
アクサ生命の特徴と強みを徹底解説!あなたとの相性も確認
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公開:
2025.09.18
更新:
2025.09.18
生命保険を検討する際、アクサ生命の名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。 アクサ生命は、フランス発祥の世界最大級保険グループ「アクサ」の日本法人として2000年に設立された生命保険会社です。
変額保険や医療保険など、豊富な商品ラインナップを持つアクサ生命ですが、実際にはどのような特徴があるのか、メリット・デメリットまで詳しく解説します。
保険選びで失敗しないためにも、アクサ生命について正しい知識を身につけていきましょう。
サクッとわかる!簡単要約
この記事を読むと、アクサ生命が世界最大級の保険グループの一員として持つ安心感と、日本市場で培った独自の強みを理解できます。変額保険や医療保険などの豊富な商品ラインナップの中で、資産形成と保障を同時に実現できる仕組みや、保険料・リスクに関する注意点が整理されています。自分のライフプランやリスク許容度に照らして、アクサ生命が適しているかを判断するための具体的なポイントを得られます。
目次
アクサ生命の基本情報と概要
アクサ生命保険株式会社は、世界最大級の保険グループであるアクサの日本法人です。2000年の設立以来、日本の生命保険市場で着実に事業を拡大してきました。
同社の最大の特徴は、世界規模での保険事業の知見を活かした商品開発力と、多様な販売チャネルを通じたサービス提供にあります。特に変額保険分野では、日本市場でのパイオニア的存在として知られています。
会社概要と設立背景
アクサ生命保険株式会社の基本的な会社情報は以下の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
会社名 | アクサ生命保険株式会社 |
設立年月 | 2000年3月 |
資本金 | 850億円 |
アクサ生命の設立には特別な背景があります。同社は2000年3月に、アクサグループの日本法人として設立されたアクサ生命(旧法人)と、1934年創業の日本団体生命との経営統合により誕生しました。
この統合により、アクサグループの国際的な保険事業のノウハウと、日本団体生命が長年培ってきた国内での営業基盤を融合させています。その結果、外資系でありながら日本市場に深く根ざした生命保険会社として発展してきました。
アクサグループとは
アクサ生命の親会社であるアクサグループは、1816年にフランスで設立された歴史ある保険・金融グループです。同グループの規模の大きさは、世界の保険業界でもトップクラスとなっています。
アクサグループの事業規模
- 事業展開国:世界約50カ国
- 顧客数:約1億人
- 運用資産総額:約1兆ユーロ
このような圧倒的な事業規模により、アクサグループは世界の保険業界で確固たる地位を築いています。日本のアクサ生命も、このグローバルネットワークの一員として、世界水準の保険商品・サービスを提供しているのです。
日本における事業展開
アクサグループは日本において、持株会社であるアクサ・ホールディングス・ジャパン株式会社のもとで事業を展開しています。中核となるのは、生命保険事業を担うアクサ生命と、損害保険事業を担うアクサ損害保険の2社です。
日本でのアクサ生命の事業実績
- 契約件数:571万件
- 顧客数:315万人
これらの数字からも分かるように、アクサ生命は日本の生命保険市場において、一定の存在感を持つ保険会社として成長しています。特に変額保険や資産形成型商品の分野では、業界をリードする存在となっているのです。
アクサ生命の保険商品ラインナップ
アクサ生命は、個人のお客様のライフステージや多様なニーズに対応するため、幅広い保険商品を提供しています。同社の商品は大きく分けて、死亡保障、医療保障、資産形成の3つの分野に分類されます。
特に変額保険の分野では、日本市場でのパイオニア的存在として豊富な商品を展開。一方で、シンプルな保障を求める方向けの定額保険も充実させており、様々な価値観を持つお客様のニーズに応えています。
死亡保険
アクサ生命の死亡保険は、一生涯の保障を提供する終身保険と、一定期間の保障を合理的に準備できる定期保険に分かれています。どちらも解約返戻金の有無や保険料の設定方法により、複数の選択肢が用意されているのが特徴です。
