S&P500に投資する場合、ETFと投資信託のどっちを選ぶべきでしょうか?
S&P500に投資する場合、ETFと投資信託のどっちを選ぶべきでしょうか?
回答受付中
0
2025/10/22 09:04
男性
30代
S&P500に連動する商品がたくさんありますが、ETFと投資信託の違いがよくわかりません。どちらを選ぶと効率的に資産を増やせるのか、手数料や運用のしやすさ、税金面なども含めて教えて下さい。
回答
佐々木 辰
38歳
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
毎月コツコツ積み立てて「ほったらかしで増やしたい」人は投資信託、まとまった資金で一括投入したい人やリアルタイム売買・最安級コストを重視する人はETFが向きます。
投資信託の強みは、使い勝手と複利の効率性です。100円程度からの自動積立ができ、約定は1日1回の基準価額なので板やスプレッドを気にせず続けられます。無分配や自動再投資が主流で課税を繰り延べながら複利を効かせやすく、為替処理もファンド内で完結します。
ただし、指値や逆指値で機動的に動けないことと、同一指数の最安ETFと比べると信託報酬がわずかに高くなりやすい点には注意が必要です。
ETFの強みは、保有コストと機動性の高さです。米国籍のS&P500連動ETFは経費率が非常に低く、取引所でリアルタイム売買できるため急落時の指値拾いや一括投資、短期のリバランスに向きます。国内上場・円建てのS&P500連動ETFなら円貨で売買でき、特定口座やNISAとも組み合わせやすい利便性があります。
一方で、売買のたびにスプレッドや為替コスト(米国ETF)がかかり、分配金に課税が都度発生するため課税口座では複利効率が落ちやすい点が弱点です。
税制の観点では、課税口座で無分配型の投資信託を保有すると課税の繰り延べで、複利効率が上がります。ETFは分配金課税が発生しやすく、同水準の表面リターンでも手取りがわずかに劣る局面があります。
判断のポイントは「積立しやすさ」「総コスト」「手間」「売買自由度」「制度適合」の五つに集約できます。自動積立で手間を最小化し複利を最大化したいなら、低コスト・無分配型のS&P500投資信託をコアに据えるのが王道です。経費率最重視で一括投資や機動的売買を織り込みたいなら、ETFをコアに据える選択が合理的です。
関連記事
関連質問
2025.08.29
女性40代
“NISA口座で受け取った配当金は非課税ですか?再投資では枠を消費しますか?”
A. NISAの配当金・分配金は証券会社口座で受け取れば非課税ですが、銀行口座等で受け取ると課税対象になります。再投資は新規購入扱いとなり非課税枠を消費します。
2025.06.30
男性40代
“投資信託の分配金には、どのような種類がありますか?”
A. 分配金には課税される普通分配金と非課税の特別分配金があります。普通分配金は運用益なので資産が増えますが、特別分配金は元本払戻しで受取後に基準価額が同額下がり資産は増えません。
2025.01.21
男性40代
“インデックスファンドとETFの違いは何ですか?”
A. インデックスファンドは積立NISA向きで手間少、ETFはリアルタイム売買でき機動性高。投資スタイルで選びます。
2025.02.11
男性30代
“暗号資産ETFの税金はどうなりますか?”
A. 国内上場の暗号資産ETFは株式ETF同様に分離課税20.315%で損益通算・NISA適用可。現物取引は最大55%課税、海外ETFは銘柄次第で雑所得扱いの恐れあり、要確認です。
2025.06.21
男性
“金積み立てと金ETF ”
A. 金積立は現物保有の安心感がある一方、売却益は総合課税。金ETFは換金性が高く、NISAなら非課税で効率的。税制と目的を踏まえ、金ETFへの移行または併用が有力な選択肢です。
2025.06.17
男性60代
“高配当株ETFと高配当株投資信託の主な違いは何ですか?”
