ソニー生命の学資保険の特徴は？3つのプランとメリット・デメリット、加入者からの口コミも紹介

学資保険とは

学資保険は、子どもの教育費を準備するための保険商品です。毎月決まった保険料を支払い、子どもが高校や大学に進学する時期に合わせて、まとまったお金（満期保険金や祝い金）を受け取れる仕組みになっています。一般的には、子どもが0歳から6歳頃までに加入し、15年から22年程度かけて積み立てます。

学資保険の主なメリットは、銀行預金より利率が良い場合が多く、払い込んだ保険料より多くのお金を受け取れることがある点です。また、契約者である親に万が一のことがあった場合、以後の保険料支払いが免除されても保険金は予定通り受け取れる保障機能があります。さらに、強制的に積み立てができるため、教育費を確実に準備できるメリットもあります。

一方で、途中解約すると元本割れ、つまり払い込んだ保険料より少ない金額しか戻らないリスクがある点に注意が必要です。また、インフレに弱く、物価上昇時には実質的な価値が目減りする可能性もあります。教育費という明確な目標がある家庭にとって、計画的にお金を準備できる有効な手段の一つといえるでしょう。

学資保険の特徴やメリットなどは、以下の記事で解説しています。あわせてご覧ください。

ソニー生命の学資保険「学資金準備スクエア」とは？基本情報を解説

ソニー生命の学資金準備スクエアは、貯蓄性に特化した学資保険として、152万件を超える契約実績を誇る人気商品です。

ソニー生命の概要と信頼性

ソニー生命は1981年に設立された生命保険会社で、ソニーグループの金融部門を担っています。ソルベンシー・マージン比率は2,000%を超える高い水準を維持しており、保険金の支払い能力に問題のない安定した経営基盤を持ちます。

格付投資情報センター（R&I）からAA格付け、S&PグローバルレーティングからA+格付けを取得するなど、第三者機関からも高い評価を受けています。

2025年最新の返戻率情報

2025年8月時点での最新返戻率は、Ⅲ型で最大121.5%となっています（契約者30歳男性、子ども0歳、保険料払込期間10歳まで年払の場合）。これは、学資保険業界でもトップクラスの水準です。

返戻率は契約者の年齢、子どもの年齢、保険料払込方法、払込期間によって変動します。年払いや短期払いを選択することで、より高い返戻率を実現できる設計です。

ソニー生命「学資金準備スクエア」の3つのプラン詳細解説

学資金準備スクエアには、教育資金の受け取り方法に応じて3つのプランが用意されています。現在はⅢ型が主力商品として提供されており、最も返戻率が高く設定されています。

Ⅰ型（中高大進学サポート型）の特徴

Ⅰ型は中学・高校・大学の各進学時期に学資金を受け取るプランです。12歳、15歳、満期時（17歳または18歳）の3回に分けて受け取れるため、各段階での教育費負担に対応できます。

返戻率は約102%〜105%程度で、3つのプランの中では最も低くなりますが、早い時期から教育費をサポートできるメリットがあります。私立中学や高校受験を検討している家庭に適したプランです。

Ⅱ型（大学進学重点型）の特徴

Ⅱ型は大学進学時期のみに学資金をまとめて受け取るプランです。満期時（17歳または18歳）に一括で学資金を受け取るため、大学の入学金や初年度学費に集中的に備えられます。

返戻率はⅠ型よりも高く、約104%〜108%程度となります。中学・高校は公立で進学し、大学進学時に重点的に教育資金を準備したい家庭におすすめのプランです。

Ⅲ型（大学4年間サポート型）の特徴

Ⅲ型は大学在学中の4年間をサポートするプランで、現在の主力商品です。18歳、19歳、20歳、21歳、22歳の5回に分けて学資金を受け取るため、大学の学費を継続的に準備できます。

3つのプランの中で最も高い返戻率となり、最大121.5%を実現できます。毎年安定して教育費を受け取れるため、私立大学や医学部など学費が高額な進路を検討している家庭に最適です。