主な死亡保険・終身保険
- 終身保険:一生涯の死亡・高度障害保障
- 低解約返戻金特則付終身保険:保険料を抑えた終身保険
- 定期保険「ピュアライフ」:必要な期間の死亡保障
この中でも「ピュアライフ」は、解約返戻金をなくすことで保険料を割安に設定した定期保険として人気があります。また、所定の条件を満たせば健康状態に関わらず一生涯の保険に切り替えることも可能で、将来の保障ニーズの変化にも対応できる仕組みとなっています。
終身保険については、こちらの記事でも詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
医療保険・がん保険
アクサ生命の医療保険は、日帰り入院から長期入院まで幅広く対応する商品設計が特徴です。特に「スマートケア」シリーズでは、基本的な医療保障に加えて、がんなどの重篤な疾病に対する手厚い保障も組み合わせることができます。
主な医療保険・がん保険
- 終身医療保険「スマートケア」:日帰り入院から対応
- がん保険:がん治療に特化した保障
- 引受基準緩和型医療保険:持病がある方向け
- 女性疾病特約:女性特有の病気に手厚い保障
医療保険の給付金支払いに関しては、インターネットでの請求手続きが可能で、迅速な支払いが評価されています。実際に利用者からは「書類提出から支払いまでが早い」という声が多く聞かれており、いざという時の安心感につながっています。
医療保険とがん保険について詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
変額保険
アクサ生命が最も得意とする分野が変額保険です。変額保険とは、保険料の一部を特別勘定で運用し、その運用実績に応じて保険金額や解約返戻金が変動する保険のことです。
主な変額保険・資産形成商品
- ユニット・リンク(終身型):死亡保障と資産形成を両立
- ユニット・リンク(有期型):一定期間の保障と運用
- 変額個人年金保険:老後資金の準備に特化
- ライフプロデュース:より柔軟な保障設計が可能
変額保険の最大の特徴は、運用実績が良好な場合には保険金額や解約返戻金が増加する可能性があることです。一方で、運用実績が悪い場合には元本割れのリスクもあるため、投資経験やリスク許容度を十分に検討したうえで加入を判断する必要があります。
アクサ生命のユニット・リンクについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
女性向けの保険
アクサ生命では、女性特有のライフイベントや健康リスクに配慮した保険商品も提供しています。これらの商品は、一般的な医療保険に女性特有の保障を上乗せする特約タイプが中心となっています。
女性向け保険の主な保障内容
- 女性特有の疾病保障:乳がん、子宮がん、卵巣がんなど
- 妊娠・出産関連の保障:帝王切開、妊娠高血圧症候群など
- 美容医療への対応:乳房再建術などの治療
女性特有の疾病は、比較的若い年代でも発症リスクがあるため、早めの準備が重要です。アクサ生命の女性向け保障は、基本的な医療保険に特約として付加する形で加入でき、保険料負担を抑えながら手厚い保障を確保できるメリットがあります。
持病がある方向けの保険
持病や既往症がある方でも加入しやすいよう、アクサ生命では引受基準緩和型の保険商品を用意しています。これらの商品は、通常の保険よりも告知項目を簡素化し、より多くの方が加入できるよう設計されています。
引受基準緩和型保険の特徴
- 告知項目の簡素化:3〜4項目程度の簡単な質問
- 既往症がある方の加入条件:一定の条件下で加入可能
- 保険料:通常の保険より割高だが保障は確保
引受基準緩和型保険では、過去の病歴や現在治療中の疾病があっても、告知項目に該当しなければ加入できる可能性があります。ただし、保険料は通常の保険よりも割高に設定されており、契約から一定期間は保障額が削減される場合もあるため、内容をよく理解したうえで検討することが大切です。
アクサ生命のメリット・強み
アクサ生命を選ぶメリットは、世界最大級の保険グループとしての安定性と、日本市場での豊富な実績にあります。特に変額保険分野でのパイオニア的地位や、多様な販売チャネルによる柔軟なサービス提供は、他社にはない大きな強みといえるでしょう。
