株価高騰で株式分割が活発化し、最低投資金額が下がっていると聞きました。どういうことでしょうか?
株価高騰で株式分割が活発化し、最低投資金額が下がっていると聞きました。どういうことでしょうか?
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2026/01/29 12:16
男性
40代
最近のニュースで、株価が上がった企業が株式分割を行い、以前より少ない金額で株が買えるようになっていると知りました。株式分割とは何をするものなのか、なぜ株価が高くなると分割が行われるのかが分かりません。分割によって投資のしやすさがどう変わるのかを知りたいです。
回答
佐々木 辰
38歳
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
株式分割とは、すでに発行されている株式を細かく分けて株数を増やし、1株あたりの株価を引き下げる仕組みです。分割によって株主が保有する株数は増えますが、会社全体の価値が増えるわけではなく、理論上は保有資産の評価額は変わりません。株価と株数の見た目を調整し、取引しやすい状態に整えることが目的です。
日本株は通常100株単位で売買されるため、株価が上昇すると最低投資金額も大きくなります。株価が高くなりすぎると、個人投資家にとって購入のハードルが上がり、売買が成立しにくくなる傾向があります。そこで企業は株式分割を行い、必要資金を引き下げることで、より多くの投資家が参加できる環境を整えます。
分割によって少額から投資できるようになるため、投資を始めやすくなり、買い増しや分散投資もしやすくなります。一方で、分割は企業の業績や成長性を直接高めるものではなく、配当も原則として調整されるため、分割したからといって自動的に得をするわけではありません。投資判断では、株式分割という出来事だけに注目するのではなく、企業の業績や将来性、株価水準を冷静に確認することが大切です。
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関連する専門用語
株式分割
株式分割とは、1株をいくつかに分割し発行済みの株式数を増やすことである。増資をする訳ではなく無償で株式数を増やすため、「株式無償割り当て」とも呼ばれる。株式を分割するため、1株あたりの価値は小さくなるが、保有株の総価値自体は変わらない。 企業側のメリットとしては、株式の流動性が上がるという点がある。投資家側からすると、株式の最低購入金額が下がる、配当金を受け取る株数が増えるといったメリットがある。 一方、デメリットとしては株価変動の幅が大きくなることから、企業の信頼性の低下を招く恐れがある点が挙げられる。
発行済み株式数
発行済み株式数とは、企業が発行した株式の総数を指します。この数には、上場市場で取引される株式と企業が保有する自己株式が含まれます。発行済み株式数は、EPSやDPSの計算において重要な要素となります。
最低投資金額
最低投資金額とは、ある金融商品に投資をする際に、最初に必要とされる最小限の金額のことです。たとえば投資信託や不動産ファンド、債券などの商品では、「1万円以上から」や「10万円単位で」など、購入するために一定の金額が求められることがあります。 この金額は、商品の種類や運用会社、投資先によって異なります。投資を始める際には、この最低金額を満たしていなければ申し込み自体ができないため、自分の予算と照らし合わせて選ぶことが大切です。また、近年では少額から投資できる商品も増えており、初心者でも手軽に始めやすくなっています。最低投資金額は、投資のハードルや資金計画に直結する基本的な条件の一つです。
単元株
単元株とは、株式を売買する際の最小取引単位として証券取引所で定められている株数のことです。日本ではほとんどの上場企業が「1単元=100株」としており、株式を購入するにはこの単元株数を満たす必要があります。 たとえば、株価が1,000円の企業であれば、100株単位で購入するために最低でも10万円が必要になります。単元株制度は投資家の権利行使や企業の株主管理を効率化するために設けられており、単元株を保有していると、株主総会での議決権などの権利を得ることができます。一方、単元未満株(ミニ株など)でも取引は可能ですが、議決権がないなどの制限があります。資産運用を始めるにあたって、単元株の考え方を理解しておくことは、株式投資の基本といえます。
時価総額
時価総額、株式時価総額とは、ある上場企業の株価に発行済株式数を掛けたものであり、企業価値や規模を評価する際の指標。 時価総額が大きいということは、業績だけではなく将来の成長に対する期待も大きいことを意味する。





