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葬儀保険とはどのようなものですか?加入にあたってデメリットはなにかありますか?

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2025/09/16 08:44


男性

60代

question

葬儀保険という名前をよく耳にしますが、実際にどのような仕組みで利用される保険なのでしょうか?さらに、掛け捨て型なのか、途中解約した場合に返戻金があるのかなど、加入にあたって注意すべきデメリットもあれば教えて下さい。


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

葬儀保険は、亡くなった際に遺族へまとまった一時金を支給し、葬儀や納骨などの費用に充てやすくするための小口の死亡保障です。「葬祭費用保険」「終活保険」「少額短期の葬儀保険」などの名称で販売されており、保険金額は30万円から200万円程度が中心です。仕組みは大きく二つに分かれ、毎年更新で掛け金が年齢とともに上がる掛け捨て型と、保険料が一定で一生涯保障が続く終身型があります。告知が簡単な商品や「無選択型」は加入しやすい反面、病気による死亡では一定期間満額にならないなどの条件が付くのが一般的です。

デメリットとしてまず挙げられるのは、長期間保険料を支払い続けると総額が受け取れる保険金額に近づいたり、場合によっては上回ってしまう点です。特に1年更新型は高齢になるほど保険料が急激に上昇し、更新できる年齢に上限があることも多いため、途中で継続が難しくなる可能性があります。さらに、保険金額は固定されているため物価上昇に対応できず、将来の葬儀費用の増加には追いつけません。終身型であっても、早期に解約すると返戻金が低く、元本割れしやすい点も注意が必要です。

また、公的医療保険から支給される埋葬料や葬祭費、勤務先からの弔慰金、既存の終身保険や定期保険の死亡保障などで費用を賄える場合には、葬儀保険を追加で契約することで備えが過剰になることがあります。さらに無選択型の場合は、事故死のみが即日満額で、病気死亡は一定期間減額されるなどの制限があり、期待通りに保険金を受け取れない場合があります。まれにですが、保険会社が経営破綻した場合には支払いが削減されるリスクも存在します。

加入を検討する際は、まずどのような葬儀を希望するのかを考え、その費用の目安を把握することが大切です。そのうえで、公的給付や勤務先からの弔慰金、既存の保険や手元資金を差し引き、不足分を確認しましょう。その不足分を補う方法として、少額の終身型保険に加入するか、定期預金や積立による準備を比較検討すると安心です。加入する際には、免責期間や支払い条件、更新の上限、将来の保険料推移、解約返戻金の有無、受取人の設定などをしっかり確認することが重要です。

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葬儀保険

葬儀保険とは、契約者が亡くなった際に葬儀費用などの資金を保障することを目的とした保険のことです。加入者が保険料を支払うことで、万一の際に遺族が経済的な負担を軽減できる仕組みとなっています。通常の生命保険に比べて保障額は小さいですが、その分掛け金も抑えられており、備えとして利用しやすいのが特徴です。資産運用の観点では、直接的な資産増加を目的とする商品ではなく、万一のリスクに備える「守りの手段」として位置づけられます。

掛け捨て保険

掛け捨て保険とは、一定期間の保障を得ることに特化した保険で、保険期間が終わった後に保険料が戻ってこないタイプの保険です。代表的なものに、定期型の生命保険や医療保険があります。保障が必要な期間に絞って加入できるため、毎月の保険料を安く抑えられるのが大きな特徴です。貯蓄機能はないものの、万一に備えるコストパフォーマンスが高く、特に子育て世代や住宅ローン返済中など、一時的に大きな保障を必要とする方に適しています。「お金が戻らないから損」と感じる方もいますが、必要な時期に必要な保障を効率よく確保する手段として、多くの方に利用されています。

終身保険

終身保険とは、被保険者が亡くなるまで一生涯にわたって保障が続く生命保険のことです。契約が有効である限り、いつ亡くなっても保険金が支払われる点が大きな特徴です。また、長く契約を続けることで、解約した際に戻ってくるお金である「解約返戻金」も一定程度蓄積されるため、保障と同時に資産形成の手段としても利用されます。 保険料は一定期間で払い終えるものや、生涯支払い続けるものなど、契約によってさまざまです。遺族への経済的保障を目的に契約されることが多く、老後の資金準備や相続対策としても活用されます。途中で解約すると、払い込んだ金額よりも少ない返戻金しか戻らないこともあるため、長期の視点で加入することが前提となる保険です。

無選択型保険

無選択型保険とは、過去の病歴や現在の健康状態について詳細な告知をしなくても加入できる保険のことです。一般的な保険では、加入時に健康診断や告知書の提出が求められ、その内容によっては契約を断られる場合があります。 しかし無選択型保険は、この審査を行わない、または極めて簡素にすることで、持病がある方や高齢の方でも加入しやすくした仕組みです。その分、保険料は通常より高めに設定され、保障額も限定的になるものの、誰でも受け入れられる安心感を提供します。

解約返戻金

解約返戻金とは、生命保険などの保険契約を途中で解約したときに、契約者が受け取ることができる払い戻し金のことをいいます。これは、これまでに支払ってきた保険料の一部が積み立てられていたものから、保険会社の手数料や運用実績などを差し引いた金額です。 契約からの経過年数が短いうちに解約すると、解約返戻金が少なかったり、まったく戻らなかったりすることもあるため、注意が必要です。一方で、長期間契約を続けた場合には、返戻金が支払った保険料を上回ることもあり、貯蓄性のある保険商品として活用されることもあります。資産運用やライフプランを考えるうえで、保険の解約によって現金化できる金額がいくらになるかを把握しておくことはとても大切です。

免責期間

免責期間とは、保険契約が開始してから一定の期間、保険金の支払い対象とならない期間のことを指します。 たとえば生命保険や医療保険では、契約を結んですぐに保障が始まるわけではなく、契約後しばらくの間に起きた死亡や入院に対しては、保険金が支払われなかったり、一部のみの支払いに制限されているケースがあります。 この免責期間は、不正な保険金請求を防ぐことや、加入時の健康状態が不確かな場合のリスクを保険会社が抑えるために設けられています。特に、健康状態の告知が不要な「無告知型保険」や、加入しやすいタイプの保険商品では、免責期間の内容が重要な意味を持つため、加入前にしっかり確認しておくことが大切です。

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