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海外の共同名義口座の売却益はどう申告すれば良いか教えて下さい

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2025/07/16 08:54


男性

30代

question

夫と共同名義で保有していた海外口座の金融商品を最近売却し、利益が出ました。日本ではこうした共同名義口座がないと聞いていますが、この場合の税務申告はどのようにすればよいのでしょうか?名義や出資割合、円換算などで注意すべき点があれば教えてください。


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

海外の共同名義口座で生じた売却益については、日本に居住しているかぎり国内外を問わず課税対象となります。まず、ご自身とご主人それぞれが確定申告を行い、申告分離課税を選択して納税する必要があります。税率は所得税が15.315%、住民税が5%で、合計20.315%です。海外口座では源泉徴収が行われないため、利益が出た年は必ず確定申告を行わなければなりません。

利益の計算は取引日ごとに円換算して行います。取得時と売却時の外貨額を、それぞれの対顧客電信売買相場(TTM)で円に換算し、売却額から取得額と必要経費を差し引いた差額が譲渡所得になります。円換算を行うことで為替差損益も自動的に計算に含まれます。複数通貨で決済している場合は通貨ごとに計算し、最終的に円ベースで合算します。

共同名義口座の場合、所得は出資した人の割合に応じて帰属するのが原則です。出資比率が明確であればその割合で按分し、曖昧な場合は原則として半分ずつ申告するのが実務上一般的です。税務調査に備え、入出金履歴や契約書など資金の拠出割合を示す資料を保管しておくと安心です。

申告に必要な主な書類は、海外金融機関の年間取引報告書や取引明細、円換算に用いた為替レートの根拠(銀行や日本銀行が公表するレートの写し)、そして国税庁様式の「株式等に係る譲渡所得等の金額の計算明細書」です。年末時点で国外財産の評価額が5,000万円を超える場合は国外財産調書の提出も求められます。さらに総資産が1億円を超える方は財産債務調書も必要になるため注意してください。

確定申告書は翌年2月16日から3月15日までに提出し、所得税を期限内に納付します。住民税は翌年6月以降に自治体から通知され、通常は給与天引きまたは納付書払いとなります。取引国で源泉課税が行われた場合には外国税額控除の適用も検討できます。なお損失が出た海外取引を国内株式と損益通算することは制度上限定的で、国内特定口座との通算はできません。

以上を踏まえ、計算が複雑な場合や売却益が大きい場合には、国際税務に詳しい税理士に早めに相談することをおすすめします。

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共同名義口座

共同名義口座とは、2人以上の名義人が連名で開設する銀行口座のことで、家族や夫婦、ビジネスパートナーなどが資金を共有して管理する際に利用されます。この口座では、名義人それぞれが預金の引き出しや入金などの手続きを行うことができる場合が多く、生活費の管理や共通の目的資金の運用などに役立ちます。 ただし、名義人間での資金の持分や引き出しの権利について明確にしておかないと、トラブルになることもあります。また、相続や税務の面でも扱いが複雑になることがあるため、共同名義にする際は事前にルールを決めておくことが大切です。

確定申告

確定申告とは、1月1日から12月31日までの所得を計算して翌年の2月16日から3月15日に申告し、納税する手続き。多くの会社では年末調整を経理部がしてくれるが、確定申告をすると年末調整では受けられない控除を受けることができる場合もある。確定申告をする必要がある人が確定申告をしないと加算税や延滞税が発生する。

申告分離課税

申告分離課税とは、特定の所得について他の所得と分離して税額を計算し、確定申告を通じて納税する方式です。 主な対象となる所得は以下の通りです: - 譲渡所得: 土地や建物、株式などの譲渡による所得。 - 山林所得: 山林の伐採や譲渡による所得。 - 先物取引による所得: FXや商品先物取引による所得。 例えば、株式の譲渡所得については、他の所得と合算せずに分離して課税されます。また、上場株式等の配当所得についても、申告分離課税を選択することができます。

所得税

所得税は、個人が1年間に得た所得に対して課される税金です。給与所得や事業所得、不動産所得、投資による利益などが対象となります。日本では累進課税制度が採用されており、所得が高いほど税率が上がります。給与所得者は源泉徴収により毎月の給与から所得税が差し引かれ、年末調整や確定申告で精算されます。控除制度もあり、基礎控除や扶養控除、医療費控除などを活用することで課税所得を減らし、税負担を軽減できます。

住民税

住民税は、居住地の自治体(市区町村および都道府県)に納める地方税で、地域の行政サービスを賄うために使われます。住民税は「所得割」と「均等割」の2つで構成されます。 所得割は、前年の所得に基づき一律の税率(多くの場合10%)で計算されます。一方、均等割は所得に関わらず一律の金額(全国基準では年額5,000円程度)を納める部分です。 住民税は、所得税のような累進課税ではなく比例課税が基本で、納税額は所得や扶養状況などにより異なります。また、住民税は原則として前年の所得に基づき計算されるため、納税は翌年度に行われます。これにより、地域社会の運営を支える重要な財源となっています。

外国税額控除

外国税額控除とは、日本に住んでいる個人や法人が、海外で所得を得てその国で税金を支払った場合に、同じ所得に対して日本でも課税される「二重課税」を避けるために、日本で支払う税金からその分を差し引くことができる制度のことをいいます。たとえば、外国株式の配当金を受け取った際に、外国で源泉徴収された税金がある場合、その金額を一定の計算に基づいて日本の所得税や法人税から控除することができます。この制度を利用することで、国際的な投資やビジネスを行う際の税負担を適正に調整できるようになります。ただし、控除できる金額には上限があり、正確な申告と証明書類の提出が必要です。資産運用や海外取引を行ううえで、知っておきたい重要な税務上の仕組みです。

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