A. ETFは取引所で株式のようにリアルタイム売買でき、信託報酬が低水準です。投資信託は基準価額で一日一回取引でき、自動積立や毎月分配設定が容易です。売買頻度と分配ニーズを踏まえて選ぶことが大切です。
関連する専門用語
S&P500指数
S&P500指数とは、アメリカの代表的な株価指数の一つで、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出しています。米国を代表する主要企業500社の株価をもとに構成されており、テクノロジー、金融、ヘルスケアなど幅広い業種が含まれるのが特徴です。 この指数は、米国株式市場全体の動向を示す指標として世界中の投資家に注目されており、投資信託やETF(上場投資信託)のベンチマークとしても広く活用されています。「アメリカ経済の健康状態を測る体温計」とも言われる、非常に重要な指標です。
投資信託
投資信託は、多くの投資家から集めた資金を一つの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する金融商品です。運用によって得られた成果は、各投資家の投資額に応じて分配される仕組みとなっています。 この商品の特徴は、少額から始められることと分散投資の効果が得やすい点にあります。ただし、運用管理に必要な信託報酬や購入時手数料などのコストが発生することにも注意が必要です。また、投資信託ごとに運用方針やリスクの水準が異なり、運用の専門家がその方針に基づいて投資先を選定し、資金を運用していきます。
信託報酬
信託報酬とは、投資信託やETFの運用・管理にかかる費用として投資家が間接的に負担する手数料であり、運用会社・販売会社・受託銀行の三者に配分されます。 通常は年率〇%と表示され、その割合を基準価額にあたるNAV(Net Asset Value)に日割りで乗じる形で毎日控除されるため、投資家が口座から現金で支払う場面はありません。 したがって運用成績がマイナスでも信託報酬は必ず差し引かれ、長期にわたる複利効果を目減りさせる“見えないコスト”として意識されます。 販売時に一度だけ負担する販売手数料や、法定監査報酬などと異なり、信託報酬は保有期間中ずっと発生するランニングコストです。 実際には運用会社が3〜6割、販売会社が3〜5割、受託銀行が1〜2割前後を受け取る設計が一般的で、アクティブ型ファンドでは1%超、インデックス型では0.1%台まで低下するケースもあります。 同じファンドタイプなら総経費率 TER(Total Expense Ratio)や実質コストを比較し、長期保有ほど差が拡大する点に留意して商品選択を行うことが重要です。
スプレッド(Spread)
スプレッド(Spread)とは、金融商品の売値(ビッド:Bid)と買値(アスク:Ask)の差のことをいいます。主に外国為替市場や債券市場、株式市場などで使われる用語です。 ビッド(Bid)は投資家がその商品を「売るときに受け取れる価格」、アスク(Ask)は「買うときに支払う価格」を指します。スプレッド(Spread)が広いほど、投資家にとっての取引コストが高くなるため、売買のタイミングには注意が必要です。 一般的に、流動性の低い市場や銘柄ではスプレッドが広がりやすく、反対に、取引が活発な市場ではスプレッドが狭くなる傾向があります。そのため、スプレッドの大きさは、市場の流動性や取引コストを判断する一つの指標となります。
複利
複利とは、利息などの運用成果を元本に加え、その合計額を新たな元本として収益拡大を図る効果。利息が利息を生むメリットがあり、運用成果をその都度受け取る単利に比べ、高い収益を期待できるのが特徴。短期間では両者の差は小さいものの、期間が長くなるほどその差は大きくなる。
関連質問
2025.08.29
女性40代
“NISA口座で受け取った配当金は非課税ですか?再投資では枠を消費しますか?”
A. NISAの配当金・分配金は証券会社口座で受け取れば非課税ですが、銀行口座等で受け取ると課税対象になります。再投資は新規購入扱いとなり非課税枠を消費します。
2025.06.30
男性40代
“投資信託の分配金には、どのような種類がありますか?”
A. 分配金には課税される普通分配金と非課税の特別分配金があります。普通分配金は運用益なので資産が増えますが、特別分配金は元本払戻しで受取後に基準価額が同額下がり資産は増えません。
2025.01.21
男性40代
“インデックスファンドとETFの違いは何ですか?”
A. インデックスファンドは積立NISA向きで手間少、ETFはリアルタイム売買でき機動性高。投資スタイルで選びます。





