楽天のマネーブリッジとはどのようなものですか?
回答受付中
0
2025/09/17 10:20
男性
30代
楽天証券と楽天銀行の「マネーブリッジ」というサービスについて詳しく知りたいです。金利が優遇されると聞いたことがありますが、実際にはどのような仕組みでメリットが得られるのでしょうか?
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
楽天の「マネーブリッジ」は、楽天銀行と楽天証券の口座を連携させ、①楽天銀行の普通預金に優遇金利を適用、②資金移動を自動・即時にし、③残高表示やポイント連携などを可能にする無料サービスです。
具体的には、普通預金の金利が“マネーブリッジ登録者”には優遇され、たとえば2025年3月1日以降は300万円以下の部分が年0.28%、300万円超の部分が年0.22%(いずれも税引前)と案内されています(通常金利は年0.20%)。金利は見直される場合があるため、最新条件の確認が大切です。
資金移動面では「自動入出金(スイープ)」を設定すると、買付時に証券口座の残高が不足していれば楽天銀行から不足分が自動入金され、逆に取引後に証券口座に現金が残れば毎営業日夜間に銀行へ自動で戻ります。銀行側・証券側の「残す金額」を事前設定できる点も安心材料です。一部、対象外の商品がある点には留意してください。
手動での資金移動も「らくらく入金/出金」により、原則24時間・即時反映・手数料無料で行えます(楽天銀行連携時)。登録そのものも無料です。
ポイント面では、楽天銀行の「ハッピープログラム」にエントリーすると、楽天証券での取引がカウント対象となりポイント付与等の特典を受けられます(マネーブリッジと併用)。
注意点・リスクとしては、①自動入金により銀行残高が想定より減る可能性があるため、引落予定がある方は「残す金額」を設定し定期的に残高を確認すること、②一部商品は自動スイープの対象外で、手動入金が必要な場合があること、③優遇金利は将来変更され得ること、の3点が代表的です。
ご利用にあたっては、楽天銀行・楽天証券の両口座開設後にマネーブリッジへ申込み、必要に応じて自動入出金の設定・残す金額・対象範囲を調整すると、利便性と金利メリットを取りこぼさず活用できます。
(※本回答の金利や条件は上記出典の公表時点の内容です。実際の適用条件は公式サイトの最新情報をご確認ください。)
関連記事
関連する専門用語
マネーブリッジ(楽天銀行)
マネーブリッジ(楽天銀行)とは、楽天証券と楽天銀行の口座を連携させることで、資金移動の自動化や普通預金の優遇金利が受けられるサービスです。この仕組みを利用すると、楽天銀行の預金残高が楽天証券の「買付余力」として自動的に使えるようになり、株式や投資信託などの取引において資金の振替操作を行う必要がなくなります。さらに、マネーブリッジを設定することで、楽天銀行の普通預金金利が通常の100倍(例:年0.001% → 年0.10%)に優遇される特典もあります(※楽天証券に資産残高があるなどの条件付き)。 また、楽天ポイントとの連携も強く、投資額に応じたポイント還元が受けられるなど、利便性・収益性の両面で魅力的な資金連携サービスとなっています。楽天経済圏で投資や預金を一体的に管理したい人に特におすすめの仕組みです。
普通預金
普通預金とは、銀行や信用金庫などの金融機関に預け入れる預金の中で、いつでも自由に出し入れができる最も基本的な預金口座のことです。預けたお金には利息が付きますが、金利は非常に低めに設定されているのが一般的です。その代わり、利便性と安全性が高く、給与の受け取り、公共料金の引き落とし、ATMでの入出金など、日常生活に欠かせない金融機能を担っています。 また、元本1,000万円とその利息までは預金保険制度によって保護されているため、安全性も高いといえます。資産運用というよりは、生活資金や短期的な支出に備えるための管理手段として使われる預金形態です。投資を始める前の資金待機場所や、緊急時に備える資金の置き場としても活用されます。
優遇金利
優遇金利とは、特定の条件を満たした場合に適用される通常よりも高い金利のことを指します。例えば、大口預金や特定の取引を行うことで適用される場合があります。金融機関が顧客の預金を増やすための施策として用いられますが、適用条件や期間に制限があることが多いため、詳細を確認することが重要です。資産運用の観点では、優遇金利を活用して効率的に資産を増やす工夫が求められます。
自動スイープ
自動スイープとは、銀行口座や証券口座において、一定の条件に基づき自動的に資金を別の口座や金融商品に移動させる仕組みのことです。たとえば、証券会社の総合口座では、株式を売却して得た資金が自動的に普通預金口座に振り込まれたり、逆に証券取引のための資金が普通預金から自動で証券口座に移されたりすることがあります。 また、ある一定額を超えた預金残高があれば、超過分を自動的に金利の高い定期預金やMRF(マネー・リザーブ・ファンド)に移すタイプのスイープもあります。これにより、手間なく資金を効率的に運用したり、取引に必要な資金を確保したりすることが可能となります。特に資産運用やキャッシュマネジメントの効率化を図るうえで便利な機能として、多くの金融機関が提供しています。
証券口座
証券口座とは、株式や投資信託、債券、ETF(上場投資信託)などの金融商品を売買・保有するために証券会社に開設する口座のことを指します。証券口座には、株式の取引を行う「一般口座」や「特定口座」、税制優遇を受けられる「NISA口座」などがあり、投資目的に応じて選択できます。 証券口座を通じて、投資家は国内外の金融市場にアクセスし、資産運用を行うことが可能になります。特定口座(源泉徴収あり)を選択すると、証券会社が税金の計算と納税を代行してくれるため、確定申告の手間を省くことができます。一方、NISA口座では一定額までの投資利益が非課税となるメリットがあります。 なお、iDeCo(個人型確定拠出年金)口座も投資信託などを運用できる点では共通していますが、年金専用の制度であり、60歳まで引き出せないなどの制約があるため、一般的な証券口座とは区別されます。投資を始める際には、自身の投資目的や税制面を考慮し、適切な口座を選ぶことが重要です。
ハッピープログラム
ハッピープログラムとは、大手ネット銀行である楽天銀行が提供している会員向け優遇サービスのことを指します。口座を持っている利用者が対象で、振込や引き落としなどの取引ごとに楽天ポイントが貯まるほか、条件を満たすとATM手数料や他行への振込手数料が無料になる特典があります。 銀行利用が日常生活の中でそのままポイント獲得やコスト削減につながるため、家計管理や資産運用を効率的に進めるサポートとなります。特に投資初心者にとっては、銀行サービスの利用とポイント活用を組み合わせることで、実質的なリターンを得やすくなるというメリットがあります。