ファンドラップのリバランスとはなんですか?
ファンドラップのリバランスとはなんですか?
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2025/02/01 11:52
男性
30代
自分で資産運用する自身がないので、プロにお任せできるファンドラップを検討しています。自動で「リバランス」してくれるのが良いところだそうですが、そもそもリバランスがどういうものか教えて下さい。
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
リバランスとは、あらかじめ決めた資産配分(例:株式60%・債券40%)から比率がずれたときに、余分に増えた資産を売却し、比率が下がった資産を買い増すことでバランスを元に戻す運用プロセスです。株式が上昇して配分が70%に膨らんだ場合には株式を一部売却し、その資金で債券を買い増す――これが典型的なリバランスの動きです。こうすることで、①値上がりした資産を利益確定しつつ②下落局面で割安になった資産を自動的に拾い、③目標リスク水準(価格変動幅)を維持できる、という三つの効果が得られます。
ファンドラップではこのリバランスを専門家が規律に従って自動的かつ定期的(たとえば年2回や比率が一定幅を超えたとき)に実行します。投資家自身が市場状況に一喜一憂して売買タイミングを判断する必要がなく、感情に左右されにくい運用を続けられる点が大きなメリットです。長期的には「上がりすぎた資産の利益を回収し、割安な資産を買い足す」という低買高売のサイクルが積み重なり、リスク管理とリターン安定化の両面で効果を発揮します。
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ファンドラップ
ファンドラップは、金融機関が顧客から資産運用を一任され、顧客の目標やリスク許容度に応じてポートフォリオを構築・管理するサービスです。顧客の資産を複数の投資信託やETFなどに分散投資し、運用を行います。運用内容や資産配分の調整(リバランス)は専門家が行い、定期的な運用状況の報告も提供されます。 主に、初心者や忙しい投資家が利用することが多く、手数料はファンドラップ・フィーとして一括で支払う形式が一般的です。この手数料には運用管理費やアドバイス料が含まれます。
リバランス
リバランスとは、ポートフォリオを構築した後、市場の変動によって変化した資産配分比率を当初設定した目標比率に戻す投資手法です。 具体的には、値上がりした資産や銘柄を売却し、値下がりした資産や銘柄を買い増すことで、ポートフォリオ全体の資産構成比率を維持します。これは過剰なリスクを回避し、ポートフォリオの安定性を保つためのリスク管理手法として、定期的に実施されます。 例えば、株式が上昇して目標比率を超えた場合、その一部を売却して債券や現金に再配分するといった調整を行います。なお、近年では自動リバランス機能を提供する投資サービスも登場しています。
債券
債券(サイケン、英語表記:Bond)とは、発行者が投資家に対して将来一定の金額を支払うことを約束する金融商品です。 国や地方自治体、企業などが資金を調達する目的で発行し、投資家はこれを購入することで、定期的に利息(クーポン)を受け取ります。満期が来ると、投資した本金が返済されます。 債券はリスクが比較的低く、安定した収入を求める投資家に選ばれることが多いです。 また、市場で自由に売買が可能であるため、流動性も確保されています。債券市場は世界的にも広がりを見せており、多様な投資戦略に利用されています。
確定利益(実現利益)
確定利益とは、投資や事業活動によって実際に得られた利益を指す。例えば、株式や不動産の売却によって得た利益や、企業の営業活動による最終的な収益がこれに該当する。含み益とは異なり、確定利益は売却や決済を経て実現された利益であるため、財務上の計算や税務申告の対象となる。投資家や企業にとって、確定利益は実際に手元に残る収益として重要視される。
リスク
リスクとは、資産運用において、期待している結果とは異なる結果が生じる可能性のことを指します。具体的には、投資による損失が発生するかもしれない不確実性を意味しますが、必ずしも悪い結果だけを指すわけではなく、期待以上の利益が出る可能性もリスクの一部とされます。リスクには、株価の変動、金利の変動、為替レートの変動などさまざまな種類があり、それぞれに応じた対策が求められます。資産運用を行う上では、自分がどの程度のリスクを受け入れられるかを理解し、それに応じた投資戦略を立てることが非常に重要です。