ソニー生命学資保険の6つのメリット

ソニー生命の学資保険は、高い返戻率と充実したサポート体制により、多くの家庭から選ばれています。ここでは主要な6つのメリットを紹介します。

業界トップクラスの高い返戻率

ソニー生命の学資保険は、返戻率の高さが大きな魅力です。Ⅲ型なら最大121.5%の返戻率を実現でき、他社の学資保険と比較しても業界最高水準となっています。

例えば、月額保険料1万5,000円を10年間支払った場合、総支払額180万円に対して約218万円を受け取れる計算になります。銀行預金の金利と比較すると、効率的な教育資金準備が可能です。

オーダーメイド設計が可能

学資金準備スクエアは、各家庭のニーズに合わせて柔軟にカスタマイズできます。保険料払込期間を10歳、15歳、17歳、18歳から選択でき、満期年齢も17歳または18歳で設定可能です。

早生まれのお子さまでも17歳満期を選択することで、大学受験シーズンに確実に教育資金を準備できます。このような細かな設定により、各家庭の教育方針に最適化されたプランを策定できるのです。

専任ライフプランナーのサポート

ソニー生命では、専任のライフプランナーが一人ひとりの家庭に合わせた最適なプランを提案します。ライフプランナーは保険だけでなく、経済・金融・税務などの幅広い知識を持つプロフェッショナルです。

契約後も継続的にサポートを受けられ、96.4%の顧客が満足度を表明しています。教育資金だけでなく、住宅購入や老後資金まで含めた総合的なライフプランニングを受けられる点が他社との大きな違いです。

保険料払込免除特約付き

契約者が死亡または所定の高度障害状態になった場合、それ以降の保険料支払いが免除されます。保険料の支払いが不要になっても、学資金は予定通り満額受け取れるため、万が一の際も安心です。

この特約により、契約者に何があってもお子さまの教育費は確実に準備されます。他の貯蓄方法では得られない、保険ならではの保障機能といえるでしょう。

生命保険料控除で節税効果

学資保険の保険料は、年末調整や確定申告で生命保険料控除の対象となります。年間保険料が8万円以上の場合、所得税で最大4万円、住民税で最大2万8,000円の控除を受けられます。

実質的な税負担軽減により、さらに効率的な教育資金準備が可能になります。高所得世帯ほど節税効果が大きくなるため、税制面でのメリットも見逃せません。

152万件の契約実績と信頼性

ソニー生命の学資保険は、2024年6月時点で152万件を超える契約実績があります。多くの家庭に選ばれ続けている実績は、商品の信頼性を示す重要な指標です。

ソニー生命学資保険の4つのデメリット・注意点

メリットの多いソニー生命の学資保険ですが、検討前に知っておくべきデメリットや注意点もあります。公平な判断のため、以下の点も確認しておきましょう。

医療保障などの特約なし

学資金準備スクエアには、子どもの医療保障や死亡保障などの特約を付加できません。貯蓄性を重視した設計のため、保障機能は保険料払込免除特約のみとなります。

ただし、多くの自治体では子どもの医療費助成制度があるため、実際には医療費負担は少ないケースが大半です。医療保障が必要な場合は、別途子ども向け医療保険への加入を検討する必要があります。

子どもの加入年齢制限が厳しい

加入できる子どもの年齢は0歳〜3歳までと制限されており、4歳以降は新規加入ができません。他社の学資保険では6歳や7歳まで加入可能な商品もあるため、加入時期を逃すリスクがあります。

妊娠中から加入できる出生前加入制度もありますが、早めの検討と決断が必要です。子どもが3歳を過ぎてからの教育資金準備を検討する場合は、他の方法を選択する必要があります。

中途解約で元本割れリスク

契約期間中に解約した場合、解約返戻金が払込保険料総額を下回る可能性があります。特に契約初期の解約では、大幅な元本割れが生じる恐れがあります。

学資保険は長期契約を前提とした商品のため、家計状況の変化で継続が困難にならないよう、無理のない保険料設定が重要です。途中解約のリスクを避けるため、十分な検討期間を設けてから契約することをおすすめします。

学資保険を途中で解約するときのデメリットや注意点については、こちらのQ&Aもご覧ください。

インフレリスクに対応不可

学資保険は契約時に受取金額が確定するため、将来のインフレ（物価上昇）に対応できません。長期的にインフレが進行した場合、実質的な購買力が目減りする可能性があります。

