Loading...

MENU

投資の知恵袋>

医療保険に加入する主なデメリットは何ですか?

回答受付中

0

2025/07/30 08:19

生命保険
生命保険

男性

30代

question

医療保険はメリットだけでなくデメリットもあると聞きます。毎月の保険料が将来どの程度の負担になるのか、保険を使わなかった場合の損失や保障の重複リスクなども気になります。加入前に知っておくべき欠点を具体的に教えてください。どんな点に注意すればよいでしょうか?


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

最大の欠点は長期的な保険料負担です。月5,000円でも40年間で240万円超となり、貯蓄や投資に回していれば複利効果を逃す機会費用が生じます。

また多くの医療保険は掛け捨て型で、給付を受けなければ支払額が戻らず「損をした」と感じやすい点もデメリットです。さらに勤務先の団体保険や共済、クレジットカード付帯保険を確認せずに加入すると保障が重複し、必要以上の保険料を払うリスクがあります。

逆に保険料を抑えるあまり入院日額や特約を削り過ぎれば、実際に入院した際に保障不足に陥る恐れがあり、調整が難しい点も欠点です。加入年齢が高くなるほど保険料は上昇し、50代以降の新規契約では月1万円を超えるケースも少なくありません。

物価上昇や医療技術の進歩による給付設計の陳腐化にも注意が必要で、定期的な見直しを怠るとインフレに対して実質的な保障が目減りします。

これらのデメリットを最小化するには、①公的医療保険と高額療養費制度で賄える範囲を把握し、②月収の1〜3%以内に保険料を抑え、③ライフイベントごとに重複・不足を点検して保障と保険料のバランスを最適化することが重要です。

佐々木 辰さんに相談する
資産を自動で見える化CTAバナー

関連記事

【2025年版】おすすめの医療保険を厳選|必要かどうかを判断するポイントや選び方を徹底解説

【2025年版】おすすめの医療保険を厳選|必要かどうかを判断するポイントや選び方を徹底解説

2025.07.30

難易度:

生命保険基礎知識

関連する専門用語

保険料

保険料とは、保険契約者が保険会社に対して支払う対価のことで、保障を受けるために定期的または一括で支払う金額を指します。生命保険や医療保険、損害保険など、さまざまな保険商品に共通する基本的な要素です。保険料は、契約時の年齢・性別・保険金額・保障内容・加入期間・健康状態などに基づいて算出され、一般にリスクが高いほど保険料も高くなります。 また、主契約に加えて特約(オプション)を付加することで、保険料が増えることもあります。保険料は、契約を維持し続けるために必要な支出であり、未納が続くと保障が失効する場合もあるため、支払計画を立てることが大切です。資産運用の観点からも、保険料の支払いが家計に与える影響や、保障と費用のバランスを見極めることは、ライフプラン設計において重要な判断材料となります。

重複保障

重複保障とは、複数の保険に加入することで、同じような内容の保障が重なる状態を指します。たとえば、すでに医療保険に加入しているにもかかわらず、別の医療保険にも加入しており、入院や手術時に複数の保険金が支払われるようなケースが典型です。 医療保険やがん保険などの「定額給付型」の保険では、加入しているすべての契約に基づいて保険金を重ねて受け取ることが可能です。一方、火災保険や旅行保険などの「実損補償型」の保険では、実際の損害額を上限に給付が調整されるため、保険金の重複受け取りはできません。 一見すると重複保障は手厚いように見えますが、必要以上に保険料を支払っている可能性もあり、家計の無駄につながることがあります。資産運用の観点では、保障の種類と受け取り方を正しく理解した上で見直しを行い、必要な保障に絞ることで、浮いた保険料を将来の資産形成に回すことが重要です。

掛け捨て保険

掛け捨て保険とは、一定期間の保障を得ることに特化した保険で、保険期間が終わった後に保険料が戻ってこないタイプの保険です。代表的なものに、定期型の生命保険や医療保険があります。保障が必要な期間に絞って加入できるため、毎月の保険料を安く抑えられるのが大きな特徴です。貯蓄機能はないものの、万一に備えるコストパフォーマンスが高く、特に子育て世代や住宅ローン返済中など、一時的に大きな保障を必要とする方に適しています。「お金が戻らないから損」と感じる方もいますが、必要な時期に必要な保障を効率よく確保する手段として、多くの方に利用されています。

