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ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの違いを教えてください。

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの違いを教えてください。

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2026/01/29 12:16


男性

30代

question

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの違いがよく分かりません。どちらも少額から投資できて利回りが期待できると聞きますが、どんな差がありますか?


回答

佐々木 辰

38

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)は、投資家のお金を企業などの借り手に「貸し付け」、利息や返済を原資に分配を受ける仕組みです。主なリスクは返済遅延・貸し倒れで、担保や保証があっても元本が必ず守られるわけではありません。案件情報の開示範囲や審査・回収体制の強さが重要な見極めポイントです。

不動産クラウドファンディングは、特定の不動産を取得・運用し、賃料収入や売却益を原資に分配を受ける仕組みです。リスクの中心は空室や賃料下落、修繕費増、売却価格の下振れなど「不動産そのもの」の変動で、加えて運営会社の倒産や管理不全といった事業者リスクも確認が欠かせません。

換金性はどちらも低めで、原則として運用期間中は資金が拘束され、中途解約できない商品が一般的です。税務面では分配金が雑所得等として総合課税になることが多く、他の所得と合算されるため、手取りは税率次第で変わります。

自分に合うのは「信用リスクで利息を狙う」のか、「不動産の事業リスクで分配を狙う」のかで決まります。迷う場合は、リスク許容度や資金拘束期間、分散の考え方まで含めて整理しましょう。

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基礎知識

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融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)

融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)は、インターネットを通じて多くの個人投資家から資金を集め、そのお金を企業などの資金需要者に貸し出す仕組みです。投資家は貸し手となり、借り手が利息付きで返済することで利益を得る構造になっています。 銀行などの金融機関を通さずに資金が流れることで、資金調達のハードルが下がり、投資家は比較的少額から参加できる点が特徴です。一方で、借り手の信用状況や事業リスクによっては元本割れの可能性もあるため、案件の内容や運営会社の実績をよく確認することが大切です。

不動産クラウドファンディング

不動産クラウドファンディングとは、インターネットを通じて多数の投資家から少額ずつ資金を集め、その資金を使って不動産事業に投資する仕組みです。これまで不動産投資といえば、高額な資金が必要で一部の人にしか手が届きませんでしたが、この仕組みによって1万円程度の少額からでも投資が可能になりました。運営会社が物件の選定や管理を行い、投資家は分配金や売却益を得られる可能性があります。専門的な知識がなくても始めやすく、分散投資の手段としても注目されています。

分配金

分配金とは、投資信託やREIT(不動産投資信託)などが運用によって得た収益の一部を、投資家に還元するお金のことです。これは株式でいう「配当金」に似ていますが、分配金には運用益だけでなく、元本の一部が含まれることもあります。そのため、分配金を受け取るたびに自分の投資元本が少しずつ減っている可能性もあるという点に注意が必要です。分配金の有無や頻度は投資信託の商品ごとに異なり、毎月、半年ごと、年に一度などさまざまです。投資初心者にとっては、「お金が戻ってくる」という安心感がありますが、長期的な資産形成を考えるうえでは、分配金の出し方やその内容をしっかり理解することが大切です。

元本割れ

元本割れとは、投資で使ったお金、つまり元本(がんぽん)よりも、最終的に戻ってきた金額が少なくなることをいいます。たとえば、100万円で投資信託を購入したのに、解約時に戻ってきたのが90万円だった場合、この差額10万円が損失であり、「元本割れした」という状態です。 特に、価格が変動する商品、たとえば株式や投資信託、債券などでは、将来の価格や分配金が保証されているわけではないため、元本割れのリスクがあります。「絶対に損をしたくない」と考える方にとっては、このリスクを正しく理解することがとても重要です。金融商品を選ぶときには、利回りだけでなく元本割れの可能性も十分に考慮しましょう。

信用リスク(クレジットリスク)

信用リスクとは、貸し付けた資金や投資した債券について、契約どおりに元本や利息の支払いを受けられなくなる可能性を指します。具体的には、(1)企業の倒産や国家の債務不履行(いわゆるデフォルト)、(2)利払いや元本返済の遅延、(3)返済条件の不利な変更(債務再編=デット・リストラクチャリング)などが該当します。これらはいずれも投資元本の毀損や収益の減少につながるため、信用リスクの管理は債券投資の基礎として非常に重要です。 この信用リスクを定量的に評価する手段のひとつが、格付会社による信用格付けです。格付は通常、AAA(最上位)からD(デフォルト)までの等級で示され、投資家にとってのリスク水準をわかりやすく表します。たとえば、BBB格付けの5年債であれば、過去の統計に基づく累積デフォルト率はおおよそ1.5%前後とされています(S&Pグローバルのデータより)。ただし、格付はあくまで過去の情報に基づいた「静的な指標」であり、市場環境の急変に即応しにくい側面があります。 そのため、市場ではよりリアルタイムなリスク指標として、同年限の国債利回りとの差であるクレジットスプレッドが重視されます。これは「市場に織り込まれた信用リスク」として機能し、スプレッドが拡大している局面では、投資家がより高いリスクプレミアムを求めていることを意味します。さらに、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の保険料率は、債務不履行リスクに加え、流動性やマクロ経済環境を反映した即時性の高い指標として、機関投資家の間で広く活用されています。 こうしたリスクに備えるうえでの基本は、ポートフォリオ全体の分散です。業種や地域、格付けの異なる債券を組み合わせることで、特定の発行体の信用悪化がポートフォリオ全体に与える影響を抑えることができます。なかでも、ハイイールド債や新興国債は高利回りで魅力的に見える一方で、信用力が低いため、景気後退時などには価格が大きく下落するリスクを抱えています。リスクを抑えたい局面では、投資適格債へのシフトやデュレーションの短縮、さらにCDSなどを活用した部分的なヘッジといった対策が有効です。 投資判断においては、「高い利回りは信用リスクの対価である」という原則を常に意識する必要があります。期待されるリターンが、想定される損失(デフォルト確率×損失率)や価格変動リスクに見合っているかどうか。こうした視点で冷静に比較検討を行うことが、長期的に安定した債券運用につながる第一歩となります。

事業リスク

事業リスクとは、企業や事業がその活動を続けていく中で直面する、利益の減少や損失の発生につながる不確実性のことです。たとえば、競合の登場、売上の低迷、コストの増加、法規制の変更などが代表的な要因です。投資家にとっては、出資した事業が期待通りの成果を上げられなかった場合に、配当が減ったり元本が戻らなかったりするリスクになります。とくに匿名組合やベンチャー投資など、事業そのものの成否に左右される投資では、このリスクをきちんと理解し、事前にリスク許容度を確認することが大切です。

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