アクサ生命のユニットリンクは最初の設定以降、ほったらかし運用でも大丈夫ですか?
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2025/08/17 09:33
男性
30代
アクサ生命のユニット・リンクに加入し、最初に資産配分を決めた後は、基本的に何もしない「ほったらかし運用」で問題ないのか知りたいです。自動で比率を整える機能の有無や、運用状況の確認方法、必要な見直しのタイミングがあるなら教えてほしいです。放置しても目標通りに運用できるのでしょうか?
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
アクサ生命のユニットリンクは、変額保険という性質上、運用成果が保険金額に影響するため、設定後に「ほったらかし運用」も可能です。結論として、完全な放置は推奨しませんが、「手間最小化」は可能です。
ユニット・リンクは変額保険であり、特別勘定(一般勘定と分別管理される資産勘定)の運用によりユニットプライス(基準価額)と積立金が日々増減し、元本は保証されず諸費用もかかります。
まず資産配分を決め、リバランス(一定期間ごとに指定配分へ自動調整)を「3カ月・6カ月・1年」から設定すると管理負担を抑えられます。運用成果が良ければ満期保険金や解約返戻金が増える反面、運用が悪い場合は元本割れの可能性もあります。
加えて、必要時は繰入割合(保険料の振分比率)の変更やスイッチング(積立金の移転)で配分を調整できます。運用状況はユニットプライスや運用レポートで確認し、相場や目的の変化に応じて設定を更新する運用が現実的です。
ほったらかし運用してもよいですが、市場環境の変化に応じて特別勘定の配分を見直す(スイッチング)ことができ、これを活用することで運用リスクのコントロールが可能です。オンラインで運用状況の確認や配分変更ができるため、定期的に状況をチェックすることが望ましいでしょう。
長期運用によって保障と資産運用の両立が狙えますが、保障額は経過年数が長くなると、積立金が大きくなり保険会社の負担が減る構造です。このため長期契約者は最終的に死亡保障が積立金相当になることもあります。
まとめると、ユニットリンクは初期設定後に放置しても動く商品ですが、元本割れリスクの管理や運用配分の見直し、コスト把握のために定期的な確認・対応が望ましいです。ほったらかし運用に向いているかは契約者の運用方針とリスク許容度次第と言えます。
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特別勘定
特別勘定とは、主に保険会社が提供する変額保険や年金商品などで使われる仕組みで、契約者から預かったお金を、会社の他の資産とは分けて管理するための専用の勘定のことです。 この仕組みにより、運用による損益は契約者に直接反映され、保険会社の経営状況とは切り離して資産が守られる仕組みになっています。 たとえば、変額保険では、特別勘定の中で株式や債券などの資産を運用し、その運用結果によって将来受け取る金額が変動します。初心者にとっては、特別勘定は「自分のお金がどのように運用されているかが見える透明な箱」とイメージすると理解しやすいです。
基準価額
基準価額とは、主に投資信託の商品価格を表すもので、投資信託1口あたりの価値を示しています。毎営業日に一度計算され、投資信託が保有している株式や債券などの資産の時価総額から、運用にかかる費用を差し引いた金額を、発行済みの総口数で割って算出されます。 投資信託の購入や売却の際には、この基準価額が参考になりますので、価格の動きに注目することが大切です。ただし、基準価額は市場価格とは異なり、リアルタイムで変動するわけではないため、翌営業日の価格になることが多い点にもご注意ください。
リバランス
リバランスとは、ポートフォリオを構築した後、市場の変動によって変化した資産配分比率を当初設定した目標比率に戻す投資手法です。 具体的には、値上がりした資産や銘柄を売却し、値下がりした資産や銘柄を買い増すことで、ポートフォリオ全体の資産構成比率を維持します。これは過剰なリスクを回避し、ポートフォリオの安定性を保つためのリスク管理手法として、定期的に実施されます。 例えば、株式が上昇して目標比率を超えた場合、その一部を売却して債券や現金に再配分するといった調整を行います。なお、近年では自動リバランス機能を提供する投資サービスも登場しています。
元本保証
元本保証とは、投資や預金において、満期まで保有すれば最低でも投資した元本が保証される仕組みを指します。銀行預金や一部の保険商品などが該当し、元本が減るリスクを抑えられるため、安全性を重視する人に向いています。しかし、元本保証がある商品は一般的に利回りが低く、インフレによる実質的な購買力の低下を考慮する必要があります。