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ボリンジャーバンドとはどのように設定される手法ですか?また、見方・使い方を教えて下さい

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2025/09/02 08:27

株式
株式

男性

30代

question

ボリンジャーバンドというテクニカル指標について詳しく知りたいです。具体的には、どのような計算方法や設定条件によってバンドが形成されるのか、またチャート上での見方や活用方法についても教えていただけますか?


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

ボリンジャーバンドは、移動平均線を中心に、その上下に統計的な「標準偏差」を加減して描かれるテクニカル分析手法です。一般的には「20日移動平均線」を中心線とし、そこから上下に±2σ(標準偏差)を設定したバンドを表示します。価格がバンド内に収まる確率は約95%とされ、相場の変動幅を視覚的に把握できるのが特徴です。

見方としては、バンドが狭くなっている状態は「ボラティリティが低下しており、近い将来に大きな値動きが起こる可能性がある」と解釈されます。逆にバンドが広がっているときは「相場が大きく動いている状態」を示します。

また、価格が上限バンドに近づけば「買われすぎ」、下限バンドに近づけば「売られすぎ」とされることが多いです。ただし、バンドを抜ける動きがトレンドの継続を示す場合もあるため、単純に逆張りで使うのではなく、トレンドの有無や出来高など他の指標と併用することが望ましいです。

使い方の例としては、①価格がバンドの上限に達した際に売りシグナル、下限に達した際に買いシグナルとして逆張りに活用する方法があります。もう一つは、②バンドの収縮後に拡大したときの方向へ順張りでエントリーする方法です。特に②は「スクイーズ(収縮)」から「エクスパンション(拡大)」へ移行する場面を狙う戦略として多くの投資家に利用されています。

初心者の方にとっては、まず「相場が落ち着いているのか、荒れているのか」を直感的に把握するツールとして理解すると良いでしょう。その上で、他のテクニカル指標やファンダメンタルズと併せて使うことで、より信頼性の高い投資判断が可能になります。

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ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドとは、株式や為替などの価格が「今どのくらい高いか安いか」を判断するために使われるテクニカル分析の指標の一つです。移動平均線を中心に、その上下に「バンド」と呼ばれる帯を描き、価格がこの範囲にどのように収まっているかを見ます。 バンドは価格の変動幅に応じて広がったり狭まったりし、値動きの勢いを視覚的に把握できる特徴があります。価格がバンドの上限に近づくと「高値圏」とされ、下限に近づくと「安値圏」とされることが多いですが、必ずしも売買のタイミングを直接示すわけではなく、相場の流れや勢いを理解する補助的なツールとして利用されます。投資初心者にとっては、価格の変動を直感的に理解しやすくするための便利な指標といえます。

移動平均線

移動平均線とは、株価や為替レートなどの価格の動きを滑らかにして、相場のトレンド(方向性)をわかりやすくするための線のことをいいます。 たとえば、ある株の過去5日間の終値を毎日平均して、その平均値を線でつないでいくと「5日移動平均線」ができます。これにより、日々の細かい値動きに左右されず、価格の流れや傾向をつかみやすくなります。 投資の世界では、短期(例:5日)、中期(例:25日)、長期(例:75日や200日)といったさまざまな期間の移動平均線が使われ、それぞれが売買のタイミングを見極める目安とされます。特に初心者でも視覚的にトレンドを把握しやすいため、テクニカル分析の基本として広く利用されています。

標準偏差

標準偏差とは、データが平均からどれだけ散らばっているか、つまりデータのばらつき(変動の大きさ)を表す統計的な指標です。資産運用の世界では、主にリターンの変動性を測るために使われ、「リスク」の指標として重要な役割を持っています。 たとえば、ある投資商品の平均リターンが年5%だったとしても、その年ごとの実際のリターンが毎回大きく上下していれば、それは「リスクが高い」と判断されます。この変動の大きさを数値化したものが標準偏差であり、数値が大きいほどリターンのブレが大きく、不確実性が高いことを意味します。 逆に、標準偏差が小さい場合はリターンが安定しており、将来の見通しが立てやすい投資対象とされます。ポートフォリオのリスク管理や資産配分を考える際にも、標準偏差を活用することで、全体のリスク水準を定量的に比較・評価することができます。

ボラティリティ

ボラティリティは、投資商品の価格変動の幅を示す重要な指標であり、投資におけるリスクの大きさを測る目安として使われています。一般的に、値動きが大きい商品ほどそのリスクも高くなります。 具体的には、ボラティリティが大きい商品は価格変動が激しく、逆にボラティリティが小さい商品は価格変動が穏やかであることを示します。現代ポートフォリオ理論などでは、このボラティリティを標準偏差という統計的手法で数値化し、それを商品のリスク度合いとして評価するのが一般的です。このため、投資判断においては、ボラティリティの大きい商品は高リスク、小さい商品は低リスクと判断されます。

出来高

出来高とは、ある期間に売買された株式の数量のことを意味します。出来高が多いと、その株に多くの人が関心を持って取引していることを表し、価格も動きやすくなります。反対に出来高が少ないと、取引が活発でないため、売りたいときに売れなかったり、価格が思ったように動かなかったりすることもあります。

トレンド

トレンドとは、株式や為替、債券、商品などの相場が一定期間にわたって上昇または下降する方向性のことを指します。日本語では「傾向」や「流れ」と訳され、資産価格がどちらの方向に動いているかを表す基本的な概念です。 たとえば、価格がじわじわと上がっていく状態は「上昇トレンド」、逆に下がり続けている状態は「下降トレンド」と呼ばれます。 相場には、常に短期・中期・長期のさまざまな時間軸のトレンドが存在し、それを把握することで投資判断や売買のタイミングを考えるうえでの重要なヒントになります。特にチャート分析(テクニカル分析)では、移動平均線やトレンドラインなどを使ってこのトレンドを視覚的に捉えようとします。 トレンドに逆らわずに投資することは、リスクを抑えながら利益を狙うための基本的な戦略とされ、「トレンドに乗る」という言葉がよく使われます。投資初心者にとっても、市場全体の大まかな方向をつかむ感覚としてトレンドの理解はとても役立ちます。

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