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インドへ投資できる投資信託やETFにおすすめはありますか?比較のポイントも教えて下さい。

インドへ投資できる投資信託やETFにおすすめはありますか?比較のポイントも教えて下さい。

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2025/12/03 09:28


男性

30代

question

インド株に投資できる投資信託やETFのうち、おすすめの商品を知りたいです。また、おすすめ商品の比較したポイントも教えてください。


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

インド株に投資する際の最重要ポイントは、指数の特徴・コスト・為替リスクを理解したうえで、自分の目的に合った商品を選ぶことです。

低コストでインド市場全体に投資したい人には、米国ETFのFLINが有力で、経費率0.19%と非常に低く、大型〜中型株まで幅広く分散できます。円建てで完結したい場合は、東証ETFの1678(Nifty50連動)が扱いやすく、国内口座だけで売買できる点から初心者向きです。積立中心なら、eMAXIS インド株式インデックスやiFreeNEXT インド株インデックスなどの投資信託が選びやすく、NISAとも相性が良い商品です。

指数の違いは最初に押さえるべきポイントです。Nifty50は主力50銘柄に集中する一方、MSCI IndiaやFTSE Indiaはより広い銘柄群に投資でき、インド全体の成長を取り込みたい人に適しています。ETFは総経費率、投信は信託報酬と実質コストを必ず確認します。

また、東証ETFは円建てで扱いやすい反面、流動性や価格乖離に注意が必要です。海外ETFはドル建てで為替の影響を受けるため、通貨リスクの理解が不可欠です。インド株ファンドはインドルピー建て指数に連動しているため、円建てであっても為替影響を完全には避けられません。

まとめると、円建てで手軽に主力株に投資したいなら1678、広く分散し低コストで長期保有したいならFLIN、積立重視なら投資信託が向いています。成長期待は大きい一方で政策・為替リスクもあるため、ポートフォリオの10〜20%程度に抑えるのが現実的です。

迷う場合は、低コストかつ分散性の高い商品を中心に据え、積立で時間分散を図るのが堅実なアプローチです。

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投資信託

投資信託は、多くの投資家から集めた資金を一つの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する金融商品です。運用によって得られた成果は、各投資家の投資額に応じて分配される仕組みとなっています。 この商品の特徴は、少額から始められることと分散投資の効果が得やすい点にあります。ただし、運用管理に必要な信託報酬や購入時手数料などのコストが発生することにも注意が必要です。また、投資信託ごとに運用方針やリスクの水準が異なり、運用の専門家がその方針に基づいて投資先を選定し、資金を運用していきます。

連動指数

連動指数とは、投資信託やETFが値動きの目標としている基準となる指数のことで、その指数と同じ動きをするように設計された運用スタイルを示します。たとえば、日経平均株価やS&P500といった指数に連動する商品であれば、その指数が上がれば投資商品の価値もおおむね上がり、下がれば同様に下がる仕組みです。特定の企業や銘柄を自分で選ぶ必要がなく、市場全体の動きに合わせた投資ができるため、初心者でも分散投資をしやすいという特徴があります。資産運用では、どの指数に連動しているのかを理解することで、その商品の値動きの特徴やリスクを把握しやすくなります。

信託報酬

信託報酬とは、投資信託やETFの運用・管理にかかる費用として投資家が間接的に負担する手数料であり、運用会社・販売会社・受託銀行の三者に配分されます。 通常は年率〇%と表示され、その割合を基準価額にあたるNAV(Net Asset Value)に日割りで乗じる形で毎日控除されるため、投資家が口座から現金で支払う場面はありません。 したがって運用成績がマイナスでも信託報酬は必ず差し引かれ、長期にわたる複利効果を目減りさせる“見えないコスト”として意識されます。 販売時に一度だけ負担する販売手数料や、法定監査報酬などと異なり、信託報酬は保有期間中ずっと発生するランニングコストです。 実際には運用会社が3〜6割、販売会社が3〜5割、受託銀行が1〜2割前後を受け取る設計が一般的で、アクティブ型ファンドでは1%超、インデックス型では0.1%台まで低下するケースもあります。 同じファンドタイプなら総経費率 TER(Total Expense Ratio)や実質コストを比較し、長期保有ほど差が拡大する点に留意して商品選択を行うことが重要です。

為替リスク

為替リスクとは、異なる通貨間での為替レートの変動により、外貨建て資産の価値が変動し、損失が生じる可能性のあるリスクを指します。 たとえば、日本円で生活している投資家が米ドル建ての株式や債券に投資した場合、最終的なリターンは円とドルの為替レートに大きく左右されます。仮に投資先の価格が変わらなくても、円高が進むと、日本円に換算した際の資産価値が目減りしてしまうことがあります。反対に、円安が進めば、為替差益によって収益が増える場合もあります。 為替リスクは、外国株式、外貨建て債券、海外不動産、グローバルファンドなど、外貨に関わるすべての資産に存在する基本的なリスクです。 対策としては、為替ヘッジ付きの商品を選ぶ、複数の通貨や地域に分散して投資する、長期的な視点で資産を保有するなどの方法があります。海外資産に投資する際は、リターンだけでなく、為替リスクの存在も十分に理解しておくことが大切です。

分散投資

分散投資とは、資産を安全に増やすための代表的な方法で、株式や債券、不動産、コモディティ(原油や金など)、さらには地域や業種など、複数の異なる投資先に資金を分けて投資する戦略です。 例えば、特定の国の株式市場が大きく下落した場合でも、債券や他の地域の資産が値上がりする可能性があれば、全体としての損失を軽減できます。このように、資金を一カ所に集中させるよりも値動きの影響が分散されるため、長期的にはより安定したリターンが期待できます。 ただし、あらゆるリスクが消えるわけではなく、世界全体の経済状況が悪化すれば同時に下落するケースもあるため、投資を行う際は目標や投資期間、リスク許容度を考慮したうえで、計画的に実行することが大切です。

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