また、グローバル企業としてのリスク管理ノウハウと、日本の保険業界で培った専門知識を組み合わせることで、お客様に高品質な保険商品とサービスを提供しています。これらの強みについて、具体的に見ていきましょう。
世界最大級グループの安心感がある
アクサ生命の最大の強みは、親会社であるアクサグループの圧倒的な事業規模と財務基盤にあります。保険は長期間にわたる契約であるため、保険会社の安定性は商品選択において極めて重要な要素となります。
アクサグループの財務健全性指標
- 格付け評価:S&P「A+」、Moody's「Aa3」(2024年時点)
- ソルベンシー比率:EU基準で良好な水準を維持
- 運用資産総額:約196兆円の巨大な資産規模
これらの指標は、アクサグループが世界的に見ても極めて健全な財務状況にあることを示しています。格付け機関による評価も高く、長期的な保険契約を安心して結べる信頼性があります。
また、世界57カ国での事業展開により蓄積されたリスク分散効果も重要なポイントです。特定の国や地域の経済情勢に左右されにくい事業構造となっており、グローバルな視点でのリスク管理が行われています。
特に変額保険「ユニット・リンク」の評判が高い
アクサ生命は、日本の変額保険市場において長年にわたってリーダー的地位を維持してきました。変額保険とは、保険料の一部を投資信託などで運用し、その成果に応じて保険金額や解約返戻金が変動する商品です。
変額保険分野での実績
- 市場投入時期:日本市場でのパイオニア的存在
- 運用実績:豊富な特別勘定の選択肢(13種類の投資対象)
- 専門知識:変額保険に特化した専門スタッフの配置
特に代表商品である「ユニット・リンク」は、他社が類似商品を開発するほどの影響力を持つ商品として知られています。この商品の成功により、アクサ生命は変額保険分野での確固たる地位を築いています。
変額保険の運用においては、世界各国の株式市場や債券市場に分散投資することで、リスクを軽減しながら中長期的な資産成長を目指せる仕組みとなっています。また、運用方針の変更(スイッチング)も柔軟に行えるため、市場環境の変化に応じた運用戦略の調整が可能です。
ユニット・リンクの特徴については、こちらのQ&Aもご覧ください。
多様な販売チャネルがあり契約しやすい
アクサ生命の強みの一つは、お客様のニーズや好みに応じて選択できる多様な販売チャネルです。この仕組みにより、様々なライフスタイルを持つお客様に対して、最適なサービス提供が可能となっています。
- アクサFAチャネル:ファイナンシャル・プランニングの専門知識
- アクサCCIチャネル:商工会議所との連携による地域密着サービス
- 代理店チャネル:複数社比較による最適商品の提案
- MCVPチャネル:企業向け総合ソリューション
この多チャネル戦略により、お客様は自分に合った相談スタイルを選択できます。例えば、じっくりと個別相談したい方はFAチャネル、地域の信頼できる代理店で相談したい方は代理店チャネルといった具合に、選択の自由度が高いのが特徴です。
また、各チャネルの担当者は、それぞれの分野で高い専門性を持っています。ファイナンシャル・プランナーや保険募集人の資格はもちろん、定期的な研修により常に最新の知識を維持しており、お客様に質の高いアドバイスを提供できる体制が整っています。
さらに、契約後のアフターサービスについても、各チャネルで一貫したサポート体制を構築。保険金請求や契約内容変更などの手続きも、お客様の利便性を重視したサービス設計となっています。
アクサ生命のデメリット・注意点
アクサ生命には多くのメリットがある一方で、加入を検討する際に注意すべきポイントも存在します。特に変額保険を中心とした商品構成や、外資系保険会社特有の特徴について、事前に理解しておくことが重要です。
保険選びで失敗しないためには、メリットだけでなくデメリットも含めて総合的に判断する必要があります。ここでは、アクサ生命の主な注意点について、中立的な立場から詳しく解説していきます。
変額保険にはリスクがある
アクサ生命の主力商品である変額保険には、従来の定額保険にはないリスクが伴います。運用実績によって保険金額や解約返戻金が変動するため、投資経験が少ない方には理解が困難な場合があります。
変額保険の主なリスク
- 元本割れリスク:運用成績が悪い場合、払込保険料を下回る可能性
- 市場リスク:株式市場や債券市場の変動による影響
- 為替リスク:外国株式・債券投資による為替変動の影響