現在は低インフレ環境が続いていますが、18年後の経済情勢は予測困難です。インフレリスクが気になる場合は、一部を投資性商品で準備するなど、分散した教育資金準備も検討する価値があります。

ソニー生命の学資保険が向いている人の特徴

以下の特徴に該当する方は、ソニー生命の学資保険が適していると考えられます。自分の状況と照らし合わせて検討してみてください。

貯蓄性を最重視する人

教育資金準備において元本保証と確実性を最重視する方に適しています。投資によるリスクを避けたい方や、確実に教育費を準備したい方にとって、学資保険の安定性は大きなメリットです。

銀行預金よりも高い利回りを求めながらも、元本割れリスクは避けたいという方には最適な選択肢といえるでしょう。返戻率121.5%という数値は、リスクを取らない金融商品としては魅力的です。

プロのアドバイスを求める人

ライフプランナーによる専門的なアドバイスを受けたい方におすすめです。保険の提案だけでなく、ライフプランのシミュレーションもしてくれる点は、ソニー生命の強みです。

教育費だけでなく、住宅購入や老後資金も含めた総合的な資金計画を立てたい方に適しています。

保険の知識がない方でも、プロの視点から最適なプランを提案してもらえます。一人で判断するのが不安な方にとって、専任担当者がいる安心感は大きな価値となるでしょう。

早期加入できる人（子ども0～3歳）

子どもが0歳〜3歳の間に加入できる方は、高い返戻率を享受できます。特に0歳での加入なら最高水準の返戻率を実現でき、最も効率的な教育資金準備が可能です。

妊娠中から検討を始められる方なら、出生前加入制度を利用してさらに有利な条件で契約できます。早期加入のメリットを最大限活用できる状況にある方には非常におすすめです。

年払いで保険料を払える人

年払いを選択できる方は、月払いよりも高い返戻率を実現できます。ボーナスなどまとまった収入がある方や、家計管理を年単位で行える方は返戻率を高められるでしょう。

年払いにより保険料負担を軽減しながら、より効率的な教育資金準備が可能になります。キャッシュフローに余裕がある方は、ぜひ年払いを検討してみてください。

ソニー生命の学資保険が向いていない人の特徴

以下に該当する方は、ソニー生命の学資保険以外の教育資金準備方法を検討した方が良い可能性があります。

医療保障も重視したい人

子どもの医療保障も学資保険に含めたい方には不向きです。学資金準備スクエアは貯蓄特化型のため、医療特約の付加ができません。

保障と貯蓄を一つの商品で済ませたい方は、医療特約付きの他社学資保険を検討するか、学資保険と医療保険を別々に契約する必要があります。ただし、医療特約付きの学資保険は返戻率が低下する傾向があることも考慮すべきでしょう。

高いリターンを求める人

返戻率120%程度では物足りない方や、より高いリターンを期待する方には適していません。投資による資産形成に積極的な方なら、NISAを活用した投資信託の積立投資や株式投資のほうが、長期的には有利な可能性があります。

ただし、投資にはリスクが伴うため、確実性を犠牲にしてもリターンを追求したい方のみが選択すべき道です。リスク許容度と投資経験を十分に検討してから判断することが重要です。

教育資金を用意する方法は、学資保険だけではありません。学資保険の代わりとなる金融商品を知りたい方は、以下のQ&Aも参考にしてみてください。

子どもが4歳以上の人

お子さまが4歳以上の場合、新規加入ができないため検討対象外となります。この場合は、他社の学資保険や終身保険の活用、投資信託などの金融商品による教育資金準備を検討する必要があります。

加入年齢制限は厳しいデメリットですが、早期加入者に有利な条件を提供するための設計といえるでしょう。

「学資保険はいらない」という声を聞いたことがある方は、こちらもQ&Aをご覧ください。

途中解約の可能性がある人

転職や収入減少などで家計状況が変化しやすい方は注意が必要です。中途解約による元本割れリスクがあるため、継続困難になる可能性がある方には不向きです。

雇用が不安定な方や事業収入に波がある方は、より流動性の高い金融商品での教育資金準備を検討した方が安全でしょう。学資保険は長期契約を前提とした商品であることを十分に理解して判断することが大切です。

