個人向け国債を元本割れせずに途中解約できるタイミングはいつですか？

個人向け国債を途中解約できるタイミングは、購入から1年経過後です。解約できる状況になれば、いつでも元本割れせずに解約できます。

個人向け国債には購入後1年間の解約制限期間があり、この期間中は災害や相続などの特別な事情がない限り、原則として中途換金することができません。しかし、1年経過後であれば、いつでも途中解約が可能になります。

解約時には、ペナルティとして直前2回分の利子相当額が差し引かれます。例えば、10万円で購入した個人向け国債を1年後や3年後に解約しても、10万円という元本は確実に戻ってきます。

受け取った利息が差し引かれるだけで、元本が全額保証されていることに変わりはありません。つまり、購入時に支払った金額は必ず戻ってきます。

これは一般的な利付国債とは大きく異なる特徴です。通常の国債は市場で売買されるため、金利が上昇すると債券価格が下落し、途中売却すると元本割れする可能性があります。

しかし個人向け国債は、1年経過後なら金利環境がどのように変化しても、市場価格がどうなっても、元本割れのリスクなく解約できるという大きな安心感があります。