高額療養費制度

高額療養費制度とは、1ヶ月間に医療機関で支払った自己負担額が一定の上限額を超えた場合、その超過分については後から払い戻しを受けられる公的な医療費助成制度です。日本の公的医療保険制度では、治療費の自己負担割合は原則3割(高齢者等は1〜2割)とされていますが、重い病気や手術、長期入院などで医療費がかさむと、家計への影響が大きくなります。高額療養費制度は、そうした経済的負担を軽減するために設けられており、「所得区分に応じた月ごとの上限額」を超える分について、申請によって払い戻しを受けることができます。 さらに、事前に健康保険の窓口で「限度額適用認定証」を取得して医療機関に提示すれば、病院の窓口で支払う額自体を、最初から自己負担限度額までに抑えることも可能です。これにより、退院後の申請を待たずに、現金の一時的な負担を大きく減らすことができます。 この制度の上限額は、70歳未満・70歳以上で異なり、さらに被保険者の所得区分(年収目安)に応じて細かく設定されています。例えば、年収約370万〜770万円程度の方(一般的な所得区分)であれば、1ヶ月あたりの自己負担限度額は「約8万円+(総医療費−26.7万円)×1%」となり、想定以上の医療費負担が発生しても、上限を超えた分は保険者から還付されます。 資産運用の観点では、この制度の存在によって、突発的な医療費リスクの一部を公的にカバーできるため、「民間医療保険や緊急時資金の準備」を過度に厚くする必要がない可能性があります。 つまり、医療費リスクへの備えを公的制度・民間保険・現金準備のバランスで考える際、この制度の適用範囲を正しく理解しておくことが、保険の選択や生活防衛資金の適切な設定に役立ちます。特に、高所得者層や自営業者は制度上の上限額が比較的高めに設定されている点や、支給までにタイムラグがあることも踏まえ、制度と現金の備えの両面から検討することが重要です。

インフレリスク

インフレリスクとは、物価の上昇が投資の実質的な価値や収益を減少させるリスクを指します。インフレが進行すると、通貨の購買力が低下し、同じ金額で以前よりも少ない商品やサービスしか購入できなくなります。このリスクは特に固定収益をもたらす投資、例えば債券や定期預金に顕著に現れます。債券のクーポン支払いや元本返済の実質的価値が、インフレによって目減りするためです。 投資家はインフレリスクを考慮に入れてポートフォリオを構築する必要があります。たとえば、インフレに対抗するために不動産や株式などのリアルアセットに投資する方法があります。これらの資産は、インフレの環境下で価値が上昇する傾向にあるため、インフレリスクから保護する効果が期待できます。また、インフレに連動する形で利息が上昇するインフレ連動債(TIPSなど)に投資することも、インフレリスクを管理する一つの手段です。 インフレリスクは、特に長期投資の計画において重要であり、経済全体の物価水準の変動を考慮に入れながら、資産を適切に配置し、リバランスを行うことが必要です。 さらに、異なる国や地域でのインフレ率の違いにも注意を払い、グローバルな視点からポートフォリオを見直すことも有効です。このように、インフレリスクを適切に理解し、対策を講じることで、投資の目標達成に向けた戦略的な判断が可能となります。

機会損失

機会損失とは、ある選択をしたことによって、別の選択肢で得られたはずの利益を失うことを指します。例えば、低金利の預金に資金を預けている間に、高利回りの投資商品で運用する機会を逃す場合などが該当します。資産運用においては、慎重になりすぎて投資を見送ることで得られたはずのリターンを逃さないよう、適切なリスク管理を行うことが重要です。

無料で相談してみる

専門家に相談してみませんか?

無料で相談してみる

投資の知恵袋では、あなたの投資や資産に関する疑問や悩みを専門のアドバイザーに気軽に相談することが可能です。
ぜひご利用ください。

専門家に質問してみる

関連記事

【2025年版】おすすめの医療保険を厳選|必要かどうかを判断するポイントや選び方を徹底解説

【2025年版】おすすめの医療保険を厳選|必要かどうかを判断するポイントや選び方を徹底解説

2025.07.30

難易度:

生命保険基礎知識
年収800万円超の会社員が注意すべき医療費リスクと備え方

年収800万円超の会社員が注意すべき医療費リスクと備え方

2025.06.27

難易度:

ライフイベント生命保険公的年金
定期保険と終身保険はどう違う?4つの種類を3つの軸で整理する保険選びガイド

定期保険と終身保険はどう違う?4タイプを3つの軸で整理する保険選びガイド

2025.07.19

難易度:

ライフイベント基礎知識生命保険貯蓄型保険定期保険

資産運用に役立つ情報をいち早くGET!

無料LINE登録

資産運用について気軽にご相談したい方

プロへ相談する

当メディアで提供するコンテンツは、情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。 銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。 本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。 また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。

投資のコンシェルジュ

運営会社: 株式会社MONO Investment

Email:

運営会社利用規約各種お問い合わせプライバシーポリシーコンテンツの二次利用について

「投資のコンシェルジュ」はMONO Investmentの登録商標です(登録商標第6527070号)。

Copyright © 2022 株式会社MONO Investment All rights reserved.

「投資のコンシェルジュ」はMONO Investmentの登録商標です(登録商標第6527070号)。

Copyright © 2022 株式会社MONO Investment All rights reserved.