ライフネット生命の医療保険に契約後、保険金や給付金が支払われないケースはありますか?
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2025/08/02 08:50
女性
30代
ライフネット生命の医療保険は日帰り入院でも給付金が下りると聞きますが、請求しても支払われなかった事例があると心配です。どのような状況で給付金が受け取れないのでしょうか。具体的な不支給要件を知りたいです。
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
ライフネット生命の医療保険では、日帰り入院であっても所定の条件を満たしていれば、基本的には給付金が支払われます。実際に多くの人が短期間の入院でもしっかりと保障を受け取っており、制度としては比較的柔軟です。ただし、すべての入院が給付対象になるわけではなく、いくつかの注意点があります。
まず、保険料の支払いが滞っていたり、定期型の保険で更新手続きを忘れていた場合には、契約が失効しており保障が受けられません。意外と見落とされやすいポイントなので、契約状況は定期的に確認することが大切です。
次に、約款であらかじめ給付の対象外とされているケースです。たとえば、軽度のがんである「上皮内新生物」や、妊娠・出産に伴う入院、自傷行為や犯罪行為に関わる入院などは支払対象外とされています。また、がん給付金には一定の待機期間(通常90日程度)があり、その期間中に発症した場合も給付はされません。
さらに、入院給付金には「1回の入院あたり〇日まで」や「通算〇日まで」といった支払限度があるため、それを超えると給付されません。加えて、加入時に申告すべき健康状態などを正しく伝えていなかった場合(告知義務違反)も、後から給付が拒否されることがあります。
不安なときは、診断書の内容や治療の状況が保険の条件を満たしているかを確認したうえで、保険会社に事前に問い合わせると安心です。保険料の支払い状況を常に把握しておくことや、入院が長引く可能性があるときは早めに相談することも、不支給を防ぐための大事なポイントです。
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上皮内新生物
上皮内新生物とは、体の表面や粘膜を覆っている「上皮」という薄い層の内部だけにとどまり、まだ周囲の組織へ浸潤していないごく早期のがん細胞を指します。 臨床上は「ステージ0」や「上皮内がん」とも呼ばれ、病変が上皮の境界を越えていないため、転移リスクが極めて低い段階です。医療保険やがん保険では、従来の「悪性新生物」と区別して保険金額や給付条件が設定されることが一般的で、診断給付金や手術給付金が減額されたり、別建てで保障される場合があります。 そのため、資産運用を目的に保険を選ぶ際には、上皮内新生物がどこまで保障対象か、給付金額はいくらかを確認しておくことが、安心とコストのバランスを測るうえで大切です。
入院給付金
入院給付金とは、病気やけがで入院した際に、入院日数に応じて保険会社から受け取れる給付金のことです。一般的には「1日あたり○○円」といった日額で設定されており、公的医療保険の自己負担分や差額ベッド代、生活費の補填などに活用できます。多くの保険商品では、支払開始までの免責日数や1回の入院、通算での支払限度日数が定められているため、保障を選ぶ際はこれらの条件を確認することが大切です。
支払限度日数
支払限度日数とは、医療保険において入院給付金などが支払われる上限の日数のことを指します。たとえば「入院1日につき給付金が出るが、1回の入院につき60日まで」といったように、保険会社ごとに定められた日数制限があります。 この上限を超えた入院日数に対しては、原則として給付金は支払われません。そのため、長期入院のリスクに備えるには、支払限度日数が十分に長いか、あるいは延長保障があるかどうかを確認することが大切です。 保険選びの際には、保障内容や保険料と合わせてこの支払限度日数も比較検討することが重要です。