貯蓄型保険と掛け捨て保険の違いについては、こちらも記事も参考にしてみてください。

ソニー生命学資保険の口コミ・評判を分析

ソニー生命のホームページを参考に、実際の契約者からの口コミ・評判を分析します。

ソニー生命の学資保険に加入しています。我が家の場合は、進学学資金それぞれ36万円、満期で120万円受け取れることができるようになっており、進学学資金を合計で192万円受け取ることができるようになっています。大学進学時に200万円は学資保険でという考えがありましたので満足しています。進学学資金は使う予定はありませんが、人生、何が起きるか分からないと思いましたので、いざという時のお守りのようなものになっており、我が家としてはとても安心しています。（20代　女性）

学資保険の額は100万円にしています。別の学資保険に入っている長男の満期金の額も100万円で組んでおり、ほんとは200万円ほどでプランを組みたかったのですが、あまり家計に余裕がなく、ひとまず100万円で学資保険を組んでみるという考えでした。けれど、今思えばやはり頑張って200万円にしておけばよかったと感じています。「日々の生活で剰余金が出れば定期に…」という考えでは、なかなか貯められないからです。学資保険のように、定期的に決められた金額の保険料を払い込んでいくほうがやっぱり教育費用（教育資金）を準備できるものです。（30代　女性）

学資金の受取時期は大学時(5年間かけて分割で受取)にしました。高校まで通う資金は手元の貯金で賄えると考え、最初は大学時に一括で受け取れたらと思いました。しかし、分割のほうが戻り率（返戻率）がよかったこと、それまでの貯金で大学の入学金はある程度賄える算段がついたことなどが、受取を5年間の分割にした大きな理由です。大学入学の初年度が一番お金がかかると思いますので、その時に家計が赤字になるようであれば、大学入学時に一括で受け取ることにしたかもしれません。キャッシュフロー表を出してもらい、子どもの学校が私立だった場合、公立だった場合など、シミュレーションをして、考えることができたのがよかったと思っています。（30代　女性）

口コミからも分かるように、進学時期に合わせて学資金を受け取れるため、「いざという時のお守り」として家計の安心材料になります。

学資保険なら、決められた保険料を自動的に積み立てできます。意志の力に頼らず、確実に教育資金を準備できる点はメリットといえるでしょう。

このように、確実に教育資金を準備したい方・計画的な貯蓄が苦手な方・将来の不安に備えたい方・プロのアドバイスを受けながら最適なプランを作りたい方に向いています。

ソニー生命学資保険の契約手続きの流れ

学資金準備スクエアの契約を検討している方向けに、資料請求から契約完了までの具体的な手続きの流れを解説します。

資料請求から契約まで

まず、ソニー生命の公式サイトまたは電話（0120-158-679）で資料請求を行います。資料請求後、専任のライフプランナーから連絡があり、面談の日程を調整しましょう。

面談では、家族構成や教育方針、家計状況をヒアリングしたうえで、最適なプランを提案してもらえます。複数のシミュレーションを比較検討し、納得できるプランが決まったら申込手続きに進みます。

ライフプランナーとの相談内容

ライフプランナーとの相談では、学資保険だけでなく総合的なライフプランニングを行います。教育費の見積もりや住宅購入計画、老後資金などを含めた長期的な資金計画を立てられるため、お金に関する悩みがあれば相談してみてください。

独自ツール「GLiP（グリップ）」を使用し、全国の学校の実際の学費データをもとに、より具体的な教育費シミュレーションを作成できます。私立中高や国立大学の費用も正確に把握できるため、現実的な計画を立てられます。

必要書類と審査について

契約には、申込書、告知書、本人確認書類（運転免許証など）、印鑑が必要です。子どもが未出生の場合は、母子健康手帳なども必要になります。

健康状態については告知書による自己申告で、医師の診査は不要です。審査は通常1〜2週間程度で完了し、承諾されれば保険証券が発行されます。初回保険料の払込により契約が正式に成立します。