VIGの構成銘柄はどのように選定されていますか?配当利回りが高くなる仕組みが知りたいです。
VIGの構成銘柄はどのように選定されていますか?配当利回りが高くなる仕組みが知りたいです。
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2025/11/26 09:09
男性
30代
VIGは「米国増配株ETF」と呼ばれていますが、実際にはどのような基準で銘柄が選ばれているのでしょうか?配当利回りが高くなる理由や、他の高配当ETFとの違いも含めて教えてください。
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
VIGは「10年以上連続で増配している米国企業」に投資するETFで、短期の高配当よりも「持続的な配当成長」を重視して設計されています。連動する指数は S&P U.S. Dividend Growers Index で、景気変動や一時的に配当利回りが高く見える銘柄の影響を受けにくく、長期にわたり増配を続ける企業を中心に構成されている点が特徴です。
採用条件は10年以上の連続増配に加え、配当利回りが極端に高い上位25%の銘柄を除外する仕組みです。これは株価下落で一時的に利回りが高く見える“イールドトラップ”を避けるためで、REITも対象外。構成はフリーフロート時価総額加重で、1銘柄の組入上限は4%、年1回の見直しが行われます。
このルールにより、VIGの配当利回りは他の高配当ETFと比べると控えめですが、そのぶん配当の安定性と増配の継続性が高いという強みがあります。REITを含まない点も利回りを抑える要因ですが、価格変動の安定にも寄与しています。
他ETFと比較すると、VIGは「増配の継続性」を軸にした堅実なタイプです。利回り重視のVYM、財務健全性を重視したHDV、利回り最優先のSPYDと比べても、減配リスクが低い構成になっています。投資家にとってVIGは、現在の配当額より「将来の配当成長」を取りにいく選択肢といえます。
ポートフォリオ全体でVIGをどの程度組み入れるべきか、あるいはVYM・HDV・SPYDをどう組み合わせるべきかは、目的やリスク許容度によって変わります。具体的な構成に悩んだ際は、投資のコンシェルジュの無料相談をご活用ください。
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REIT(Real Estate Investment Trust/不動産投資信託)とは、多くの投資家から集めた資金を使って、オフィスビルや商業施設、マンション、物流施設などの不動産に投資し、そこで得られた賃貸収入や売却益を分配する金融商品です。 REITは証券取引所に上場されており、株式と同じように市場で売買できます。そのため、通常の不動産投資と比べて流動性が高く、少額から手軽に不動産投資を始められるのが大きな特徴です。 投資家は、REITを通じて間接的にさまざまな不動産の「オーナー」となり、不動産運用のプロによる安定した収益(インカムゲイン)を得ることができます。しかも、実物の不動産を所有するわけではないので、物件の管理や修繕といった手間がかからない点も魅力です。また、複数の物件に分散投資しているため、リスクを抑えながら収益を狙える点も人気の理由です。 一方で、REITの価格は、不動産市況や金利の動向、経済環境の変化などの影響を受けます。特に金利が上昇すると、REITの価格が下がる傾向があるため、市場環境を定期的にチェックしながら投資判断を行うことが重要です。 REITは、安定した収益を重視する人や、実物資産への投資に関心があるものの手間やコストを抑えたい人にとって、有力な選択肢となる資産運用手段の一つです。
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