インプラントは医療費控除でいくら戻りますか?
インプラントは医療費控除でいくら戻りますか?
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2025/08/02 08:50
男性
60代
インプラントの治療費が高額だったため、確定申告で医療費控除を受けられないかと考えています。一般的な控除金額の目安や計算方法を教えていただけますか?また、インプラント治療に関連する費用(診察料や交通費など)も対象になるのか知りたいです。
回答
佐々木 辰
38歳
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
インプラント治療にかかった費用は、原則として医療費控除の対象になります。医療費控除によって、支払った税金の一部が戻る可能性がありますが、その金額は人によって異なります。戻る金額は、1年間の医療費の総額、保険金などで補填された額、そして所得金額や所得税率によって決まります。
まず、医療費控除の対象となる費用には、インプラントの手術費や診察費、麻酔代、薬代、術後の検診費用などが含まれます。通院にかかった公共交通機関の運賃も対象です。ただし、美容目的の治療や歯ブラシなどの物品購入費、デンタルローンの利息などは控除の対象になりません。
控除額は次のように計算します。1年間の医療費から保険金などで補填された額を差し引き、さらに10万円(または所得200万円未満の場合は総所得の5%)を引いた金額が、医療費控除として認められる金額になります。控除の上限は200万円です。
たとえば、インプラント治療に120万円を支払い、保険金などの補填がない場合、120万円から10万円を引いた110万円が医療費控除の対象額です。この金額に、本人の所得に応じた所得税率と住民税率をかけて、戻る税額を計算します。年収600万円で所得税率が20%、住民税率が10%の場合、合計で約33万円が税金として戻る試算になります。
実際に控除を受けるためには、治療費の領収書を保管し、国税庁のサイトで医療費集計フォームを使うか、家計簿アプリなどで費用をまとめたうえで、確定申告を行います。申告は翌年の3月15日までで、e-Taxを使えばオンラインで完結できます。還付金は1〜2か月後に指定の銀行口座に振り込まれます。また、住民税は翌年6月以降の支払額が減額される形で反映されます。
なお、セルフメディケーション税制との併用はできませんので、どちらが有利か比較しましょう。また、インプラント費用をローンで支払っている場合は、実際に支払った元金部分のみが控除の対象です。家族の医療費も合算して申告すると、控除の基準である10万円を超えやすくなるため、効果的です。過去5年以内であれば、忘れていた申告をやり直すこともできます。
インプラントのような高額な医療費は、医療費控除を活用することで大きな節税効果が得られます。控除の対象範囲や計算方法を理解したうえで、確定申告を忘れずに行いましょう。
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関連する専門用語
医療費控除
医療費控除とは、納税者が1年間に支払った医療費の一部を所得から控除できる税制上の制度を指す。自己や家族のために支払った医療費が一定額を超える場合に適用され、所得税や住民税の負担を軽減できる。対象となる費用には、病院での診療費や処方薬の費用のほか、一定の条件を満たす介護費用なども含まれる。確定申告が必要であり、領収書の保管が重要となる。
所得税
所得税は、個人が1年間に得た所得に対して課される税金です。給与所得や事業所得、不動産所得、投資による利益などが対象となります。日本では累進課税制度が採用されており、所得が高いほど税率が上がります。給与所得者は源泉徴収により毎月の給与から所得税が差し引かれ、年末調整や確定申告で精算されます。控除制度もあり、基礎控除や扶養控除、医療費控除などを活用することで課税所得を減らし、税負担を軽減できます。
確定申告
確定申告とは、1月1日から12月31日までの所得を計算して翌年の2月16日から3月15日に申告し、納税する手続き。多くの会社では年末調整を経理部がしてくれるが、確定申告をすると年末調整では受けられない控除を受けることができる場合もある。確定申告をする必要がある人が確定申告をしないと加算税や延滞税が発生する。
課税対象額
課税対象額とは、税金の計算の基礎となる金額のことを指す。所得税であれば、総所得から各種控除を差し引いた後の課税所得が該当する。法人税では、益金から損金を差し引いた後の利益が対象となる。課税対象額が増えるほど税負担も増加するため、適切な税務対策を講じることが重要である
セルフメディケーション税制
セルフメディケーション税制とは、健康維持や病気の予防を自ら行う人を後押しするための所得控除制度で、指定されたOTC医薬品(スイッチOTC等)を年間1万2千円を超えて購入した場合、その超過額(上限8万8千円)を総所得金額から差し引ける仕組みです。 通常の医療費控除とは別枠で選択適用となり、医療費が少なくても薬局での買い物が多い家庭でも節税効果を得やすいのが特徴です。ただし、確定申告の際にはレシートや購入明細の保管に加え、当年中に定期健康診断や予防接種などの予防医療を受けたことを証明する書類も必要になるため、日頃から書類管理を意識することが大切です。
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