特に注意が必要なのは、契約から10年未満で解約や減額を行う場合に適用される「解約控除」です。この控除により、運用成績が良好であっても、解約時に受け取れる金額が払込保険料を大幅に下回る可能性があります。
また、変額保険では「保険関係費」として毎月一定の手数料が差し引かれます。この手数料は運用成績に関係なく発生するため、長期的な資産形成を考える際には、手数料の影響も十分に考慮する必要があります。
投資信託での直接投資と比較すると、保険機能が付いている分だけコストが高くなる傾向があるため、純粋な投資目的であれば他の選択肢も検討することをおすすめします。
また、変額保険にはコストが発生します。変額保険のコストについては、こちらのQ&Aもご覧ください。
保険料を高く感じる可能性がある
アクサ生命の保険料は、同業他社と比較してやや高めに設定されている商品が多い傾向にあります。これは、グローバル企業としての運営コストや、高い専門性を持つ営業担当者の人件費などが反映されているためです。
保険料が高くなる要因
- グローバル企業としての運営コスト
- 専門性の高い営業体制の維持費用
- 充実したアフターサービスの提供コスト
- 変額保険特有の運用管理費用
特に医療保険や定期保険では、ネット系保険会社や一部の国内生命保険会社と比較すると、保険料負担が重くなる場合があります。保険料を重視される方は、複数社での見積もり比較を行うことが重要です。
また、特約を多数付加することで保険料がさらに上昇する傾向があります。アクサ生命では豊富な特約が用意されていますが、本当に必要な保障かどうかを慎重に検討し、過度な特約付加は避けるべきでしょう。
年齢や性別、健康状態によっても保険料への影響度合いが異なるため、個別の試算を行って他社商品と十分に比較検討することをおすすめします。
「保険料が高い保険=保障が手厚く良い保険」とは、必ずしもいえません。詳しくは、こちらのQ&Aもご覧ください。
営業や勧誘を強く感じる可能性がある
アクサ生命の営業活動については、担当者によって対応品質に差があるという声が一部で聞かれます。これは、多様な販売チャネルを展開していることの副作用ともいえる現象です。
営業・販売面で指摘される課題
- 担当者による知識レベルや対応力の差
- 変額保険の複雑な仕組みの説明不足
- 契約後のフォロー体制の個人差
- 一部で報告される強引な営業手法
特に変額保険のような複雑な商品では、担当者の説明力が商品理解に大きく影響します。投資リスクや手数料構造について十分な説明がないまま契約すると、後々トラブルの原因となる可能性があります。
また、外資系保険会社の特徴として、営業担当者の転職率が比較的高い傾向があります。そのため、契約後に担当者が変わる可能性があり、継続的な関係性を重視される方にとってはデメリットとなる場合があります。
これらの課題を回避するためには、契約前に必ず複数の担当者や代理店で相談し、説明内容や対応品質を比較検討することが重要です。また、商品内容については、担当者の説明だけでなく、契約概要や商品パンフレットなどの書面でも必ず確認するようにしましょう。
契約後のサポート体制についても事前に確認し、担当者以外の問い合わせ窓口やオンラインサービスの充実度なども含めて総合的に判断することをおすすめします。
アクサ生命がおすすめな人
アクサ生命は、保障と資産形成を両立したい方や、グローバル企業の安心感を重視する方に特に適している保険会社です。また、変額保険による運用に興味がある方にとっては、日本市場で最も豊富な選択肢と実績を提供できる会社といえるでしょう。
資産形成と保障を両立したい人
アクサ生命の変額保険は、死亡保障を確保しながら同時に資産形成も行える商品です。特に30代から40代で、住宅ローンなどの債務があり死亡保障が必要でありながら、将来の教育資金や老後資金の準備も始めたい方に適しています。
従来であれば定期保険で死亡保障を確保し、別途投資信託などで資産形成を行う必要がありましたが、変額保険であれば一つの商品で両方の目的を達成できます。また、保険料控除の対象となるため、税制上のメリットも享受できます。
世界的グループの安心感を重視する人
長期間にわたる保険契約では、保険会社の財務健全性と継続性が極めて重要です。アクサ生命は世界最大級の保険グループの一員であり、格付け機関からも高い評価を受けています。
