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FXで失敗して「やめとけばよかった」という人を見かけます。何が原因なのでしょうか?

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2025/08/14 08:33

入門編基礎知識
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男性

40代

question

SNSや口コミで、FXで大損して「やめとけばよかった」と語る体験談を多く見かけます。レバレッジをかけすぎた失敗や強制決済のロスカット、追証の話も耳にします。具体的にFXで失敗する人は、どこに要因があり、何に注意すべきでしょうか?


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

FXで「やめとけばよかった」と後悔する人が多い理由は、複数の要因が重なっています。

第一に、レバレッジの誤解と過度な利用が挙げられます。FXの最大の特徴であるレバレッジは、少ない資金で大きな取引ができる反面、損失も拡大させます。多くの初心者は「100万円で2500万円分の取引ができる」という魅力に飛びつきますが、相場が1%動けば25万円の損失になるリスクを十分理解していません。このレバレッジ効果の両面性を軽視することが、予想以上の損失につながります。

第二に、感情的な取引と損切りルールの欠如が問題となります。「もう少し待てば戻るはず」という希望的観測で損切りを先延ばしし、損失を拡大させるパターンが典型的です。また、負けを取り戻そうと取引量を増やす「リベンジトレード」により、さらに大きな損失を招くことになります。冷静な判断力を失った状態での取引は、必然的に失敗を招きます。

第三に、資金管理の不備が深刻な問題です。生活資金や借金でFXを始める人が少なくありません。「1回の取引で資金の何%まで」というルールを設けずに、一発逆転を狙った無謀な取引を繰り返します。適切な資金管理なくして、長期的な成功は不可能です。

第四に、知識不足と情報の偏りが失敗を招きます。経済指標の読み方、テクニカル分析、ファンダメンタル分析などの基礎知識なく、SNSの「簡単に稼げる」という情報を鵜呑みにして参入します。表面的な情報だけで相場に挑むのは、地図なしで航海するようなものです。

第五に、心理的バイアスが判断を狂わせます。初心者ビギナーズラックで最初に利益を得ると、自分の実力と過信し、リスク管理を怠りがちです。また、損失は「運が悪かった」と考え、根本的な問題を見直さないことも多いです。

成功するためには、十分な学習期間、明確なルール設定、感情をコントロールする訓練、そして余裕資金での運用が不可欠です。FXは投資ではなく投機的側面が強く、ギャンブル感覚で参入すれば必ず後悔することになります。

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損切り(ロスカット)とは、投資で保有している資産の価格が下がり、これ以上損失を広げないために、その資産をあえて売却して損失を確定させる行為のことをいいます。多くの投資家は、含み損の状態で損を確定させることに心理的な抵抗を感じますが、損切りをしないまま価格がさらに下がると、より大きな損失につながる可能性があります。そのため、あらかじめ損失の許容範囲を決めておき、一定の価格に達したら機械的に売る「ルールとしての損切り」が資産を守る手段として重要です。また、FXや信用取引では、証拠金維持のために強制的にロスカットが行われることもあります。損切りは投資のリスク管理の基本のひとつです。

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テクニカル分析とは、過去の株価や出来高などの市場データをもとに、今後の値動きを予測しようとする投資手法のことです。ニュースや企業の業績などの情報を重視する「ファンダメンタル分析」とは異なり、チャートや数値パターンに注目して売買のタイミングを見極めます。 たとえば、移動平均線やローソク足、RSIやMACDといった指標がよく使われます。テクニカル分析は、短期的な売買やタイミング投資に強みがあり、特にデイトレードやスイングトレードを行う投資家に重宝されています。ただし、未来の値動きを確実に当てられるわけではないため、リスク管理や他の情報との併用が重要です。資産運用を始めるうえで、チャートを読む力は判断材料のひとつとして有用なスキルです。

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