不労所得で生活してる人はどんな資産を持っていますか?
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2025/07/18 08:19
男性
30代
SNSなどで「不労所得で自由に暮らしている」と発信している人を見かけますが、実際にどんな資産を持っているのかよく分かりません。自分も将来的に働かずに収入を得たいと思っているので、具体的にどのような資産を持つのが一般的なのか教えてください。
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
不労所得で生活している人が主に保有する資産には、以下のようなものがあります。
まず、高配当株や高配当ETFがあります。これらは株式の配当を定期的に受け取ることで収入源とする方法で、分散効果も得られます。
次に、不動産投資です。賃貸マンションやアパートなどの実物不動産を所有し家賃収入を得る人もいれば、実物の管理負担を避けるためREIT(不動産投資信託)を活用する人もいます。
また、安定的な利息収入を狙って債券やインフラファンドを保有するケースも多いです。これらは比較的リスクが低く、収入を安定化させるのに役立ちます。
実際には、これらの資産をバランスよく組み合わせ、税引後で年間3~4%程度の利回りを目標に運用するのが一般的です。また、資産価格の下落や収入の減少に備え、生活費の2〜3年分の現預金を別途用意するのも重要です。
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不労所得
不労所得とは、自分が日常的に労働や時間を提供しなくても継続的に得られる収入のことを指します。代表的なものとしては、株式の配当金、不動産の家賃収入、投資信託の分配金、著作権や特許収入などがあります。 これらは一度仕組みや資産を構築すれば、定期的な手間をかけずに収入を得ることができるため、働かなくても得られる所得という意味で「不労」と呼ばれます。ただし、実際には最初に資産を購入したり、投資先を選んだりするための準備や管理が必要となることが多く、「完全に手放し」というわけではありません。資産運用においては、不労所得を安定的に得る仕組みをつくることが、将来の生活の安心や経済的自立を目指すうえで大きな目標となります。
高配当株
高配当株とは、企業が株主に支払う配当金の利回りが相対的に高い株式のことを指します。一般的に、配当利回り(1株当たりの年間配当金 ÷ 株価)が高い銘柄が高配当株とされ、安定したキャッシュフローを求める投資家に人気があります。特に、金融、エネルギー、インフラ関連など、景気の影響を受けにくい業種に多い傾向があります。 高配当株への投資は、定期的なインカムゲイン(配当収入)を得ることができるため、長期投資や老後資産形成にも適しています。ただし、企業の業績悪化や減配リスク、株価下落の可能性にも注意が必要です。配当だけでなく、企業の財務健全性や成長性を考慮しながら投資判断を行うことが重要です。
ETF(上場投資信託)
ETF(上場投資信託)とは、証券取引所で株式のように売買できる投資信託のことです。日経平均やS&P500といった株価指数、コモディティ(原油や金など)に連動するものが多く、1つのETFを買うだけで幅広い銘柄に分散投資できるのが特徴です。通常の投資信託に比べて手数料が低く、価格がリアルタイムで変動するため、売買のタイミングを柔軟に選べます。コストを抑えながら分散投資をしたい人や、長期運用を考えている投資家にとって便利な選択肢です。
REIT(Real Estate Investment Trust/不動産投資信託)
REIT(Real Estate Investment Trust/不動産投資信託)とは、多くの投資家から集めた資金を使って、オフィスビルや商業施設、マンション、物流施設などの不動産に投資し、そこで得られた賃貸収入や売却益を分配する金融商品です。 REITは証券取引所に上場されており、株式と同じように市場で売買できます。そのため、通常の不動産投資と比べて流動性が高く、少額から手軽に不動産投資を始められるのが大きな特徴です。 投資家は、REITを通じて間接的にさまざまな不動産の「オーナー」となり、不動産運用のプロによる安定した収益(インカムゲイン)を得ることができます。しかも、実物の不動産を所有するわけではないので、物件の管理や修繕といった手間がかからない点も魅力です。また、複数の物件に分散投資しているため、リスクを抑えながら収益を狙える点も人気の理由です。 一方で、REITの価格は、不動産市況や金利の動向、経済環境の変化などの影響を受けます。特に金利が上昇すると、REITの価格が下がる傾向があるため、市場環境を定期的にチェックしながら投資判断を行うことが重要です。 REITは、安定した収益を重視する人や、実物資産への投資に関心があるものの手間やコストを抑えたい人にとって、有力な選択肢となる資産運用手段の一つです。
債券
債券(サイケン、英語表記:Bond)とは、発行者が投資家に対して将来一定の金額を支払うことを約束する金融商品です。 国や地方自治体、企業などが資金を調達する目的で発行し、投資家はこれを購入することで、定期的に利息(クーポン)を受け取ります。満期が来ると、投資した本金が返済されます。 債券はリスクが比較的低く、安定した収入を求める投資家に選ばれることが多いです。 また、市場で自由に売買が可能であるため、流動性も確保されています。債券市場は世界的にも広がりを見せており、多様な投資戦略に利用されています。
インフラファンド
インフラファンドとは、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギー施設、あるいは高速道路、空港、水道といった公共性の高いインフラ(社会基盤)に投資し、その施設から得られる安定的な収益を投資家に分配することを目的とした投資信託の一種です。 日本では主に東京証券取引所に上場されており、株式のように売買できる仕組みとなっています。インフラファンドの魅力は、発電所などが長期にわたり安定収益を生むことから、分配金(配当)利回りが比較的高く、かつ景気変動の影響を受けにくい点にあります。そのため、安定収入を求める資産運用の一手段として注目されています。ただし、自然災害や制度変更による収益への影響には注意が必要です。