VIX指数が高いときは何をすればいいですか?
解決済み
0
2025/03/13 01:06
女性
30代
最近、VIX指数が上昇しているのですが、こういうときはどのように投資判断をすればいいのでしょうか?リスクを抑えつつ、どのような対応を取るべきか知りたいです。
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
VIX指数が高いと、市場の不安が高まっていることを意味します。このような状況では、冷静な対応が重要です。まず、自身のポートフォリオが過度にリスクを取っていないか確認し、必要に応じてリスクを抑える戦略を取りましょう。例えば、ポートフォリオの一部を現金化する、ディフェンシブな資産(債券や金など)を増やす、またはヘッジ手段としてプットオプションやVIXコールオプションを活用する方法があります。市場の恐怖が過剰になりすぎると、その後の反発の可能性も高まるため、逆張りの投資戦略を考えるのも一案です。
関連記事
関連質問
関連する専門用語
ボラティリティ
ボラティリティは、投資商品の価格変動の幅を示す重要な指標であり、投資におけるリスクの大きさを測る目安として使われています。一般的に、値動きが大きい商品ほどそのリスクも高くなります。 具体的には、ボラティリティが大きい商品は価格変動が激しく、逆にボラティリティが小さい商品は価格変動が穏やかであることを示します。現代ポートフォリオ理論などでは、このボラティリティを標準偏差という統計的手法で数値化し、それを商品のリスク度合いとして評価するのが一般的です。このため、投資判断においては、ボラティリティの大きい商品は高リスク、小さい商品は低リスクと判断されます。
安全資産
安全資産とは、価格変動が少なく、元本の減少リスクが低い資産のことを指す。代表的なものとして、銀行預金、国債、定期預金、MMF(マネーマーケットファンド)などがある。 これらの資産はリスクが低いため、資産の一部を安全資産に振り分けることで、ポートフォリオ全体のリスクを抑える役割を果たす。特に、短期間で使用する予定の資金や、生活費の予備資金として適している。 インフレの影響を受けるため、長期的に資産を増やす目的ではリスク資産と併用することが一般的である。
リスクヘッジ
リスクヘッジとは、リスクを予測して、リスクに対応できるよう備えること。 投資信託は株式等の価格変動のある商品のため、元本割れや損失になることがあるが、そのリスクを未然に予測し、回避するよう備えること。
プットオプション
プットオプションとは、ある資産を将来の決められた価格で売ることができる「権利」のことです。 株などの資産が値下がりしたときに、その値下がりによる損失を抑えるための「保険」のような役割を果たします。 たとえば、ある株が今100円で取引されていて、将来値下がりしそうだと考えたとします。ここで「1か月後に100円で売れるプットオプション」を買っておけば、仮に1か月後に株価が80円に下がっていても、100円で売ることができます。市場価格より高く売れるため、その差額で利益が出ます。 逆に、株価が120円に上がった場合は、わざわざ100円で売る必要がなくなるので、そのプットオプションは使いません。損失は最初に払った「プレミアム(オプション料)」だけです。このように、損失は限定的で、下落時には利益が出せるのがプットオプションの大きな特徴です。 また、プットオプションは投資家が保有している株の値下がりに備える手段としても使われます。たとえば、大きなイベントや相場の不安定な局面で、一時的にリスクを避ける目的で活用されることがあります。 ただし、プットオプションには「時間が経つだけで価値が減っていく」という特性があります。これは「時間的価値の減少(タイムディケイ)」と呼ばれる現象です。オプションには有効期限があるため、満期までの期間が短くなるほど、「この先相場が動く可能性が小さくなった」と見なされ、オプションの価値は自然と下がっていきます。つまり、何もしなくても時間が経つだけで価値が目減りしてしまうのです。 そのため、プットオプションを使う場合は「いつ下がるか」というタイミングも重要になります。あまりに早く買ってしまうと、思ったより相場が動かずに価値だけが減っていく、ということも起こり得ます。
逆張り
逆張りとは、相場の下落時に買って上昇時に売るという、相場の流れに逆らって売買を行う投資手法のこと(対義語:順張り)。逆張り時の投資家の予想としては、株価の下落時は株価の下落が早期に止まることや下落の反発が起きて株価が上昇することを予想し、株価の上昇時は株価の上昇が早期に止まることを予想する。逆張りのメリットとしては、順張りよりも株式購入コストが抑えられることが挙げられるが、デメリットとしては、順張りよりも決断が難しく、リスクも高いことが挙げられる。