年金保険料を追納する場合、一括払いと分割払いはどっちが得ですか?
年金保険料を追納する場合、一括払いと分割払いはどっちが得ですか?
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2026/02/09 10:13
男性
30代
年金保険料の追納を検討する際に、一括払いと分割払いのどちらを選ぶべきでしょうか。有利な支払い方法があれば、教えて下さい。
回答
佐々木 辰
38歳
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
年金保険料の追納は、将来の年金額に反映させるための納付であり、一括払いか分割払いかで「同じ月数を追納し切った場合」の年金増額効果は原則変わりません。差が出やすいのは、資金繰りや手続きの確実性です。
一括払いは、納付を一度で完了できるため、納付漏れ・途中中断のリスクを最小化できます。追納には期限があるため、期限が近い期間を確実に追納して取りこぼしを防ぎたい場合にも有効です。
分割払いは、生活防衛資金を確保しつつ追納を進められる点が強みです。無理に一括で払って手元資金が枯渇し、結果的に高金利の借入が必要になると、家計全体では不利になり得ます。負担を平準化し、継続して追納を完遂しやすい方法といえます。
判断は「防衛資金を確保したうえで一括が可能なら一括」「家計に余裕がなければ分割で確実に完遂」「期限が近い期間だけ先に納め、残りは分割」の順で整理すると実務的です。支払方法の優劣より、期限内に必要月数を納め切る設計が最重要です。
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追納
追納とは、過去に国民年金保険料の免除や納付猶予を受けた期間について、後からさかのぼって保険料を納めることをいいます。この制度を利用することで、将来受け取る老齢基礎年金の受給額を増やすことができ、年金の受給資格期間にも有利に働きます。 ただし、追納できるのは原則として免除・猶予を受けた期間に限られ、単なる未納期間には適用されません。また、追納には期限があり、原則として免除・猶予された年度の翌年度から起算して10年以内となっています。 追納することで本来の保険料負担に戻る形になりますが、2年以上前の期間については加算金が上乗せされることがあります。経済的に余裕があるときに計画的に追納を行うことで、将来の年金額をしっかり確保することができます。
老齢基礎年金
老齢基礎年金とは、日本の公的年金制度の一つで、老後の最低限の生活を支えることを目的とした年金です。一定の加入期間を満たした人が、原則として65歳から受給できます。 受給資格を得るためには、国民年金の保険料納付済期間、免除期間、合算対象期間(カラ期間)を合計して10年以上の加入期間が必要です。年金額は、20歳から60歳までの40年間(480月)にわたる国民年金の加入期間に応じて決まり、満額受給には480月分の保険料納付が必要です。納付期間が不足すると、その分減額されます。 また、年金額は毎年の物価や賃金水準に応じて見直しされます。繰上げ受給(60~64歳)を選択すると減額され、繰下げ受給(66~75歳)を選択すると増額される仕組みになっています。 老齢基礎年金は、自営業者、フリーランス、会社員、公務員を問わず、日本国内に住むすべての人が加入する仕組みとなっており、老後の基本的な生活を支える重要な制度の一つです。
生活防衛資金
生活防衛資金とは、万が一の病気や失業、災害などで収入が途絶えた場合でも、一定期間は生活を維持できるように、あらかじめ確保しておく現金のことです。投資を始める前にまず準備しておくべきお金で、一般的には生活費の3か月から6か月分を目安にするとされています。 この資金は、株や投資信託のように価格が変動する商品ではなく、すぐに引き出せる預金などで保管するのが望ましいとされています。生活防衛資金がしっかりと確保されていれば、投資のリスクを過度に恐れずに冷静な判断がしやすくなり、精神的な安心感にもつながります。
年金受給資格期間
年金受給資格期間とは、公的年金を受け取るために必要とされる「加入期間の合計」のことを指します。つまり、年金制度に何年間加入していたかによって、将来年金を受け取れるかどうかが決まるということです。 以前は25年以上の加入が必要でしたが、制度改正により現在は10年以上の加入で受給資格が得られるようになりました。この期間には、実際に保険料を納めた期間だけでなく、免除や猶予を受けていた期間の一部も含まれるため、制度を正しく理解しておくことが大切です。投資初心者にとっては、「年金をもらえるかどうかが決まる加入期間の最低ライン」と考えるとわかりやすいでしょう。







