決済方法 | クレジットカード・口座振替 |
申込方法 | Web申込・郵送申込 |
健康告知 | 告知書扱い(医師の診査原則不要) |
解約払戻金 | あり(低解約払戻金期間中は約70%水準) |
付加できる特約 | ・3大疾病保険料払込免除特約(Z02) ・リビング・ニーズ特約 ・保険契約の変換に関する特約 |
低解約払戻金期間 | 保険料払込期間中(終身払の場合は一生涯) |
契約者配当金 | なし |
終身保険プラチナの4つの特徴
チューリッヒ生命「終身保険プラチナ」は、低解約払戻金型という仕組みを採用することで保険料を抑えた終身保険です。保険金額を100万円から3億円まで自由に設定でき、3大疾病保険料払込免除特約の付加も可能となっています。
低解約払戻金型で保険料を抑制
終身保険プラチナは、低解約払戻金型という仕組みを採用しており、保険料払込期間中の解約払戻金を通常の約70%に抑えることで、月々の保険料負担を軽減しています。この低解約払戻金期間とは、保険料払込期間と同じ期間のことを指します。
この仕組みにより、同等の保障内容を持つ通常の終身保険と比較して、より手頃な保険料で一生涯の死亡保障を確保できます。ただし、終身払を選択した場合は、一生涯にわたって低解約払戻金期間が続くため注意が必要です。
保険料払込期間満了後は、解約払戻金が通常水準に戻るため、将来の資金需要に備えた活用が可能になります。
保険金は100万円〜3億円まで自由に設定できる
終身保険プラチナでは、保険金額を100万円から3億円まで、100万円単位で自由に設定できます。ただし、3大疾病保険料払込免除特約を付加した場合は、保険金額の上限が500万円までとなります。
この幅広い保険金額設定により、お客さまの年収や家族構成、将来のライフプランに応じて最適な保障額を選択できます。少額から始めて段階的に保障を増やしていくことも可能であり、柔軟な保障設計が実現できます。
保険金額の設定は、現在の家計状況と将来の資金需要を総合的に考慮して決定することが重要です。
3大疾病保険料払込免除特約が付帯
終身保険プラチナには「3大疾病保険料払込免除特約(Z02)」を付加することができます。この特約により、ガン(悪性新生物・上皮内新生物)、所定の心疾患、または所定の脳血管疾患において所定の状態になった場合、以後の保険料払込が免除されます。
この特約は、病気によって収入が減少したり、治療費が増加したりする状況でも、保険料負担を気にせずに治療に専念できる安心感を提供します。特に働き盛り世代にとって、疾病リスクに備えながら保険料負担を軽減できる重要な特約といえるでしょう。
特約付加時は保険金額の上限が500万円となる制限があるものの、3大疾病への備えと死亡保障を同時に確保できる メリットがあります。
終身保険プラチナのメリット
終身保険プラチナは、低解約払戻金型の仕組みにより通常の終身保険よりも手頃な保険料で一生涯の死亡保障を確保できます。解約払戻金を将来の資金需要に活用でき、ライフプランに合わせた柔軟な保障設計が可能です。
また、定期保険からの変換制度や24時間対応のWeb申込など、利便性の高いサービスも充実しています。
手頃な保険料で一生涯保障
終身保険プラチナの最大のメリットは、低解約払戻金型の仕組みにより、通常の終身保険よりもお手頃な保険料で一生涯の死亡保障を確保できることです。保険料は加入時から変わることなく、年齢が上がっても保険料の値上がりはありません。
この特徴により、若いうちに加入すれば、生涯にわたって低い保険料負担で死亡保障を維持できます。家計への負担を抑えながら、万が一の際の家族への経済的サポートを確保したい方にとって大きなメリットといえるでしょう。
また、保険料の支払いが困難になった場合でも、払済保険への変更により保障を継続できる選択肢もあります。
解約払戻金を資産活用可能
終身保険プラチナは掛け捨てではないため、将来的に死亡保障が不要になった場合は、解約払戻金を受け取ることができます。この解約払戻金は、子どもの教育資金や老後の生活資金など、さまざまな目的に活用可能です。
保険料払込期間満了後は、解約払戻金が通常水準に戻るため、計画的な資産活用が可能になります。特に、退職後の生活資金として活用する場合、年金の補完的な役割を果たすことができるでしょう。
ただし、契約後短期間での解約や低解約払戻金期間中の解約では、解約払戻金がそれまで払い込んだ保険料総額を下回る可能性があるため注意が必要です。