特に、国内生命保険会社の財務状況に不安を感じる方や、グローバルな視点でのリスク分散を重視する方にとって、アクサグループの安定性は大きな安心材料となります。また、世界各国での保険事業で培ったノウハウが商品開発にも活かされている点も魅力です。
変額保険での運用に興味がある人
投資経験があり、自分で運用方針を決めたい方にとって、アクサ生命の変額保険は理想的な選択肢です。13種類の特別勘定から自由に組み合わせを選択でき、市場環境に応じてスイッチング(運用先の変更)も可能です。
また、世界株式や新興国株式など、個人では投資しにくい分野にも手軽にアクセスできる点も大きなメリットです。運用実績の透明性も高く、月次での運用レポートにより詳細な情報を確認できます。
専門的なアドバイスを求める人
アクサ生命の営業担当者は、ファイナンシャル・プランナーなどの専門資格を持つ方が多く、保険だけでなく税務や相続対策などの幅広い相談に対応できます。特に複雑なライフプランを持つ方や、総合的な資産管理のアドバイスを求める方には適しています。
アクサ生命をおすすめしない人
一方で、アクサ生命の商品や特徴が合わない方もいます。特に保険料の安さを最優先とする方や、シンプルな保障のみを求める方には、他社の方が適している場合が多いでしょう。
保険料の安さを最優先する人
アクサ生命の保険料は、同業他社と比較してやや高めに設定されている傾向があります。特に定期保険や医療保険では、ネット系保険会社や一部の国内生命保険会社の方が保険料が安い場合が多いです。
家計に占める保険料負担を最小限に抑えたい方や、とにかく安い保険料で最低限の保障を確保したい方には、他社商品の方が適している可能性があります。保険料の安さを重視する場合は、複数社での比較検討を行いましょう。
シンプルな保障のみを求める人
アクサ生命の商品は、資産形成機能や多様な特約など、付加価値の高い商品が中心となっています。しかし、複雑な仕組みや追加機能は不要で、シンプルな死亡保障や医療保障のみを求める方には過剰なサービスとなる場合があります。
特に高齢の方や、保険商品の仕組みを詳しく理解することが困難な方には、よりシンプルな商品構成の保険会社の方が適している可能性があります。
投資リスクを避けたい人
アクサ生命の主力商品である変額保険は、運用実績によって保険金額や解約返戻金が変動します。元本割れのリスクもあるため、投資リスクを一切取りたくない方には適していません。
安定した解約返戻金を重視する方や、確実性を求める方には、従来の定額保険を中心に展開している保険会社の方が安心できるでしょう。
ネット完結型を希望する人
アクサ生命は対面販売を中心とした営業体制となっており、ネットのみで手続きを完結させることはできません。営業担当者との面談や書面での手続きが必要となるため、すべてオンラインで完結させたい方には不向きです。
時間的制約がある方や、営業担当者との接触を避けたい方には、ネット専業の保険会社やダイレクト販売を行っている保険会社の方が適しているでしょう。
ただし、自己完結のネット販売は原則不可ではありますが、オンライン面談と電子署名で完結は可能です。
ネット型保険と対面型保険の違いは、こちらのQ&Aも参考にしてみてください。
アクサ生命の加入を検討する際のポイント
アクサ生命への加入を検討する際は、同社の特徴を理解したうえで、自分のライフプランや価値観に合致するかを慎重に判断する必要があります。特に変額保険のような複雑な商品では、契約前の検討が将来の満足度を大きく左右します。
ここでは、アクサ生命の保険商品を検討する際に押さえておくべき重要なポイントについて、実践的なアドバイスをお伝えします。これらのポイントを確認することで、後悔のない保険選びができるでしょう。
商品選択のポイント
アクサ生命の豊富な商品ラインナップの中から最適な商品を選ぶためには、まず自分のニーズと現在の状況を整理することが重要です。保険は長期間にわたる契約であるため、将来の変化も見据えた選択が必要になります。
自身のライフプランとの適合性
保険選びでは、現在の状況だけでなく将来のライフプランとの適合性を確認することが重要です。結婚、出産、住宅購入、子どもの独立、退職など、人生の各段階で必要な保障内容は大きく変化します。
特にアクサ生命の変額保険を検討する場合は、10年以上の長期契約を前提とする商品が多いため、その期間中のライフプランの変化を想定しておく必要があります。転職や収入変動の可能性、家族構成の変化なども考慮に入れて商品を選択しましょう。
