投資信託とETFの違いはなんですか?どっちが良いか比較するため、メリット・デメリットも教えて下さい
投資信託とETFの違いはなんですか?どっちが良いか比較するため、メリット・デメリットも教えて下さい
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2025/10/22 09:04
男性
30代
NISAで長期運用を始めたいのですが、投資信託とETFのどちらが自分に向いているか迷っています。投資先の商品を選ぶ際に見るべきポイントと、それぞれの長所・短所を具体的に知りたいです。
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
NISAで長期運用を「手間なく・確実に」回したいなら投資信託が、売買タイミングや指値で細かくコントロールしたいならETFが向いています。前者は積立と自動再投資で複利を最大化しやすく、後者はリアルタイム価格で売買できて実質コストが低めになりやすいという強みがあります。
投資信託は金額指定の自動積立や分配金の自動再投資が容易で、つみたて投資枠とも相性が良好です。基準価額は一日一回のため値動きに張り付く必要がなく、長期の時間分散を“設定だけ”で実現できます。一方で、信託報酬以外の実質コストやトラッキング差は商品により差が出るため、目論見書や月次レポートの確認は欠かせません。
ETFは取引時間中にリアルタイムで売買でき、指値でスプレッドを抑えたりイベント時に狙って買い増したりと裁量を発揮できます。同じ指数を追うなら投信より総コストが低くなるケースもあります。ただし分配金の自動再投資は基本できず、受け取った分を自分で買い直す前提になります。売買手数料とスプレッド、板の厚みや出来高といった流動性も実質コストとして意識が必要です。
選ぶときは、指数や運用手法が素直で分散が広いか、信託報酬とその他費用を合わせた実質コストは十分に低いか、トラッキング差は小さいか、分配方針は再投資で複利を活かせるか、買付単位と流動性は自分の資金規模に合うか、為替ヘッジの有無はリスク許容度に合っているか、などを確認してください。
投資のコンシェルジュでは、あなたに適した資産運用のプランについて、無料で相談いただけます。不明点や疑問点があれば、お気軽にご利用ください。
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投資信託
投資信託は、多くの投資家から集めた資金を一つの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する金融商品です。運用によって得られた成果は、各投資家の投資額に応じて分配される仕組みとなっています。 この商品の特徴は、少額から始められることと分散投資の効果が得やすい点にあります。ただし、運用管理に必要な信託報酬や購入時手数料などのコストが発生することにも注意が必要です。また、投資信託ごとに運用方針やリスクの水準が異なり、運用の専門家がその方針に基づいて投資先を選定し、資金を運用していきます。
ETF(上場投資信託)
ETF(上場投資信託)とは、証券取引所で株式のように売買できる投資信託のことです。日経平均やS&P500といった株価指数、コモディティ(原油や金など)に連動するものが多く、1つのETFを買うだけで幅広い銘柄に分散投資できるのが特徴です。通常の投資信託に比べて手数料が低く、価格がリアルタイムで変動するため、売買のタイミングを柔軟に選べます。コストを抑えながら分散投資をしたい人や、長期運用を考えている投資家にとって便利な選択肢です。
信託報酬
信託報酬とは、投資信託やETFの運用・管理にかかる費用として投資家が間接的に負担する手数料であり、運用会社・販売会社・受託銀行の三者に配分されます。 通常は年率〇%と表示され、その割合を基準価額にあたるNAV(Net Asset Value)に日割りで乗じる形で毎日控除されるため、投資家が口座から現金で支払う場面はありません。 したがって運用成績がマイナスでも信託報酬は必ず差し引かれ、長期にわたる複利効果を目減りさせる“見えないコスト”として意識されます。 販売時に一度だけ負担する販売手数料や、法定監査報酬などと異なり、信託報酬は保有期間中ずっと発生するランニングコストです。 実際には運用会社が3〜6割、販売会社が3〜5割、受託銀行が1〜2割前後を受け取る設計が一般的で、アクティブ型ファンドでは1%超、インデックス型では0.1%台まで低下するケースもあります。 同じファンドタイプなら総経費率 TER(Total Expense Ratio)や実質コストを比較し、長期保有ほど差が拡大する点に留意して商品選択を行うことが重要です。
トラッキングエラー
トラッキングエラーとは、主にインデックスファンドなどの運用成績が、目標とする指数(たとえば日経平均株価やS&P500など)とどれくらいズレているかを示す指標です。ファンドは基本的に指数に連動するように運用されますが、運用コストや売買のタイミングの違いなどにより、実際の成績が指数と完全に一致することはまれです。 この差が大きいほど、運用が指数とずれていると評価されます。トラッキングエラーが小さいほど、より正確に指数に連動しているとされ、インデックス投資においては重要な確認ポイントとなります。
スプレッド(Spread)
スプレッド(Spread)とは、金融商品の売値(ビッド:Bid)と買値(アスク:Ask)の差のことをいいます。主に外国為替市場や債券市場、株式市場などで使われる用語です。 ビッド(Bid)は投資家がその商品を「売るときに受け取れる価格」、アスク(Ask)は「買うときに支払う価格」を指します。スプレッド(Spread)が広いほど、投資家にとっての取引コストが高くなるため、売買のタイミングには注意が必要です。 一般的に、流動性の低い市場や銘柄ではスプレッドが広がりやすく、反対に、取引が活発な市場ではスプレッドが狭くなる傾向があります。そのため、スプレッドの大きさは、市場の流動性や取引コストを判断する一つの指標となります。
為替ヘッジ
為替ヘッジとは、為替取引をする際に、将来交換する為替レートをあらかじめ予約しておくことによって、為替変動のリスクを抑える仕組み。海外の株や債券に投資する際は、その株や債券の価値が下がるリスクだけでなく、為替の変動により円に換算した時の価値が下がるリスクも負うことになるので、後者のリスクを抑えるために為替ヘッジが行われる。