ライフプランに合わせた設計
終身保険プラチナは、100万円から3億円までの幅広い保険金額設定により、個々のライフプランに合わせた保障設計が可能です。結婚や出産などのライフイベントに応じて、追加契約により保障を増額することもできます。
また、定期保険からの変換にも対応しているため、若いうちは保険料の安い定期保険で高額保障を確保し、将来的に終身保険プラチナに変換することで効率的な保障設計が実現できます。
さらに、3大疾病保険料払込免除特約の付加により、疾病リスクへの備えも同時に確保できるため、総合的なリスク対策が可能です。
定期保険からの変換が可能
チューリッヒ生命の定期保険に加入している場合、健康状態の告知なしで終身保険プラチナに変換することができます。この変換制度により、若いうちは保険料の安い定期保険で高額保障を確保し、年齢を重ねてから一生涯保障の終身保険に切り替える戦略的な保障設計が可能です。
変換時の保険料は変換時の年齢に基づいて算出されますが、健康状態に不安がある場合でも変換できるため、将来の保険確保における安心感があります。
この制度は、ライフステージの変化に応じて保険内容を見直したい方にとって、非常に有効な選択肢といえるでしょう。
終身保険プラチナのデメリット・注意点
終身保険プラチナには、低解約払戻金期間中の解約で大幅な元本割れが生じるリスクがあります。契約後短期間での解約では解約払戻金がまったくないか、ごくわずかになる可能性もあります。
また、3大疾病保険料払込免除特約を付加した場合は保険金額が500万円まで制限されるため、高額保障を希望する方は注意が必要です。
低解約払戻金期間のリスク
終身保険プラチナの保険料払込期間中は低解約払戻金期間となり、解約払戻金が通常の約70%に抑えられています。この期間中に解約や減額を行った場合、受け取れる解約払戻金が大幅に減少するリスクがあります。
特に、急な資金需要により保険料払込期間中に解約せざるを得ない状況になった場合、大きな損失を被る可能性があります。終身払を選択した場合は一生涯この制約が続くため、より注意深い検討が必要です。
このリスクを回避するためには、緊急時の資金は別途確保したうえで、長期間継続できる保険料設定にすることが重要です。
低解約払戻金型終身保険の特徴は、以下のFAQでも詳しく解説しています。
早期解約時の元本割れ
終身保険プラチナでは、契約後短期間で解約した場合、解約払戻金がまったくないか、あってもごくわずかになる可能性があります。これは保険の性質上、契約初期費用や保険関係費が差し引かれるためです。
一般的に、終身保険では契約から10年程度は解約払戻金が払込保険料総額を下回る傾向があります。そのため、短期間での解約を前提とした加入は適していません。
保険契約は長期間継続することを前提として設計されているため、将来の家計状況を十分に検討したうえで加入することが大切です。
特約付加時の制限事項
3大疾病保険料払込免除特約を付加した場合、保険金額の上限が500万円までに制限されます。高額な死亡保障を希望する場合、この制限により十分な保障額を確保できない可能性があります。
また、特約付加により保険料が上乗せされるため、保険料負担が増加します。特約の必要性と保険料負担のバランスを慎重に検討する必要があるでしょう。
特約なしの場合は最大3億円まで設定可能であるため、高額保障を優先するか、特約による安心を優先するかの判断が重要になります。
終身保険プラチナが向いている人
終身保険プラチナは、保険料を抑えながら一生涯の死亡保障を確保したい方に最適です。
将来の資金需要に備えて解約払戻金を活用したい方や、3大疾病のリスクに備えつつ保険料負担を軽減したい方にもメリットがあります。また、定期保険と組み合わせた効率的な保障設計を希望する方や、Webで手軽に保険手続きを済ませたい方にも向いています。
保険料を抑えて一生涯の死亡保障を確保したい人
終身保険プラチナは、低解約払戻金型の仕組みにより通常の終身保険よりも保険料を抑えられるため、コストを重視しながら一生涯の死亡保障を確保したい方に最適です。特に、若いうちから保険に加入して長期間継続できる方にとって、保険料メリットを最大限活用できます。
家計への負担を最小限に抑えながら、万が一の際の家族への保障を確保したい働き盛り世代にとって、非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。