また、既に加入している保険との重複や、勤務先の団体保険との兼ね合いも確認が必要です。過度な保障は保険料負担の増加につながるため、必要保障額を正確に算出することが大切です。
リスク許容度の確認
変額保険への加入を検討する場合は、自分のリスク許容度を客観的に把握することが不可欠です。リスク許容度とは、投資による損失をどの程度まで受け入れられるかを示す指標です。
年齢、収入、資産状況、家族構成などによってリスク許容度は大きく異なります。一般的に、若い世代ほど長期運用が可能でリスク許容度が高く、退職が近い世代ほど安定性を重視する傾向があります。
アクサ生命の変額保険では、元本割れのリスクがあることを十分に理解し、そのリスクを受け入れられる範囲内での加入を検討することが重要です。
他社商品との十分な比較
アクサ生命の商品の優位性を正しく評価するためには、他社商品との比較が欠かせません。同じような保障内容であっても、保険会社によって保険料や付帯サービス、運用選択肢などに違いがあります。
特に変額保険では、運用選択肢の豊富さや手数料水準、過去の運用実績などを複数社で比較することが重要です。また、医療保険や定期保険では、保険料水準だけでなく、給付条件や支払い実績なども比較検討材料となります。
契約前の確認事項
アクサ生命の保険商品への加入を決める前に、必ず確認しておくべき重要な事項があります。これらの確認を怠ると、契約後にトラブルや不満の原因となる可能性があります。
保険料の総額シミュレーション
保険契約では、月々の保険料だけでなく、払込期間全体での総額を把握することが重要です。特に変額保険では、基本保険料に加えて各種手数料が発生するため、総コストを正確に理解する必要があります。
アクサ生命の変額保険では、保険料から毎月「保険関係費」が差し引かれます。この費用は運用成績に関係なく発生するため、長期的な資産形成への影響を事前に試算しておくことが大切です。
また、保険料の払込方法(月払い、半年払い、年払い)によっても総額が変わるため、自分の家計状況に最も適した払込方法を選択しましょう。
解約時の返戻金の仕組み
保険の解約時に受け取れる解約返戻金の仕組みを正確に理解することは、将来の資金計画において重要です。特にアクサ生命の変額保険では、契約から10年未満の解約時に「解約控除」が適用されます。
解約控除の金額と適用期間を具体的に確認し、万が一早期解約が必要になった場合の影響を把握しておきましょう。また、変額保険では運用実績によって解約返戻金が変動するため、運用環境が悪化した場合の最低保証についても確認が必要です。
特約内容と必要性の検討
アクサ生命では、主契約に加えて様々な特約を付加できます。特約は保障内容を充実させる一方で、保険料の増加要因にもなるため、本当に必要な特約かどうかを慎重に検討する必要があります。
特に医療特約や介護特約などは、単体の医療保険や介護保険と比較して保障内容や保険料を検討することをおすすめします。また、特約の保障期間や更新の有無についても確認し、将来の保険料変動リスクも把握しておきましょう。
担当者選びのコツ
アクサ生命では複数の販売チャネルがあるため、どの担当者から加入するかも重要な判断要素となります。特に変額保険のような複雑な商品では、担当者の知識レベルや説明力が理解度に大きく影響します。
資格保有状況の確認
アクサ生命の営業担当者は、基本的な保険募集人資格に加えて、ファイナンシャル・プランナーや証券外務員などの専門資格を保有している場合が多くあります。これらの資格保有状況を確認することで、担当者の専門知識レベルを判断できるでしょう。
特に変額保険の相談では、投資や税務に関する知識も重要になるため、関連資格を持つ担当者に相談することをおすすめします。また、担当者の経験年数や過去の実績についても確認してみましょう。
説明の分かりやすさ
保険商品の内容を正しく理解するためには、担当者の説明が分かりやすいかどうかが重要です。専門用語を多用せず、図表やシミュレーションを使って具体的に説明してくれる担当者を選びましょう。
また、商品のメリットだけでなく、デメリットやリスクについても率直に説明してくれるかどうかも重要な判断基準です。誠実な担当者であれば、他社商品との比較や、加入を見送る選択肢についても適切にアドバイスしてくれます。
アフターフォローの姿勢
