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"リターンを見るだけ"はNG!?投資信託を購入するときにチェックすべき指標「シャープレシオ」とは?

難易度:

執筆者:

公開:

2023.04.02

更新:

2024.09.30

基礎知識ポートフォリオ投資理論

目次

計算式

実践方法

まとめ

シャープレシオとは、リスクあたりのリターンを計測するための指標です。

投資信託やファンドの運用実績を評価する際に利用されることが多いです。

シャープレシオの数値が高いほど、リスクの割にリターンが大きい・効率的にリターンを上げられれているファンドであるといえます。

シャープレシオという名前は、ノーベル賞経済学賞を受賞したウィリアムF.シャープによって開発された指標であることに由来します。

計算式

シャープレシオは、以下の計算式で算出されます。

sharper-ratio-formula

【分子】 評価したい投資信託・ファンドのリターンから、無リスク資産(無担保コールレートO/N物レート)のリターンを差し引きます。これにより、投資信託・ファンドの超過リターンを算出します。

【分母】 評価したい投資信託・ファンドの超過リターンの標準偏差(リスク)を算出します。 例えば、以下の条件でシャープレシオを算出してみます。

【条件】 ・投資信託A(リターン:8.9%、リスク8%)

・投資信託B(リターン:12.1%、リスク16%)

・無リスク資産(リターン:0.1%)

sharpe-ratio-example

投資信託Aのシャープレシオ > 投資信託Bのシャープレシオですので、投資信託Aの方が、投資信託Bよりも、効率的にリターンを上げられているといえます。

実践方法

計算式をお伝えしましたが、1つ1つの投資信託のシャープレシオを手で計算するのは、現実的に困難ですし、そもそも計算する必要はありません。

多くのネット証券では、取扱う投資信託のシャープレシオを提示してくれています。

主要ネット証券会社の表示場所は以下の通りです。

証券会社表示場所
SBI証券投資信託パワーサーチの「投資指標」に表示
楽天証券投信スーパーサーチの「シャープレシオ・標準偏差」に表示
マネックス証券ファンド検索・商品一覧のパフォーマンスに表示
松井証券投資信託一覧のファンド名をクリックに表示
GMOクリック証券ファンド一覧・検索の投資信託名をクリックし、決算履歴(分配金・基準価額・純資産総額)に表示

シャープレシオは、同じ資産タイプ・同一期間の商品比較に使用することが原則となります。

また、短期間(1年間)のシャープレシオだと、市場の騰落に大きな影響を受けることから中長期(3〜5年)のシャープレシオを参考にするのが望ましいです。

まとめ

  • シャープレシオは、リスクあたりのリターンを計測するための指標。
  • シャープレシオの数値が高いほど、リスクの割にリターンが大きい・効率的にリターンを上げられれているファンドであるといえる。
  • ネット証券会社の多くが、シャープレシオを算出・公表しているので、簡単に利用することができる。
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投資のコンシェルジュ編集部

MONO Investment

投資のコンシェルジュ編集部は、投資銀行やアセットマネジメント会社の出身者、税理士など「金融のプロフェッショナル」が執筆・監修しています。 販売会社とは利害関係がないため、主に個人の資産運用に必要な情報を、正確にわかりやすく、中立性をもってコンテンツを作成しています。

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シャープレシオ

金融商品の運用成績を測るための指標のひとつで、単純なリターンではなく、そのリターンを得るためにどのくらいのリスクを取っているかを計測したもの。 月次リターンのバラつきを示す標準偏差をリスク尺度として、負担したリスク1単位あたりの収益効率性をみるための指標。 数値の大きい方が効率よく運用されていることを示す。 ポートフォリオのリターン、標準偏差、無リスク資産の収益率で計算、具体的に以下の計算式で求められる。 (ファンドの平均リターン-安全資産利子率)÷標準偏差

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