また、定期保険の更新による保険料上昇を避けたい方にとっても、一生涯保険料が変わらない終身保険プラチナは有効な選択肢です。
将来の資金需要に備えて解約払戻金を活用したい人
終身保険プラチナの解約払戻金は、将来の様々な資金需要に活用できるため、死亡保障と資産形成を両立させたい方に適しています。特に、子どもの教育資金や老後の生活資金として計画的に活用したい方にとってメリットがあります。
保険料払込期間満了後は解約払戻金が通常水準に戻るため、退職時期に合わせて解約することで、退職金の補完的な役割を果たすことも可能です。
ただし、解約払戻金の活用を前提とする場合は、保険料払込期間を適切に設定し、長期間継続できる計画を立てることが重要です。
3大疾病のリスクに備えつつ保険料負担を軽減したい人
3大疾病保険料払込免除特約を付加することで、ガン・心疾患・脳血管疾患のリスクに備えながら、これらの疾病時の保険料負担を免除できます。特に、家族に3大疾病の既往歴がある方や、健康面に不安を抱える方にとって安心感のある保障内容です。
疾病により収入が減少する可能性がある働き盛り世代にとって、保険料払込免除による経済的サポートは大きなメリットといえるでしょう。
ただし、特約付加により保険金額に制限が生じるため、必要保障額とのバランスを慎重に検討する必要があります。
定期保険と組み合わせて効率的な保障設計をしたい人
終身保険プラチナは、定期保険からの変換制度を活用することで、ライフステージに応じた効率的な保障設計が可能です。若いうちは定期保険で高額保障を確保し、年齢を重ねてから終身保険に変換することで、保険料負担を最適化できます。
この戦略により、子育て期の高額保障ニーズと、老後の基本保障ニーズの両方に効率的に対応できます。
また、複数の保険を組み合わせることで、それぞれのメリットを活かした総合的な保障設計が実現できるでしょう。
Webで手軽に保険手続きを済ませたい人
終身保険プラチナは24時間Webからの申し込みに対応しており、忙しい方でも自分のペースで保険手続きを進められます。必要書類も写真でアップロードするだけで済むため、郵送の手間が省けます。
クレジットカード支払いを選択すれば、契約成立時にお申し込み日に遡って保障が開始されるため、申し込み当日から安心を得られます。
保険ショップへの来店や担当者との面談が困難な方にとって、非常に便利な申し込み方法といえるでしょう。
生命保険選びで、絶対に確認すべきポイントは以下のFAQも参考にしてみてください。
終身保険プラチナが向いていない人
終身保険プラチナは長期継続を前提とした商品のため、早期解約の可能性が高い方には向いていません。解約払戻金の返戻率を重視する方や、保険料払込期間中に資金が必要になる可能性が高い方も適していないでしょう。
また、医療保障も同時に備えたい方や投資性を重視した資産形成を求める方は、他の商品を検討することをおすすめします。
早期解約の可能性が高い人
終身保険プラチナは長期間の継続を前提とした商品であるため、転職や転居、家計状況の変化により早期解約の可能性が高い方には向いていません。契約後数年以内の解約では、解約払戻金がまったくないか、あってもごくわずかになる可能性があります。
特に、将来の収入や家計状況に不確実性が高い方の場合、保険料の支払い継続が困難になるリスクを慎重に検討する必要があります。
このような場合は、より柔軟性の高い保険商品や、掛け捨ての定期保険を検討することが適切かもしれません。
なお、定期保険と終身保険の違いに関しては、以下の記事も参考にしてみてください。
解約払戻金の返戻率を重視する人
終身保険プラチナは低解約払戻金型であるため、保険料払込期間中の解約払戻金は通常の約70%に抑えられています。解約払戻金の返戻率を重視し、貯蓄性を最優先に考える方には向いていません。
より高い返戻率を求める場合は、通常の終身保険や個人年金保険、あるいは他の金融商品での資産形成を検討することが適切でしょう。
保障機能よりも貯蓄機能を重視する場合は、保険以外の選択肢も含めて総合的に検討することが重要です。
保険料払込期間中に資金が必要になる可能性が高い人
低解約払戻金期間中の解約では大幅な元本割れが生じるため、保険料払込期間中に解約払戻金を活用する予定がある方には向いていません。特に、まとまった資金需要が予想される場合は注意が必要です。
このような場合は、解約ではなく契約者貸付制度の利用も考えられますが、利息負担が発生するため慎重な検討が必要です。