保険は契約後のフォローが重要な商品です。契約後の定期的な見直し提案や、保険金請求時のサポート、ライフプランの変化への対応など、長期的なサポート体制について事前に確認しておきましょう。
担当者の転職リスクも考慮し、担当者以外の連絡窓口やオンラインサービスの充実度についても確認することをおすすめします。
この記事のまとめ
アクサ生命は、特定のニーズを持つ方にとって非常に価値のある選択肢といえます。最終的な保険選びでは、ご自身のライフプラン、リスク許容度、価値観を総合的に考慮し、複数社での比較検討を行うことが重要です。
アクサ生命の商品は高度で複雑な仕組みを持つものが多いため、保険や投資の専門知識を持つファイナンシャル・プランナーなどの専門家に相談することを強くおすすめします。アクサ生命だけでなく他社商品も含めた幅広い選択肢の中から、最適な商品を選択しましょう。

金融系ライター
厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1,000記事以上の執筆実績あり。
厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1,000記事以上の執筆実績あり。
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終身保険
終身保険とは、被保険者が亡くなるまで一生涯にわたって保障が続く生命保険のことです。契約が有効である限り、いつ亡くなっても保険金が支払われる点が大きな特徴です。また、長く契約を続けることで、解約した際に戻ってくるお金である「解約返戻金」も一定程度蓄積されるため、保障と同時に資産形成の手段としても利用されます。 保険料は一定期間で払い終えるものや、生涯支払い続けるものなど、契約によってさまざまです。遺族への経済的保障を目的に契約されることが多く、老後の資金準備や相続対策としても活用されます。途中で解約すると、払い込んだ金額よりも少ない返戻金しか戻らないこともあるため、長期の視点で加入することが前提となる保険です。
変額保険
変額保険とは、死亡保障を持ちながら、保険料の一部を投資に回すことで、将来受け取る保険金や解約返戻金の金額が運用成績によって変動する保険商品です。 保険会社が提供する複数の投資先から自分で選んで運用することができるため、運用がうまくいけば受け取る金額が増える可能性があります。 ただし、運用がうまくいかなかった場合は、受け取る金額が減ることもあります。保障と資産運用の両方を兼ね備えた商品ですが、元本保証がない点には注意が必要です。投資初心者の方には、仕組みを十分に理解したうえで加入することが大切です。
死亡保険
死亡保険とは、契約者が亡くなった場合に、遺された家族や指定された受取人に保険金が支払われる保険のことです。この保険は、主に家族の生活費や子どもの教育費、住宅ローンの返済など、被保険者の死後に経済的な困難が生じないように備えるためのものです。 投資とは少し性質が異なりますが、万が一のリスクに備えるという点で、資産運用やライフプランの一環として重要な位置を占めています。また、保険の種類によっては、一定の年数を超えると解約返戻金が発生するため、長期的な資産形成の手段として活用されることもあります。
解約返戻金
解約返戻金とは、生命保険などの保険契約を途中で解約したときに、契約者が受け取ることができる払い戻し金のことをいいます。これは、これまでに支払ってきた保険料の一部が積み立てられていたものから、保険会社の手数料や運用実績などを差し引いた金額です。 契約からの経過年数が短いうちに解約すると、解約返戻金が少なかったり、まったく戻らなかったりすることもあるため、注意が必要です。一方で、長期間契約を続けた場合には、返戻金が支払った保険料を上回ることもあり、貯蓄性のある保険商品として活用されることもあります。資産運用やライフプランを考えるうえで、保険の解約によって現金化できる金額がいくらになるかを把握しておくことはとても大切です。
特別勘定
特別勘定とは、主に保険会社が提供する変額保険や年金商品などで使われる仕組みで、契約者から預かったお金を、会社の他の資産とは分けて管理するための専用の勘定のことです。 この仕組みにより、運用による損益は契約者に直接反映され、保険会社の経営状況とは切り離して資産が守られる仕組みになっています。 たとえば、変額保険では、特別勘定の中で株式や債券などの資産を運用し、その運用結果によって将来受け取る金額が変動します。初心者にとっては、特別勘定は「自分のお金がどのように運用されているかが見える透明な箱」とイメージすると理解しやすいです。
