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ナスダック100の構成銘柄はどのように選ばれ、変動しますか?

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2025/07/30 08:19


男性

question

米国株への投資に関心があり、ナスダック100という指数が気になっています。しかし、具体的にどんな企業が選ばれているのか分かりません。また、入れ替えもあると聞いたのですが、どのような基準で構成され、入れ替えられているのでしょうか?


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

ナスダック100指数(NASDAQ100)は、ナスダック市場に上場する企業のうち金融業を除いた非金融企業を対象とし、「時価総額」と「流動性」の高い100社を選びます。

具体的には、以下のプロセスで決定されます。

まず、対象となるのはナスダックに上場する普通株やADRで、金融業種やREIT、SPACは除かれます。その上で、①時価総額が大きいこと、②直近3か月の1日平均の売買代金が500万ドル以上、かつ平均出来高が20万株以上、③浮動株比率が10%以上など、一定の基準を満たした企業が対象です。

次に、毎年12月に「年次リコンスティテューション」という定期入れ替えが行われ、基準日時点の時価総額上位75社は自動的に採用されます。残る25社は、既存銘柄が100位以内に入っていれば継続され、足りない分は新規企業が追加されます。また、3月・6月・9月には四半期ごとのリバランスが実施され、特定企業の影響が偏りすぎないよう、構成比率が調整されます。

さらに合併や業種変更、上場廃止などがあった場合には、随時、対象外となった企業が除外され、時価総額順位の次点企業が新たに追加されます。この仕組みにより、IPO後わずか数ヶ月でナスダック100入りする企業もあります。

投資家にとっては、入れ替えやリバランスの前後に指数連動型のETFによる取引が増加するため、構成銘柄の株価が変動しやすくなります。

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ナスダック100指数(NASDAQ100)

ナスダック100指数とは、アメリカの株式市場「NASDAQ(ナスダック)」に上場している企業のうち、金融業を除いた時価総額上位100社で構成される株価指数です。アップル、マイクロソフト、アマゾン、メタ(旧フェイスブック)、エヌビディアなど、世界を代表するテクノロジー企業や成長企業が多く含まれており、ハイテク分野を中心としたアメリカ経済の先端的な動きを示す指標として高い注目を集めています。 この指数は時価総額加重平均型で、企業の規模が大きいほど指数に与える影響も大きくなります。また、ナスダック総合指数よりも選定銘柄が絞られているため、より「成長株」にフォーカスした性格が強いのが特徴です。初心者の方には、「アメリカのハイテク大手を集めた“代表選手”のような指数」と捉えるとわかりやすいでしょう。ハイテク市場の動向をつかむうえで欠かせない指標のひとつです。

時価総額

時価総額、株式時価総額とは、ある上場企業の株価に発行済株式数を掛けたものであり、企業価値や規模を評価する際の指標。 時価総額が大きいということは、業績だけではなく将来の成長に対する期待も大きいことを意味する。

流動性

流動性とは、資産を「現金に変えやすいかどうか」を表す指標です。流動性が高い資産は、短時間で簡単に売買でき、現金化しやすいという特徴があります。例えば、上場株式や国債は市場で取引量が多く、いつでも売買できるため、流動性が高い資産とされています。 一方、不動産や未上場株式のように、売買相手を見つけるのが難しかったり、取引に時間がかかったりする資産は、流動性が低いといえます。 投資をする際には、自分が必要なときに資金を取り出せるかを考えることが重要です。特に初心者は、流動性が高い資産を選ぶことで、急な資金需要にも対応しやすく、リスクを抑えることができます。

リバランス

リバランスとは、ポートフォリオを構築した後、市場の変動によって変化した資産配分比率を当初設定した目標比率に戻す投資手法です。 具体的には、値上がりした資産や銘柄を売却し、値下がりした資産や銘柄を買い増すことで、ポートフォリオ全体の資産構成比率を維持します。これは過剰なリスクを回避し、ポートフォリオの安定性を保つためのリスク管理手法として、定期的に実施されます。 例えば、株式が上昇して目標比率を超えた場合、その一部を売却して債券や現金に再配分するといった調整を行います。なお、近年では自動リバランス機能を提供する投資サービスも登場しています。

ETF(上場投資信託)

ETF(上場投資信託)とは、証券取引所で株式のように売買できる投資信託のことです。日経平均やS&P500といった株価指数、コモディティ(原油や金など)に連動するものが多く、1つのETFを買うだけで幅広い銘柄に分散投資できるのが特徴です。通常の投資信託に比べて手数料が低く、価格がリアルタイムで変動するため、売買のタイミングを柔軟に選べます。コストを抑えながら分散投資をしたい人や、長期運用を考えている投資家にとって便利な選択肢です。

ADR(American Depositary Receipt)

ADR(American Depositary Receipt)とは、アメリカ以外の国の企業の株式を、アメリカ国内の投資家が米ドル建てで売買できるようにした証券のことです。正式には「米国預託証券」と呼ばれ、米国の証券市場(NYSEやNASDAQなど)で通常の米国株と同じように取引することができます。 ADRは、外国企業の株式をアメリカの銀行が預かり、その株式を裏付けとして発行される仕組みです。これにより、米国の投資家は外国株に直接投資することなく、為替や取引制度の違いを気にせずに外国企業に投資できるというメリットがあります。 一方で、元となる外国企業の株価や為替レートの影響を受けるため、価格は米国市場だけでなく、母国市場の動きや為替相場にも左右されます。日本企業ではトヨタやソニーなど、グローバル企業の多くがADRを発行しており、海外投資家への資金調達手段や知名度向上のツールとしても活用されています。 ADRは、国際分散投資を円滑に行うための金融インフラとして、機関投資家から個人投資家まで幅広く利用されています。

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