将来の資金需要を十分に検討し、緊急時の資金は別途確保したうえで加入することが重要でしょう。
医療保障も同時に備えたい人
終身保険プラチナは死亡保障に特化した商品であり、病気やケガでの入院・手術などの医療保障は含まれていません。医療保障も同時に確保したい場合は、別途医療保険への加入が必要になります。
チューリッヒ生命では「終身医療保険プレミアムZ」などの医療保険も提供しているため、組み合わせでの加入を検討することになります。
保険料負担を抑えるために医療保障も含めた一つの商品を希望する場合は、他社の商品も含めて比較検討することが適切です。
投資性を重視した資産形成を求める人
終身保険プラチナは安定的な解約払戻金の積み立てを特徴としますが、投資性を重視した積極的な資産形成には適していません。より高いリターンを求める場合は、変額保険や投資信託などの金融商品が適しているでしょう。
保険の主目的は保障であり、資産形成は副次的な効果として捉えることが重要です。
投資によるリターンを最優先に考える場合は、保険と投資を分けて考え、それぞれに適した商品を選択することが効率的です。
チューリッヒ生命の「終身保険プラチナ」に関する評判と口コミ
投資のコンシェルジュでは、独自にチューリッヒ生命の「終身保険プラチナ」の加入者から評判を集めました。良い評判と悪い評判の両方を紹介します。
良い評判・口コミ
保険金額を100万円単位で細かく設定でき、私は2,000万円にしても無理なく払えました。3大疾病払込免除特約も付けられるので、万一のリスクカバーと解約返戻金による資金活用の両立に期待しています。(40代 男性)
保障額を100万円単位で細かく設計できる柔軟性は、ライフイベントや相続対策に応じて段階的に見直せるメリットがあります。また、三大疾病払込免除特約を付加できる点は、医療リスクと死亡保障をセットで備えたい人に好相性です。
悪い評判・口コミ
3大疾病払込免除特約を付けると保険金額の上限が500万円に制限されると聞き、将来もっと大きな保障を確保したい自分には物足りなく感じました。(40代 男性)
三大疾病払込免除特約を付けると保険金額の上限が下がる点は、将来より大きな死亡保障を確保したい人にとってはデメリットです。この場合、死亡保障は当商品で最低限にとどめ、別途の定期保険や収入保障保険で補完する組み合わせを検討しましょう。
終身保険選びでよくある失敗パターンについては、以下のFAQも参考にしてみてください。
この記事のまとめ
終身保険プラチナは「保険料を抑えて終身保障を確保したい」「将来の資金需要にも備えたい」というニーズに適合する一方、低解約払戻金期間中の解約や特約付加時の保障制限には十分な注意が必要です。
加入を検討する際は、保険料払込期間を無理のない水準に設定し、緊急資金は別途確保しておくと安心でしょう。不安が残る場合は、専門家へシミュレーションを依頼し、ライフプラン全体で最適化する行動をおすすめします。

金融系ライター
厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1,000記事以上の執筆実績あり。
厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1,000記事以上の執筆実績あり。
関連する専門用語
終身保険
終身保険とは、被保険者が亡くなるまで一生涯にわたって保障が続く生命保険のことです。契約が有効である限り、いつ亡くなっても保険金が支払われる点が大きな特徴です。また、長く契約を続けることで、解約した際に戻ってくるお金である「解約返戻金」も一定程度蓄積されるため、保障と同時に資産形成の手段としても利用されます。 保険料は一定期間で払い終えるものや、生涯支払い続けるものなど、契約によってさまざまです。遺族への経済的保障を目的に契約されることが多く、老後の資金準備や相続対策としても活用されます。途中で解約すると、払い込んだ金額よりも少ない返戻金しか戻らないこともあるため、長期の視点で加入することが前提となる保険です。
低解約返戻金型終身保険
低解約返戻金型終身保険とは、保険期間が一生涯続く終身保険の一種で、一定期間内に解約した場合の返戻金(契約を途中でやめた際に受け取れるお金)が通常の終身保険よりも低く設定されている保険です。主に保険料を安く抑えるための仕組みで、長期間継続することを前提に作られています。 保険会社にとっては途中解約による支出が少ないため、その分保険料を割安にすることができるというメリットがあります。短期間で解約すると大きく元本割れしてしまうため、長期的な保障や資産形成を目的とした人向けの商品です。終身保障がありながら、支払い負担を抑えたいという人に選ばれることがあります。