解約控除
解約控除とは、保険や一部の投資商品を契約期間の途中で解約した場合に、契約者が受け取る解約返戻金などから差し引かれる手数料のことをいいます。特に契約から数年以内など、早い段階で解約した際に高めに設定されていることが多く、実際に受け取れる金額が大きく減ってしまうことがあります。 この制度は、販売時にかかった初期費用や運用の準備にかかるコストを回収するために設けられていますが、契約者にとっては思ったよりも少ない金額しか戻ってこないというリスクにつながります。そのため、商品選びの際には解約控除の有無やその金額、期間などをよく確認し、「途中で解約したらどうなるか」をあらかじめ理解しておくことがとても大切です。長期での運用を前提とした商品には特に注意が必要です。
引受基準緩和型保険
引受基準緩和型保険とは、健康状態に不安がある人や持病のある人でも加入しやすいように、通常の保険よりも加入時の審査基準(引受基準)を緩やかにした保険のことです。一般の保険では健康状態に関する詳しい質問や診査が必要ですが、このタイプでは「過去〇年以内に入院したことがありますか?」など、限定的な質問だけで加入できるケースが多くあります。 ただし、保険料は通常の保険よりも割高に設定されることが一般的で、契約から一定期間(例:1~2年)は保障内容が制限される「免責期間」が設けられることもあります。持病や高齢によって通常の保険に加入できなかった人にとっては、貴重な保障手段となります。加入のハードルは低い一方で、保障内容や費用のバランスをよく理解することが大切です。
ソルベンシー・マージン比率
ソルベンシー・マージン比率とは、保険会社がどれだけ予想外のリスクに耐えられるかを示す指標のことです。たとえば、大地震や大事故のような予測できない大きな支払いが必要になった場合に、その保険会社がしっかりと対応できるかどうかを判断するために使われます。 この比率が高ければ高いほど、経営の安定性があり、万が一のときでも契約者に対する保険金の支払い能力があると見なされます。保険会社の健全性をチェックする上でとても重要な数字です。
スイッチング
スイッチングとは、確定拠出年金(iDeCoや企業型DC)でよく使われる用語で、すでに保有している運用商品を売却し、その資金で別のファンドに乗り換えることを指します。たとえば、安定重視の債券型ファンドから、成長を狙った株式型ファンドに変更するなど、市場環境やライフプランの変化に応じて資産配分を見直すための重要な手段です。 確定拠出年金の仕組みでは、このスイッチングは同一制度内で完結するため、多くの場合、売却や購入に手数料がかからず、非課税で実行できます。ただし、ファンドによっては信託財産留保額やスプレッドなど、乗り換え時にコストが発生する場合もあるため、注意が必要です。 投資初心者にとっては、「口座の中で資産を入れ替える仕組み」と理解するとイメージしやすく、自分の年齢やリスク許容度に応じて運用を柔軟に調整できる便利な機能です。長期的な資産形成を続けるうえで、定期的な見直しとスイッチングの活用は大きな効果を発揮します。
格付け(信用格付け)
格付け(信用格付け)とは、取引をする際に参考にされる基準の一つで、取引の相手側の信用度を確認するために支払い能力や財務状況、安全性などを総合的にランク付けしたものである。アルファベットや数字で表されるのが一般的である。 (例)格付投資情報センター(https://www.r-i.co.jp/index.html) による発行体格付の定義 AAA:信用力は最も高く、多くの優れた要素がある。 AA:信用力は極めて高く、優れた要素がある。 A:信用力は高く、部分的に優れた要素がある。 BBB:信用力は十分であるが、将来環境が大きく変化する場合、注意すべき要素がある。 BB:信用力は当面問題ないが、将来環境が変化する場合、十分注意すべき要素がある。 B:信用力に問題があり、絶えず注意すべき要素がある。 CCC:発行体の金融債務が不履行に陥る懸念が強い。 CC:発行体の金融債務が不履行に陥っているか、その懸念が極めて強い。 C:発行体のすべての金融債務が不履行に陥っているとR&Iが判断する格付。