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ストップ高やストップ安の翌日はどのような値動きになりますか?

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2025/08/09 08:19

株式
株式

男性

30代

question

最近、ある株がストップ高になって注目を集めていたのですが、翌日の値動きがどうなるのか気になりました。ストップ高やストップ安になった翌日は、どのような傾向で株価が動くことが多いのでしょうか?


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

ストップ高・ストップ安とは、東証が定める値幅制限の上限または下限に株価が達し、それ以上の取引ができなくなる状態を指します。これは投資家のパニック的な売買を防ぎ、市場の安定を保つための制度です。

まず、ストップ高になった翌日の値動きは大きく3つのパターンがあります。1つ目は好材料が続き、買い注文が殺到してさらに値上がりするケースで、2日連続ストップ高になることもあります。2つ目は寄り付きは高く始まるものの、徐々に売りが優勢となって下落する「寄り天型」。3つ目は前日の上昇が行き過ぎと判断され、翌日はギャップダウンから下落するケースです。

統計的には、ストップ高銘柄を翌日の寄り付きで買い、±10%で手仕舞いした場合の勝率は約38%、平均損益は–1.4%とマイナスになります。つまり「飛びつき買い」は統計上不利です。

一方、ストップ安の翌日は急落で売りが出尽くし、リバウンド狙いの買いが入りやすくなる傾向があります。翌日の寄り付きで買った場合の勝率は約50%、平均損益は+0.9%と小幅ながらプラスです。ただし勝率は五分五分であり、損失リスクも高いため慎重な判断が必要です。

判断時には、材料の質(業績上方修正・大型提携 vs 不祥事・下方修正)、張り付き時の売買成立状況、相場環境、信用取引残高などを総合的に確認しましょう。

初心者には、ストップ高後の追いかけ買いは避け、参加する場合は材料の強さと出来高を見極めてから損切りラインを設定して臨むことをおすすめします。ストップ安後の逆張りは小ロット&逆指値でリスク管理を徹底しましょう。

また、連続してストップ高・ストップ安となる銘柄は3日目以降に値幅制限が拡大し、値動きが非常に激しくなります。こうした銘柄は初心者には難易度が高いため注意が必要です。

総じて、ストップ高やストップ安の翌日の値動きは材料や需給、相場環境によって左右されます。冷静に情報を分析し、リスク管理を徹底することが長期的な資産形成には不可欠です。

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ストップ高

ストップ高とは、株式市場において、ある銘柄の株価がその日に上昇できる最大限の価格まで達し、それ以上は取引されなくなる状態のことを指します。これは、急激な株価の変動を抑えるために証券取引所が設定している「値幅制限」によって決まる仕組みです。 ストップ高になると、それ以上の価格で売買することができなくなりますが、買い注文は入り続けるため、板情報では「買い気配」のまま取引が成立しない場合もあります。初心者の方にとっては、ストップ高は「その銘柄に非常に強い買い需要があるサイン」として捉えることが多いですが、その理由が一時的なニュースや思惑である場合もあるため、冷静な判断が重要です。

ストップ安

ストップ安とは、株式市場で一日に下がることのできる最大限の価格まで株価が下落し、それ以上は取引ができなくなる状態のことです。これは、株価の急激な下落による混乱を防ぐために、取引所があらかじめ決めている制度です。株価が大きく下がり続けると投資家の不安が広がり、市場がパニックに陥る可能性があります。そのような極端な変動を一時的に食い止めることで、冷静な判断ができるように時間を確保する役割を果たしています。ストップ安になると、その銘柄の売買は可能ですが、価格はそれ以上下がらず、買い注文が非常に少ない場合は売りたい人がいても売れないことがあります。特に企業の業績悪化や不祥事、経済の悪材料などが原因で発生することが多いです。

寄り付き

寄り付きとは、株式市場や商品市場などで、その日の最初の取引が成立した価格のことを指します。市場が開く前には、買い注文と売り注文が集まり、その需給状況によって寄り付き価格が決まります。 この価格は、前日の終値や取引時間外のニュース、企業の決算発表、経済指標などの影響を大きく受けます。寄り付きは、その日の相場の方向感をつかむうえで重要な手がかりとなり、ギャップアップやギャップダウンなどの現象も寄り付き価格と前日終値の差から判断されます。短期売買を行う投資家にとっては特に重要な情報であり、資産運用の判断材料としても広く活用されます。

損切り(ロスカット)

損切り(ロスカット)とは、投資で保有している資産の価格が下がり、これ以上損失を広げないために、その資産をあえて売却して損失を確定させる行為のことをいいます。多くの投資家は、含み損の状態で損を確定させることに心理的な抵抗を感じますが、損切りをしないまま価格がさらに下がると、より大きな損失につながる可能性があります。そのため、あらかじめ損失の許容範囲を決めておき、一定の価格に達したら機械的に売る「ルールとしての損切り」が資産を守る手段として重要です。また、FXや信用取引では、証拠金維持のために強制的にロスカットが行われることもあります。損切りは投資のリスク管理の基本のひとつです。

ギャップダウン

ギャップダウンとは、株式やETFなどの金融商品の価格が、前日の終値よりも大きく低い水準で取引を開始することを指します。これは、取引時間外に発生した悪材料や市場全体の急変動、決算発表、経済指標の発表などが原因で起こることが多いです。 投資家心理としては、悪いニュースにより売り注文が増え、寄り付き価格が一気に下がる現象といえます。ギャップダウンは短期売買のチャンスになる場合もありますが、多くの場合は下落トレンドのシグナルと受け取られるため、安易な逆張りは注意が必要です。資産運用においては、ニュースやイベントの影響を価格に先取りして織り込む市場の特性を理解するうえで重要な概念です。

ギャップアップ

ギャップアップとは、株式やETFなどの金融商品の価格が、前日の終値よりも大きく高い水準で取引を開始することを指します。これは、取引時間外に発生した好材料や市場全体の強気ムード、好調な決算発表、経済指標の改善などが原因で起こることが多いです。 投資家心理としては、良いニュースによって買い注文が増え、寄り付き価格が一気に上昇する現象といえます。ギャップアップは上昇トレンドの加速サインと見なされることもありますが、その後に利益確定売りが出て価格が下がる場合もあるため、短期的な値動きには注意が必要です。資産運用では、市場がニュースやイベントを素早く価格に反映する性質を理解する上で重要な概念です。

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