解約返戻金
解約返戻金とは、生命保険などの保険契約を途中で解約したときに、契約者が受け取ることができる払い戻し金のことをいいます。これは、これまでに支払ってきた保険料の一部が積み立てられていたものから、保険会社の手数料や運用実績などを差し引いた金額です。 契約からの経過年数が短いうちに解約すると、解約返戻金が少なかったり、まったく戻らなかったりすることもあるため、注意が必要です。一方で、長期間契約を続けた場合には、返戻金が支払った保険料を上回ることもあり、貯蓄性のある保険商品として活用されることもあります。資産運用やライフプランを考えるうえで、保険の解約によって現金化できる金額がいくらになるかを把握しておくことはとても大切です。
元本割れ
元本割れとは、投資で使ったお金、つまり元本(がんぽん)よりも、最終的に戻ってきた金額が少なくなることをいいます。たとえば、100万円で投資信託を購入したのに、解約時に戻ってきたのが90万円だった場合、この差額10万円が損失であり、「元本割れした」という状態です。 特に、価格が変動する商品、たとえば株式や投資信託、債券などでは、将来の価格や分配金が保証されているわけではないため、元本割れのリスクがあります。「絶対に損をしたくない」と考える方にとっては、このリスクを正しく理解することがとても重要です。金融商品を選ぶときには、利回りだけでなく元本割れの可能性も十分に考慮しましょう。
定期保険
定期保険とは、あらかじめ決められた一定の期間だけ保障が受けられる生命保険のことです。たとえば10年や20年といった契約期間のあいだに万が一のことがあれば、保険金が支払われますが、その期間を過ぎると保障はなくなります。保障期間が限定されているため、保険料は比較的安く設定されています。特に子育て世代や住宅ローンを抱えている方など、特定の期間だけ万が一の保障を重視したい場合に適しています。貯蓄性はなく、純粋に「保障のための保険」である点が特徴です。
三大疾病保険
三大疾病保険とは、がん・急性心筋梗塞・脳卒中のいずれかと医師に診断されたとき、あるいは所定の状態に該当したときに、一時金が支払われる保険です。治療費はもちろん、仕事を休むことで減少する収入や、介護・生活環境の整備などの費用にも充てられるため、医療保険や公的医療保障を補完しながら家計への影響を抑える役割を果たします。保険会社や商品によって給付条件や支払上限、診断後の免責期間に違いがありますので、契約前に内容をよく確認し、自分のライフプランや貯蓄状況に合った保障額を選ぶことが大切です。
リビング・ニーズ特約
リビング・ニーズ特約とは、生命保険の被保険者が余命6か月以内などの診断を受けた場合に、死亡保険金の全部または一部を生前に受け取れる仕組みです。 医療費や介護費など多額の出費が急に必要になる場面で、保険金を先に受け取ることで生活資金を確保しやすくなります。受け取った後も契約を消滅させずに続けられるケースが多く、残りの保険金や保障内容は契約時の条件に従って変動します。 税金面では非課税枠や控除の対象になることもあり、利用前に受取額や相続税・所得税への影響を確認することが大切です。
非課税枠
非課税枠とは、税金が課されない金額の上限を指し、様々な税制に適用される制度。 例えば相続税では基礎控除額として「3,000万円+600万円×法定相続人数」が非課税枠となる。贈与税では年間110万円までの贈与が非課税。また、NISA(少額投資非課税制度)では年間の投資上限額に対する運用益が非課税となる。 このような非課税枠は、税負担の軽減や特定の政策目的(資産形成促進など)のために設定されており、納税者にとって税金対策の重要な要素となっている。
平準払
平準払とは、保険や年金などの金融商品で一定期間にわたり毎回同じ金額を支払う方法を指します。支払額が一定なので、家計の見通しを立てやすく、長期的にゆとりをもって資金計画を組みやすい点が特徴です。 特に保険では、契約期間中ずっと同額の保険料を支払うため、初期負担が抑えられ、将来的に保険料が急増するリスクもありません。結果として、安定したキャッシュフローを確保しつつ長期の保障や資産形成を無理なく続けられるメリットがあります。